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感染症対策についてのSDGの講座に出てみた

10月26日に、SDGs講座の感染症対策の回に行ってみた。場所は長崎大学。といっても、長崎大のグローバルヘルスのサテライトキャンパスがある新宿区戸山であり、長崎まで行くのではない。

感染症のうち、結核とエイズを取り上げ、それらとSDGの関連性を解説。講師は、公益財団法人結核予防会の石川先生と、国立国際医療研究センターの梅田先生。

第1題は石川先生。結核という病気の特性、世界の結核のまん延の状況、講師の取り組み、先進国での落とし穴、当事者参加(エンパワメント)の提言と、キーワードのつながり、と盛りだくさんだが、他の活動にもつながるヒントが多い内容だった。

対策としての、早期発見、確実治療、感染と発病の予防、保健所・住民の連携強化というのは、納得しやすいところだが、それに加えて、当事者や住民の参加、政治的関心の強化も重要だという点に、目が開かされた思いがした。ヘルスケア、とりわけグローバルヘルスの問題には、これからも意欲的に取り組んでいきたいと、思いを新たにした。

第2題は、エイズについて梅田先生。行政の第一線でのエイズへの対応の30年間の歴史。感染率や死亡率が下がったりと世界的に対応が進むなかで、日本は、横ばい状態だった時期が長かった。また感染時認知よりも、発病してはじめてわかるという遅れもあったとのこと。それらはいったいなぜなのだろう。政治的な関心が弱かったのか、あるいは日本(人)はやはり持続的に取り組んでいくということが苦手なのだろうか。エイズ対策は、まさにSDGの1丁目1番地のトピックであり、SDGは、日本こそが腰を据えて、愚直に取り組まねばならない課題なのもしれない。

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