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私の心に残るサービス|ニューヨークの思い出🌸連続投稿088日目

やさしいヨガをお届けするにゃほ(@nyahoyoga)です。とある場所に提出するために書いた文章のことを、ふと思い出しました。noteにそのまま載せてみようと思います。人との出会い、優しさと温かさ、もう2度と会うことはなくても感謝し続ける人との出会い、について思いを馳せました。

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良いサービスとは、なんだろう、と改めて自分に問いかけてみた。明らかなミスがないこと、雰囲気が良いこと、技術が高いこと、価格を超える価値が感じられること、いろいろな要素があるはずだ。自分の経験を振り返ってみると、わたしの心に残ったサービスとは、関わった人を少し幸せで前向きな気持ちにするものだった。そしてそれは、目の前の相手を思いやる人間の優しさが為せるものだ。

アメリカの大学を卒業したわたしは、監査法人のニューヨーク事務所で新社会人生活を始めた。知り合いのいない新しい環境での新生活は、5ヶ月目でいきなり苦境に陥っていた。共通の友人に紹介されたルームメイトが、大学院の寮に空きが出たので、共同名義で借りたアパートの契約を解約し引っ越すと言い出したのだ。大学の冬休みには実家に帰ると早々に部屋を出ていった。なんて自由なんだ。

仕方がないので大型の家具は処分し、家具付きのシェアハウスにわたしも引っ越すことにした。ところが、引越し先の大家さんが、部屋が空く日を間違えていたと、わたしの引越しが休日から平日に急遽変更になった。同僚に手伝ってもらう約束が難しくなり、仕事を休んだわたしはひとり、タクシーで荷物を移動することになった。

夕暮れ時、アパートの入り口前で大量の荷物と共に、わたしは立ち尽くしていた。タクシーには何台も素通りされてしまう。疲れ果てたわたしを見かねてか、道路の反対側にある駐車場の警備員が話しかけに来てくれた。事情を話すと、彼は「任せろ」と車道に立ち、一台のタクシーを停めた。そのタクシーに乗せてもらえるらしい。運転手と警備員が、わたしの荷物をどんどんトランクに運びこむ。

気づけばあたりは暗くなっていた。タクシー運転手はわたしの引っ越し珍騒動について明るく話を引き出し聞いてくれた。「引っ越して来たばかりなのに、また引っ越しなんて」と言うわたしに、彼は言った。
“But you’re moving for the better, right?” 「でも、君はより良い方に向かって動き出して(引っ越して)いるんだろ?」気づけばもう 10 年以上も前のことなのに、人生の節目で思い出している。

タクシー運転手の役目はお客様を目的地まで送り届けることである。駐車場スタッフの役目は駐車場所の案内や料金精算である。劇場スタッフの役目はお客様の観劇経験を支えることである。与えられた業務を滞りなく行うのは当然のことだ。その上で、目の前の困っている人に手を差し伸べたり、優しい言葉をかけられる人間でわたしもありたいと思う。思いやりの心は幸せの連鎖を生んだり、誰かの心の中で美しい思い出や支えとして生き続けたりするからだ。

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以上です。お読みいただきありがとうございます。
100日連続投稿達成のカウントダウン、気づけば残り2週間を切りました。

ご好評いただいているラジオ番組にもよかったら遊びにきてね〜♪

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執筆中のシリーズ、「わたしとヨガ」は以下からまとめてお読みいただけます。
アメリカの大学でヨガに出会い、ニューヨークでの新卒会社員時代にヨガスタジオに通い、日本でヨガ指導者養成講座の国内合宿に申し込むまで。
https://note.com/nyahoyoga/m/meba61782178c
その後の話は、後日投稿予定です。
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最初のシリーズ、ヨガの身体の使い方のコツは、下記にマガジンとして、まとめています。
まとめて復習したい方はぜひご覧ください😊
https://note.com/nyahoyoga/m/m419566873f09
またヨガのコツについても書いたら、同じカテゴリーに追加しますね✨

ではまた、明日〜👋

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