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初出店の思い出②

「私がやってる種の蒔き方はリスだな」
と思った。
 農業なら蒔いた種の何割くらいが収穫になるのが分からないけど、収穫できない様な種蒔きはしない。これって資本主義に則った種蒔きで、正確で無駄がない。

 私の種の蒔き方はリス。蒔くと言うより埋めるだけ。どこに埋めたか忘れ、誰かが掘り起こして思いもよらない場所で花開くかも知れない。逆に私が蒔いてない種が私のところで花開くこともあるならそれはセレンディピティな感じがするけど、それを軸に生活するのは難しい。せめて種を埋めた場所を覚えていられるリスにならないと。

 誰かに何かを認められて相応のお金が手に入る等々がないと蒔けない種と蒔けない場所もある。お金の自由を無いものねだりするとキリキリしてくるから、その辺は頭の片隅に投げておく。
 で、リス式種蒔きをとにかく楽しくやる。楽しくやらないと種を蒔くことを止めるから。楽しく。それから生きるためにちょっとだけ種蒔き教本に則りつつ楽しく。

※画像はリスがないのでタヌキ、ではなくガングロ猫。

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