ドナーとレシピエントの関係は、常に一方通行。

自分の代わりとなる卵をプロデュースしてくれるドナーですから、人生かけて慎重に選ぶわけですよ。

だからレシピエントにとっては、大事な大事なドナー様なんですけれども、

悲しいかなドナーにとっては、単なる有料ボランティア。

この温度差は大きい。

婚活の時よりも、慎重にプロフィールを見まくって決めたドナー。

ブラインドデートで会うことも出来ない、一生片想いのドナーなんですが、

この一生会うこともないドナーとバトルを繰り広げるだなんて・・・

彼女との出会いは、今年の6月。

別に決めていたドナーさんと契約する直前に、

サラブレッドのように、なおかつダークホースで現れたのが現在のドナーである彼女。

たった2つの、だけど、とてつもなく厳しいドナー条件であった2条

⓵ 高身長(167cm以上)
⓶ 血液型B型(O型も可) 

を難なく乗り越えてきた彼女。

日本人ドナーの平均身長は160cm、A型O型が多い中での、167㎝越えB型の彼女との出会いは衝撃的だった。

こんなに衝撃を受けても、一生会うことのない人なんですが、

その彼女に、6月サクッと採卵してもらって、卵胞譲渡、報酬金の支払いで、はい、さようなら。

って言うのが、卵子提供の冷酷とも言えるクールな関係。

しかし現実は・・・

それが、サクッと採卵できずに、あれからズルズルと関係が続いたんですね・・・

まさかの採卵キャンセルを食らった時は、

ドナー変更をした方がいいんじゃないかと、みんなから言われました。

それでも、彼女が帰ってくることを待ったわけですよ。(どんだけ切ない片想いなん？苦笑)

とまぁ、ドナーとのヒストリーは、こんな感じですが、

最初の採卵キャンセルからも、いろいろ問題がありながらも、

やっとここまで漕ぎ着けて、

やっと、やっと、本当にやっと採卵周期に入ろうとしていた矢先に、

またもや問題が起こっていて、

また採卵延期か？！

なんど、今月に限って、いつもよりも卵胞の数が少ないって言うんですよ！

ここまで待ち侘びて、やっと採卵かって時に、なんでこんなに運が向いていないのかって、

で、ここまで待ったのだから、延期でもう一ヶ月様子見るかって迫られたんで、延期を決めたのに、

なんかエージェントの采配で、採卵周期の続行となったんですね。

本当にその決断でよかったのか？

こんな時、アタシは、何も出来ないのか？

何度もエージェントと話し合って決めたことではあるが、何となく腑に落ちていない自分がいたので、

そうだ、クリニックのドクターに直接聞けばいいじゃないか！

もう、採卵周期を続行すると決めたのだが、このドクターは、キャンセルすべきならキャンセルとキッパリ勧めてくれるタイプの先生で、

今回、いつもより卵胞の数が少なくても、採卵にGoサインを出したので、ドナーに投薬注射を渡したのは、

つまり、勝算ありと見込んだのであるわけだから、先生に、そこの所を直接確認すれば、もっとスッキリ出来るかなと思った。

そして、寝る前に、ドクターにメールを送る。

このドクターからの回答は、いつでも半日以内には返信してくれると言う、アメリカではあり得ない、信じられない程ありがたいことであるのだが、

このドクターからの返信が、アタシを狂わせ、エージェントに食ってかかり、ドナーと喧嘩になるほどの自体を招こうとは・・・

「ドクターへ、

ご相談があります。私のドナーが6月に採卵予定だったんですが、キャンセルになり、その後も2ヶ月も生理が遅れたりして、やっと採卵周期に入ったのですが、いつもは20個くらい見えている卵胞が、今週期は、13〜14個くらいしか見えていないと言うことで、これは、過去の採卵キャンセルや生理の遅れが影響しているのでしょうか？　また、それは卵子のクオリティにも影響すますか？　であれば、来月に延期した方がいいでしょうか？」

そして、案の定、翌朝には、ドクターからの回答が来ていた！

ドクターからの返信は、こうだ！