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#22 私の大学生活

noteに残しておきたいことはたくさん心に浮かんでいるのに、それを納得のいく文章にできるほどの時間がなく、いつも久しぶりになってしまう。でも大学生じゃなくなってしまう前に、私の4年間をここに残しておきたくて、卒論提出以来すっかりご無沙汰になったmacbookを開いた。

大学1年生。

コロナウイルス。思い描いていた私の大学生活を全部取り上げてしまったもの。大学で気の合う友達を作る、友達と授業を受けたり東京っぽい場所に出かけたりする、お洒落なカフェでアルバイトをする、1年くらい留学もしてみたい。全部全部、叶わなかった。

実家の自分の部屋でパソコンを開いて授業を受け、出され続ける課題を必死にこなす毎日。わからないことを聞く友達もできず、昼休みに隣の祖父母の家に行くことだけが唯一の外出で、家にいるからと合間に家事をこなし、「春からは東京に行きます!」と話していた地元の知り合いたちに「まだ行けてないの?可哀想に」と繰り返される。東京での新生活に心躍らせていた自分が虚しくてたまらなかった。

家族のことは大好きなのに、感情をぶつける先が見つからず両親に当たってしまったり、「早く出て行きたい」と家や地元に嫌な感情を抱いてしまったり。あの時の自分をすごく荒んでいて、もう二度と経験したくない鬱屈とした1年間を過ごした。

大学2年生。

やっと上京できた。やっと友達ができた。やっとスマホやテレビで見ていた場所に行くことができた。やっと東京でアルバイトができる。やっと、やっと大学生のような生活が送れる。

相変わらずオンライン授業ではあるが、週に1度の対面授業には友達と会うためにちゃんと通ったし、まだ東京の地名や遊び方がよくわからないなりに、友達に誘われては東京っぽい場所に出かけて行った。

寮生活、友達の家に居候、一人暮らしの全てを経験して、忙しない毎日に身体や心が乱れた時もあったが、「やっと大学生になれたんだ!」という一心でガムシャラだった、、。

あと、私の人生の中でも大きなイベント、東京オリンピックのインターンを経験した。外国人クルーだらけの環境で、通訳や色んなものの手配などを担当した。たくさん勇気を出したし、たくさん失敗したし、感動もたくさんした。もっと成長したいなと思わせてくれる出来事の一つだった。

大学3年生。

一言で言うと、たくさん勉強した1年だった。やっとやっと普通に大学に通えるようになり、教職をとっていたので周りの友達よりも授業数が多かったり、自分で自由に授業を選べるようになったことで課題や予習に時間がかかるものばかりだったり。毎日いくつものタスクを手帳に書いては消して、また増えて、やらなきゃいけないことが無い日などほとんど無かった。

バイトも、続かず辞めてしまう人が多い中、コンスタントにシフトを出し続けて、ホールの業務を超えていても頼まれたことには応えて、一緒に働く人たちとの信頼関係を築いた。先日、2年半という私にとっては最長の期間働いたバイト先を卒業した。たくさん学んだし、大好きな先輩や後輩や社員さんたちに出会えたし、大切な居場所だった。

恋人に出会ったのも大学3年生のときだ。友達の紹介というありがちな出会いだったけど、みんなそうなんだろうけど、今も運命のように感じている。1年半お付き合いが続いているけど、付き合い始めよりずっと仲が深まったし、お互い愛情表現も増えたし、気を許せる関係になっているなと思う。春からは遠距離恋愛になるけど、どうにか二人で乗り越えたいな。

大学4年生。

あと1年で大学生が終わってしまう!と戦々恐々としていたけど、そこからの記憶がないくらい本当にあっという間だった。

印象深いのは卒業研究かな。思い返して語り始めると止まらないけれど、私が大学生活の中で漠然と興味を持った「日本の女性、社会」について、私の苦手な「物事を複雑に考える」ことをした。本当にたくさんの葛藤があったし、悩んだし、行き詰まったし、自分の未熟さに気づいた。限られた時間で自分たちにできることを必死にやったけど、それでも「もっとできた」という気持ちは消えない。

卒業研究や教職課程(春には教育実習にも行った!)に追われながらも、色んな場所へ行く!を実行した1年でもある。城崎、北海道、大阪、山口、熱海、石垣、志摩、福岡、岡山、広島、大分、福岡、仙台…。毎月のようにどこか旅行をし、千葉や横浜などの近場でもグランピングやクルージングをした。石垣ではリゾートバイトをした。1ヶ月間知らない土地で暮らす経験も、色んな県・国からの観光客の人たちを楽しませる経験も、本当に貴重!忘れない!

先述したバイトはずっと続けていたけど、ずっと興味のあった事務バイトにも挑戦するご縁があった。色々あって2ヶ月しかできなかったけど、正確性や着実性が求められるところは自分に向いてるな〜とか、毎日決まった仕事を狭いオフィスでするのはちょっと…とか、色んな気づきも学びもあった!含みを持たせる言い方になるが、まだ決着が着いていないのもあって、忘れられない2ヶ月だな。

色々あったけど、やっぱり一番私の心に居座り続けるのは、大好きな大好きなおばあちゃんとのお別れ。あまりに突然で、涙が止まらなくて、頭でも受け止められなくて、こうして言葉にできるようになるまで時間がかかった。できるだけ連絡をとって、できるだけ帰省していたつもりでも、普段会っていないから、もう会えないって実感がふとした時にやってきて、まだ自分の中で上手く消化できていないんだろうな。これから自分の稼いだお金でたくさん恩返ししようとしていたのにって、後悔は止まらないけど、私なりに感謝と愛は伝えていたつもりで。伝わっていたらいいな。大事な人がいなくなるって、こんなの経験したくも無いけど、こういうのを乗り越えて大人になるんだろうな。大人になりたくないな。

"Get out of my comfort zone."
この文章を指針として、私なりに突っ走ってきた4年間で、成功も失敗も重ねてきた。思い残すことが何一つ無いとは言えないけど、私のこの4年間は宝物のような時間だった。

私の忍耐や勇気がそうさせたと自負しているし、出会いに恵まれ、支えて見守ってくれた人たちのおかげだとも思っている。頑張った!と自分を認めてあげられるし、やりたいことを頑張らせてくれてありがとう。と伝えなくちゃいけない。

長々と語ってきたけど、まとめるなら、

楽しかったな。大学生活。

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