見出し画像

仁義なき戦い、またの名を(DAY43)

志の炎が悠然と立ち上がるような「勉強会の合宿」が終わり、
昨日は聖火ランナーのごとく意気揚々と家路へと着きました…


が、しかし!

「オマエの戦はここからが本番だゼイ」

と、ロックな神様がうちのちゃぶ台で番茶でも啜ってんのかなみたいなノリで…まあ色々と……

  • 台所のシンクが散乱→まあ想定内

  • 和室に靴下が点々と→新しいアートかな

  • 犬の脇にあせもが→ぐぬぅ

そして極め付けは

「なんだこの、まるまると太った青虫ィ…!」





晴耕雨読に憧れて建てた庭付き一戸建て。

ですが、
「私は虫が大嫌いなのに、なぜか虫が私に寄ってくる」
という謎体質のせいで(ディズニー「白雪姫」の元へ動物たちが集まってくるシーンを虫に置き換えてください)畑仕事がままならないので、
こまめな青虫メンテが必要な葉物野菜は、基本的に作っていません。

(無農薬で育てているので、真面目に青虫メンテしたらけっこう大変だと思う)

陽の当たる廊下にプランターを置き、
そこで細々とサニーレタス(青虫が付きにくい)を育てています。


合宿からの帰宅後、
すぐにプランターを確認しました。


夫が以前、私が不在の際に「水やりを忘れてレタスを枯らしかける」という重大な過失を冒しているためです。

右下の枯れた葉っぱは、過去の過失の痕跡

うん、枯れてない。

執行猶予つきの判決となったことに身を引き締めたのか、
それとも般若の如き形相で怒られたのがよほどコタえたのか、
夫はきちんと「留守中の役割」を果たしていたのです。

どのレタスの葉っぱも青々。

一瞬、葉と葉が重なった影がイモムシさんのように見えたけど、多分気のせいだろう。



気のせいじゃ、なかった!


青虫「葉っぱうめー」


木枯らしが吹きすさぶ外の様子など気に留めず、
日中はぬくぬく、夜も凍えるほどでは無い快適な環境で
にょきにょきとレタスを食い散らかす青虫のヤロウ…!

「んだゴルァ、てめ、どこ中だ!?」

般若の如き形相で

  • 青虫の首根っこを掴み
    (訳:直接触らないように青虫をいらないDMの封筒の上に載せ)

  • 乱暴に引きずり出し
    (訳:絶対に触りたくないから手首を固定させたまま封筒をそっと水平移動させ)

  • 外に叩き出した
    (訳:変に振り払ってこちらに飛んできたら漏れなく失神するので、玄関脇のウッドデッキで封筒を静かに傾け、青虫が自然落下するのを待つ)


のでした。



まさに仁義なき戦い。

そして、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の世界線なら、犍陀多以下、なんなら犍陀多の鼻くそ以下の些末な出来事。


こんな、神さまレベルでいったらどうでもいいようなことに対して一喜一憂できるのが、とてもありがたくて貴重だなと思えてくるのです。


そして旅行のたびに毎回気持ちよく送り出してくれる家族。

多少、家は荒れますが笑、
それでも彼らなりに工夫して生活を続けてくれるのが何よりもありがたく、

恵まれてるなあ、

と思うのでした。



ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?