個人的アイドル論

アイドルとの出会い

出会いは2001年(中2)、言わずと知れたモー娘。の全盛期。
当時から陰キャだったあたしはクラスの中心グループに属しているワケはなく、その頃つるんでいたクラスメイト数人(未だに親交は深いです)とともにモー娘。にどハマりしていて、期末テストの空き時間に次の教科の勉強そっちのけでライブチケット取ろうと全員で鬼電して周りから白い目で見られたり(数分で売り切れてるので、テストで出遅れてる時点で望みゼロやったのは今なら自明なことなのですが)、それはそれはイタい中2時代を過ごしておりました。
・・・今と違って、アイドル好きなんて市民権ゼロやったんやからな!!笑

でも実は、そんな友達と一緒にいると聞かれる、「で、結局お前は誰が好きなん?」っていうヤツに対しては毎回困ってたのです。
正直、一緒にいる友達に合わせてるうちにモー娘。を気に入ってただけやったし、今なら「箱推し」なんて便利な言葉もありますが当時はそんな表現はなく、目ぼしい子(ゴマキ、なっち、矢口、辻加護etc.)は既に別の友達が推してて被るのもなんかなぁ、でも他の子に妥協するのもなぁ・・・最近入ってきた紺野って子はだいぶ好みやけど5期の中でも影薄いからなぁ・・・
なんて感じで、「恥ずかしがって推しを隠してんじゃねーよ」みたいな目線を友人から向けられたワケです。たぶん。

そんな中、出てきました。出会いました。
松浦亜弥。

いや別に見た目がどストライクとかそんなワケじゃなかったんですが、デビュー当初にうたばんに出た時の衣装(今思えばただの安っぽい衣装なのですが)が妙に気になり、調べてみると関西出身の1個上っちゅーステータス先行、さらには根っからのヒネクレ性格を発揮して「敢えてモー娘。外で推しを作る」というシチュエーションが気に入り「この子でいこう!」と、不誠実な形で推し始めました。

その後、あっけなく仲間内でのアイドルブームは過ぎ去ったので、松浦亜弥を推したのもせいぜい1stアルバムぐらいまでで特に後には続かないのですが、その代わり1stアルバムは擦り切れるほど聞き込んだので、今あらためて聞き直すと思い出補正も相まってまぁエモいエモい。
そんなワケで、1stアルバムのアルバム曲のライブ映像を不定期に漁っています。
その後、オーソドックスにJ-POPを楽しんだ高校時代を経て、大学以降はaikoにどっぷり浸かる日が未だに続くのですが、それはまた別の話。

アイドルとの再会(AKB)

そうしているうちに、なんとか社会人になりました。
時代は空前のAKBフィーバー。
ただ、学生時代の自分の感覚としては「AKB?モー娘。の足元にも及ばんかった、実力不足を人数で誤魔化してる子たちやろ?」と斜に構えた感情が抜け切らず、でも職場の飲み会後のカラオケで誰かがAKBの曲を歌うことが圧倒的に増えてきて、その時に自分も楽しめるように有名な曲をチェックして、やっとこさ認識を改めました。
「あ、確かにこの子たちもかわいいわ。あと、歌もキャッチーで心地いい。」
※今ならよく分かるのですが、ハロプロ(それこそ、特に全盛期モー娘。とか松浦亜弥とか)ってどこかヤンキー感が漂ってて、歌もシャ乱Qの人が作ってるだけあってどこかクセの強い曲が多くて。
その点、AKBの曲はプロの作曲家が作ってたりするのでまぁ聞きやすい聞きやすい。あと、メンバー的にも元祖神7の方々をはじめとして、あの指原さんを後列の後列に追いやるぐらいタレントに溢れてて、今見てもすんげぇ輝いてるんです。ぼっけぇ。もんげぇ。でぇれぇ。
朝から日が変わるぐらいまで職場にいて、帰って晩飯お風呂でもう夜中の2時、みたいな当時の生活の中で、(良い意味で)頭を働かせて歌詞の一言一言に集中して噛み締めなくても体に染み込んでくるAKBグループの曲はちょうどよかった。

モー娘。(プラチナ期)、松浦亜弥との再会

AKBグループへの偏見も解け、人並みに気に入っている中、ネットでチラホラ見かけた、「AKBなんかじゃなくてモー娘。、特にプラチナ期が本物のアイドル」的な意見が気になり、「プラチナ期ってどんなもんじゃい!」と、踏み込んではいけない沼に足を突っ込みました。笑
そこで待っていた光景は、かつて中学生の自分が見ていた、「モー娘。の圧倒的前列の方々を押しのけられるはずもなく、ただただ訛りをタカさんと中居くんにうたばんでイジられただけの高橋愛」が圧倒的エースに成長していて、他のメンバーもオーディション受かった頃をギリギリ見てたぐらいなので「あ、名前はなんか知ってる」ってぐらいの子たちで構成されてて、「あぁ、そりゃ売れへんよね。この子たちを高く評価してくれるのはかなりコアなファンだけじゃなかろうか」と思って画面を閉じました。
・・・きっかけはもう覚えてませんが、何度かプラチナ期を調べてみては上記のような感想を持って画面をパタンとしていたのですが、この一見すると不毛でしかない流れを繰り返していると、少しずつ印象が変わってくるんです。
(道重氏の尽力もあり、世間でモー娘。が再評価され始めてメディア露出も増えていた頃ですね)
「あれ、プラチナ期が良いってなんとなく分かってきたかも・・・??」
こうなるともう沼にハマっていくのは早いもんです。
「モー娘。を追い続けてたら、このプラチナ期をリアタイで楽しめたのか・・・!亀井絵里とか最高すぎるやんけ!!!」
そうやってプラチナ期をさらに追っていくと、「歴代でハロプロで歌がうまかった人」みたいなランキング動画がオススメに出てきて、当時はよく分かってなかったのですが「え、松浦亜弥ってそんなに評価されてたんや!」と知り、再会を果たしたワケです。
・ライブでも、音を外さないのは当たり前(口パクなんてもってのほか)
・その中で、個性もガンガン出せる余裕
・それを、普通にガッツリ踊りながら20曲ぐらい最後までパワフルに一人で歌い切る。
控えめに言ってバケモノですやん。
(それでも、彼女のパフォーマンスを見てると脳裏に浮かんできてしまうモノマネの方々がたくさんいるので、芸人さんにも脱帽です)

現代の坂道シリーズの子たち、そして更なるハロプロ沼へ

ここまで書いてると、「ハロプロ至上主義なんでしょ、今の坂道シリーズの子たちなんて眼中にないんでしょ」とか思われそうな気もしますが。
決してそんなことはありません。
ミルアカ界隈やと坂道シリーズ、特に日向坂が好きな人が多いように感じています。彼らに触発されて、「今のアイドルの子たちってどんな感じなんやろ」とすこーしだけ見てみた結果、「普通にみんなかわいいね。単純な可愛さだけやと確かに過去一の粒ぞろいなのかもしれないね」と思いました。影ちゃんのサッカーフリークっぷりは唯一無二の最高な個性で応援しない選択肢がない程度には気に入っています。
ですが。
結局、衝動に駆られた時に見るのはプラチナ期や松浦亜弥ナノデス。
例に漏れず今日も松浦亜弥のライブ映像を見てて「やっぱ半端ねぇなぁ、全盛期のモー娘。とソロで張り合って一時代を築いたのはダテじゃねぇ」とか思いながら圧倒されていたのですが。
やっと、自分の琴線に触れるライブ映像の要件が整理できた気がします。

要件①:かわいらしいこと
    →特別、抜群にどストライクである必要はありません。
     程度の強弱に関係なく「かわいいな」と思えるポイントがあればOK。
     モノマネが頭にチラついても。ヤンキーっぽくても。
要件②:パフォーマンス(特に歌)のクオリティ
    →ダンスの上手い下手はよくわからないので、歌で圧倒して欲しい。
・・・・・・以上!!
正直見た目の好みなんて、パフォーマンスでカバーしてくれればこちらが好みを寄せて行くので問題ありません。その最たる極みがaikoです。
彼女はアイドルではないし、見た目が好きで聞いていたワケでもないですが、数え切れないほどライブに行って毎回圧倒されているうちに、見た目の好みもaikoっぽさを求めるように・・・笑(完全にジャンキーですね)

つまり。
あたしにとって「アイドルだからプラチナ期や松浦亜弥が好き」なのではなく、
「可愛らしい子がとんでもないハイパフォーマンスをしてるそのギャップが何よりもの好物だから、プラチナ期も松浦亜弥もaikoも好き」なのです。
彼女たちはみんなライブで涼しい顔をしながら/ニコニコしながら、いとも簡単にCD音源より遥か高い次元の音や空気を届けてくれる、その様子が何よりも好きなので、側から見ると良い歳したオッサンがアイドルとかaikoのライブ映像見てるっていう相当気持ち悪い光景なのですが、周りは気にせず今後も自分なりにアイドルを楽しんでいこうと思います。

あとがき

もし自分がもう少し早く産まれていれば、きっと山口百恵さんとかどハマりし切っていたんやろなぁ、とも思います。これは間違いない。なんなら今すでにちょっと好き。
それにしても、当時のソロアイドルの方々は歌も上手いし凛々しいし、すごいよね。
現代の坂道の子たちも含めて、アイドルって周りが思ってる以上に凄いんやろなぁ、と思っています。
彼女たちの努力には頭が上がりませんね。

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