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♡Ep.【検討される女のこの先】~彼女がいらない男Ⅱ~



地元に帰ってきて以降
わたしの視野が広がったのも事実で

都会から田舎に帰ってきて視野が広がるのも変な話だが

都会暮らしの時は
"今"しか見ていなかったわたしが
田舎(地元)に帰ってきたことで
"先"を考えるようになった。


自分にとっての"先"は
やっぱり結婚とか、出産とか。


それだけが全てでは無いし
結婚や出産=幸せ、とも思っていない
年齢で焦っている訳でもない

でも
自分のことだけ考えて生きていた都会暮らしから
実家の両親や祖父母の近くで過ごせるようになって
自分の幸せ=家族の幸せ
そう、改めて思ったりもして

安心して出産や子育てもできるこの環境で
自分が家庭を持つとゆうビジョンが
少しリアルに考えられるようになってきた。



そう思った時に






彼女にもしてくれない
距離も遠い男にすがってる場合じゃ無い





直視するのがあまりにも残酷な現実に躊躇する。



遠距離彼氏との将来を不安に思うのは、分かる。


片思いしてる人への恋心に決着をつけるか躊躇するのも、分かる。



わたしの場合

遠距離だけど別に彼氏じゃないし
彼氏じゃないけどわたしの気持ちは知ってるし
なんなら"俺のこと彼氏って言っていいよ"とゆう謎の許可をもらっている

そうやって、彼氏じゃないのに離れないように縛られてる。(もはや自ら縛られにいってるんだけど)



そんな男まじ辞めな。
そんな男との将来なんて絶対無いよ。

わたしの中のサバサバ系姉御ギャルが言っている…




わたしが地元に帰ってきたことで
わたしの現状(恋愛)を知っている友達は
わたしがこのまま地元で結婚し幸せになることを望んでくれている。
(ハルを好きでいる以上、将来も見えないし、仮にハルとの将来が見えたとしても、それはわたしが再び地元を離れなければならないから)

年齢的にも続々と結婚する人が増える中で
まだ独身で誰かいないかなー?とわたしに紹介しようとしてくれる優しい友達。


でも、そのたびにわたしは尻込みする。


だって


今のわたしにはハル以上に好きになれる人なんていないよ。
ハルのこと忘れられるわけないよ…?

わたしの中のメンヘラちゃんが泣きながら問いかける。



もしかしたら今までの努力が報われて
ハルがわたしの価値に気づくかも!
ハルと幸せな未来掴めるよきっと!!

わたしの中の夢見がちなポジティブ系メルヘンさんが畳み掛ける。


……………………………………
………………………………………………



そんなわたし(たち)の葛藤を知ってか知らずか
ハルは時折、意味深な言葉を言ってくる。



「ナナさんが誰かと結婚して、
その旦那にDV受けたら
俺が助けに行くから!
そんで結局俺と結婚する!」




なぜわたしが旦那からDV受けることが確定なのか……



「え?なんで??笑
わたしさすがに幸せな結婚したいよ?」



「ナナさん!大丈夫。
俺に連絡くれたら飛んでいくから!」


「?…なにが大丈夫?
まず結婚したら今までみたいにハルと連絡とらないし、そこでハルに頼る前に警察行くかな。」



「なーんーでーー!!俺を頼ってよぉ。。
そんで数年ぶりの再会して俺と結婚したらいいじゃんー!!!!」



「ハルと数年ぶりの再会する為に
わたし一旦結婚失敗しないとならないんだ?」



「まぁでも大丈夫だよ!その後俺が幸せにするからさっ!!」




ハルはバカなふりしてるけどバカじゃない。

きっと
結婚適齢期のわたしが地元に戻ったことで
いよいよ将来を見据え始めたこと、

年齢的にも状況的にも
"結婚"を考え始めていること

そんなわたしを
自分が縛っていること

全部、分かっているのだろう。


だから彼なりに

わたしにもう一度、予防線をはっている。



俺、今はとりあえず結婚する気無いよ。



と。


そして

でも、何年かして自分が結婚を考え始めた時
もしタイミングが合えばナナさんとの結婚もありだよ。

……とでも言ったところだろうか。




「んーーでもわたし、
DVしなくて、ちゃんと素敵な人と結婚するから大丈夫!!」




「えー……そっかぁ、、
じゃあ今のうちからナナさんのことちゃんと捕まえておいた方がいいかぁ。。」





そうやって、
少しはわたしを失うことへの抵抗感を見せつつも


検討したあげく、決断はしてくれない。


あなたはいっつも無責任に
わたしを崖から突き落とす。



やっぱりあなたは

わたしを彼女にはしないんだよね。



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