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初めて(LGBT)バーに行った日の日記

この日は確か、勉強会のためだけに職場に来て終わったら夕食時で、夜ご飯も外で済ませようとしてたんだ。

でも無性に寂しくて前から行きたかったが勇気が出なかったバーに行くのを決めた。
しかもLGBTMIXバー。

突然何故かと言うと自分の性自認が最近クィアだと分かってきたり、パンセクなので、単純に出会い求めて。

全性愛(ぜんせいあい)、パンセクシュアリティ(pansexuality)とは、男性ないし女性等の性の分類に適合しない人々も含め、あらゆる人々に恋をしたり、性的願望を抱いたりするという、全ての性的指向を内包する汎愛性の高い愛に於る形態である。全性愛の性質を持っている人を全性愛者(ぜんせいあいしゃ)、パンセクシュアル(pansexual)、パンセクという[注 1]。性的少数者のひとつ。Wikipediaより

素敵でしょ。
男性と付き合ったことはあったが、性的に消費、大切にされてないと感じて別れたことからあまり男性と付き合いたいと思わなくなり、ネットの人だが仲の良い女性を好きになった。
そこから現実でも女性を好きになって拗らせてる感じだ。

ちなみにどんな性でも好きになれる自信があるので全性愛(パンセクシャル)だ。

ビアンのアプリはやってたことあるのだが、連絡が滞りがちで電話もできない自分には向いてなかった。
手っ取り早くいい人(女性のほうがリスクなく交際できるし男性にはいい思い出がない←人によるとはわかってる ので)見つけるためにと、単純に好奇心。
他の該当するLGBTの方にも興味があったから。

(のちにクィアはLGBT"Q"に当てはまると知り、今回のバーではお呼びではなかったと気づく。)
(ヘテロでも入れるから大丈夫だろうけど。)

それに普通のバーの方が怖かった。
陽キャ、リア充、ナンパ、付きまとい、謎ルール、ぼったくり……ひぃ(被害妄想)
LGBTバーの方が初見さんに優しそうで(偏見)

この日はスマホの調子が悪く、名駅に行ってからまた調べたら栄にしか歩いてけるLGBTバーがなかった。
なんでよ。名駅にもあってよ。完全なる無駄足。
(うる覚えで書いてるのであったかも)

多くあるうち、精神疾患対人不安陰キャでも入れそうなクチコミのとこ目掛けて歩く。
そこはごはんも美味しそうで、オーナーさんも1人でいい人だって書いてあった(気がする)から。

時刻は開店時間ちょっと前だった。
慣れないとこに行く時は、最初からいればいいって育児のなんかで読んだし急ぎめで向かった。

予想はしてたけどある所から急に治安が悪くなって引きこもりの小心者なので怖すぎた。
しかも何故か日本人より外国人が多い、どこ国?状態。

すっぴんに地味な服だから絡まれることは無かったけど(帰りに話しかけられたけど逃げた)シンプル怖い。

そんで公園には典型的なピンクのリュックを背負う地雷女、地雷男がたくさん…なんで?と思ったが後で知った話によるとどうやらパパ活かなんかの待ち合わせ場所か待機場所になってるようだ。
しかも我々は日中しか公園行かないから知らないだけで、東京とかではわりと起こってることみたい(違うかも、でも相互が公園にいた?知り合い一斉摘発され逮捕されたと言ってた)怖。

その公園にはなんかやばいピンク色のテントも張ってあって、もしかしたら普通の団体なのかもしれないけど、怪しさMAXだった。

それを横目に日本にはなかなかいない路上でアクセサリーを売る外国人の前を怯えながら通った。

そして迷いながらもついに着いた。
普通の店とは違い、わざと目立たないようになっていて外から入りずらかったが、勇気が大事!みたいなことが書いてあり、背中を押された。

緊張しながら開けると、目の前のカウンターの中の店員が歓迎してくれた。
カウンター奥には常連らしい先客の男性が1人のみ。
お店は狭く、カウンターと何人か座れる席が1つあるだけだった。

カウンター席に案内されてか忘れたが座ると、抵抗のない感じでなんでここ来たのかとか緩く話しかけてくれた。コミュ障と初々しさ(というと聞こえはいいが今思うとかなり恥ずかしい)を発動しながら答えた。

店員(と呼ぶのも違う気がするが)さんの年齢はやはり見た目と同じく若く、いわゆる男の娘らしい。
男の娘がいるというのは表の張り紙や口コミで知ってたので驚かなかったけど(当事者もその名称使うんだとは思った)たった1人のオーナー?マスター?だと知って驚き。

こんな若い人が1人でここを切り盛り!?と。
店長さんは別にいるらしいけど。謎が深まった。
しかし、明るい薄緑の髪がとても似合っていたので、派手髪スキーとして精一杯褒めた。

そしてシステムを説明される。
飲み放題2時間4000円(確か)高!!!!!!!と思ったが選択肢はほぼそれしかないし(他はもっと高い)ここまで来て帰る訳にはいかないので、承諾。

今月ヤバいな(名推理)とか思ってると、どんなのが飲みたいかとかお酒はよく飲むのかとか聞いてくれた。

「炭酸が好き、お酒は初心者だけど知っていきたい、苦いのも美味しく飲めるようになりたい」みたいなことを言ったら出てきたのがこれ。

お洒落すぎんか

ブルーハワイのなんちゃらだったはず。
死ぬほど美味しかった。
もうこの時点でだいぶコミュ障発動して自分に幻滅してたけど、チャラになるくらい美味しかった。

慣れずに周りをキョロキョロしてると「ここ狭いでしょう〜スナック見たいってよく言われるし、前はほんとにスナックだったみたい。」とか色々話しかけてくれた。

自分は初めてで緊張してること話してたし、建物フェチでもあるので「そうなんですね…!こっちの方が自分は落ち着きますし、とてもお洒落ですよ」みたいなことを言った。

事実アンティーク調で雰囲気があったし、狭い方が落ち着く。
モニターには何故かニュースが流れていて、家で義父がテレビを独占してて見れないけどちゃんと時事は追いたい民からすると、とても助かった。

そういうことを言うと「でもこれYouTubeなんですよ〜」とのこと。

ニュースのYouTubeで、コロナ禍のホームレス特集をしてて、餌やってるからか猫がたくさん懐いてるわ、自分らで家作ってるわで普通に楽しそうだったので、見ながらそれについて緩ーく話した。

「猫またいる」とか年末ホームレスがお金を出し合って作る鍋を「普通に美味しそう」とか「ホームレスのYouTube始めて欲しい」とか(無茶)

途中何故かヒカルを流し始め、最終店員さんが好きだというハムスターの動画を見た。
なんて平和なんだ!?!?!?と驚いた。

外はあんな治安悪いのに、ハムスターを流すバーなんてあるのか…みたいなことを何回も言ったが「そんな治安悪い!?w」と言われた。慣れてるのか。店員さんは話しかけられてもあしらってるそうだ。


ご飯も食べに来たということを伝えると、流れで親子丼を注文。

美味しそ!

狭いキッチンで1から作っててすご、、と思った。
時間はかかったがその分美味しかった。

七味とかはお好みでかけてと言われたのでかけた。

この頃には好きなゲームとかアニメとかの話もしてて、店員さんが男性客にも同じように話題振ってくれるもんだから、同じ話題を話してるうちタジタジだが客どうしでたまに話すようにもなった。

ただ店員さんに同時に声かけようとして「アッ…」と2人揃ってなったりもした。
ただどっちとも遠慮してたり、話した感じ波長は合うと思う。
控えめでグイグイ来ないけど、話せる感じがよかった。

店員さんも適切な距離感で話してくれて心地よく、珍しいことに居心地が良かった。

2人と話して友達がいたらこんな感じなのかなと思ったらしんみりした。
こういうオタクだけどちゃんとしてる(オタクに失礼)人たちと本格的に仲良くなって、アナログゲームとかくだんねーことで盛り上がりたいなーと思ったものだ。

実際店員さんは仕事だし、男性客は30代半ばくらいだし常連ってことは、店員さんのことが好きなのかな?とか勝手に思ったので深入りすることはできないと勝手に思った。

最後まで他のお客さんは来なかったので、最後にどんな人が来るのか聞いたら「ほとんどニューハーフや男の娘」らしい。やっぱり場違い?と思ったけど、難しい問題だ。

そういえば最初に「お客さんは普通の方?」と聞かれたけど、やっぱり女性にしか見えないか…とか微妙な聞き方やなと思ったからか「普通ではないです…」に留まった。

癖で「私」とか高い声で喋ってたのが悪いんだけど。
今まで高い声で話すのが敵意がないことを伝え、気に入られる方法とかなんか思ってたので声のトーンを変えるのはなかなか難しい。

いや、トーンは気分で変わるし低めの声も普通に出せるけど慣れてないから結構キビいものがある。
気取らず話すとガビガビになったりね(笑)

そして自分の性自認言うのって恥ずかしいな。特にLGBT達にさえあんま認められてないクィア(偏見)は…LGBTの人たちは最初から葛藤がすごそうだし、ね。

いやクィアも葛藤あるし、遠慮する必要はないはずだけど、自分の場合後天的な感じがするので、生まれてずっと葛藤してる人に言うのは失礼かなー と思ってしまった。

ついでに言うときっかけは女子の中で生きづらく、助けを求めた男子から性差別を受けたことでずっとモヤモヤしていたからだ。
高校の時、女子は9人しかいない場所で3年間過ごしていた。
女子はグループを成して、トイレに行く時はいつも一緒。気に入らない奴はハブっていじめてきた。(いじめは止めてたしいじめられた子は俺がケアしてた。)

が、それは自分も対象で↑の事やトイレとかを断ってたらまぁまぁ仲良かった子から「ニャヘラ。と話すと〇〇ちゃんに無視されるから」と言われた(そんなこと本人に言うか!?)
その日から無視され出した。(いじめと言うには大袈裟かな?)

正直ここから嫌すぎてあまり記憶が無い。

元々女子グループのそういう雰囲気が嫌で、唯一トラブルから(なんでだよ)仲良くなってた男子とよく遊んでいたのだが、告白され、友達でいたいと振ると、翌日から堂々と男子グループに俺の悪口や酷いことを話していて深く傷き、ブロックして縁を切った。

元々男子には思春期特徴の女子と仲良くしちゃいけないという暗黙の了解があり、↑のやつ以外頑張って絡んでも「女子苦手だから」とか性的対象に見られるしか無かった。(それが前半に言った付き合ったけどクソだった男)

普通に仲良くすることなんて出来なかった。
それは今もそう思う。
だって仲良し男子グループに「1人の女子」を加えることをよく思わない人が沢山いるのはわかるし自分でも禁忌だと思うから。

ただやっぱり女性とも合う気がしなかった。
↑のような人が多いと思い込んでるのもそうだが、経験上女性は今の自分を受け入れてくれる人はいないという気がした。
友達としてでもだ。というかもう色々あって友達を諦めていた。そして「友達だよ」と言われただけで好きになっていた。(チョロ)
その人はあえて避けてしまいもう友達じゃなくなったし、異性愛者だった。

そこで自分には好きになってもらえるかっこいい容姿も包容力もない。
おまけにコミュ障精神不安定で頼りないこんな自分を好きになることは同性愛者でも少ないだろう。

そして同時に女性でいることは素でいることを許されていない気がしてきた。
自分はそもそも化粧も嫌いだし、毛深いし、性欲も強い。

それを隠して可愛い至上主義に飲まれ自分を可愛く性欲なんてありませんな顔しても、寄ってくるのはちんこが脳についたような脳ちんばかりで、いい加減魔が差してきていた。
(性欲は強くても脳ちんは生理的に無理です)

↑からわかるように気づけば昔憧れてた可愛いおしとやかで世間が求める女性なんてものとは程遠かったし、ひねくれすぎてクソ喰らえだった。

そういう生きづらさから性のカテゴリーに当てはまらないクィア・ジェンダーになりたいと思ったし、見た目を男性的に変えたり名乗ることでそうなった。

ちなみに発達障害やアダルトチルドレンも同性愛者などになりやすい要因にあるらしい。

だが実際に言うとなると、クィアの説明からしないといけないのか…となり勇気がいるなーと思った。

地味にクィアという言葉は元々「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表し、同性愛者への侮蔑語だったが、1990年代以降は性的少数者や、LGBTのどれにもにあてはまらない性的なアウトサイダー全体をも包括する用語として使われている。
↑というのが個人的にカッケー!ポイントで推してる。
だが、クィアの知名度は低い。
もっとみんなクィアになっても自由で楽しいと思うよ!(名乗ればなれるし)(無責任)

話を戻して、実は最初からコースの飲み放題2時間4000円を上手く頭が処理できておらず、「4時間2000円」だと勘違いしており(出たな、ディスカリキュア!←プリキュア?)ずっと本題に入らず飼い猫の話とかを流暢に話していた。

本当はバーに来たのだからもっと込み入った話をしたかったけど、ヒヨってまだ時間あるし、もっと世間話してから…と思っていたら時間が終わってしまった。

時間のことを言われた時俺は「???」勇気をだして疑問を呈した「あれ、最初のコース説明またして貰ってもいいですか…すみません数字が苦手でして」もただの害悪客でしかない。
ぴえん。

こんなやつなのに最後にココナッツのお酒も作ってくれて、飲みきるまで帰らなくていいよと言ってくれて、完全趣味で買ったから無料でいいというチーズを何切れもくれた。
全て激ウマだった。

なんていい人…
そして必ずまた来ますと感動の別れをして去った。
会計親子丼とかで6000円だった。
高すぎてもう来れんと思った。

でも今思うとお酒も美味しいし、楽しかったしいい値段かな、とも思う。

暫くは行けなさそうだけど。

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