伏せている人と喋った
昨日の出勤時のこと。
会社の近くのコンビニへ昼のおやつを買いに行った。干し芋か甘栗にしようかなとうっすら考えながらお菓子コーナーへ行くと通路におっちゃんが伏せていた。おじさんとおじいさんの間ぐらいのどちらかといえばおじいちゃん寄りのおっちゃん。棚の下の方のお菓子を漁っていた。干し芋とか甘栗とかそっち系はおっちゃんの近くにあったので取れず、チョコ系を選ぶことに。
「なんか……ないか?」おっちゃんが喋った。柔らかい表情でこちらを見上げている。目は合わない。私は「ん?」と聞き返した