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まっすぐでないもの

『まっすぐでないもの』

日常の中に、きれいな直線を見る機会は、
たくさんあります。

当たり前のことのようで、
実はそれほど当たり前ではないようです。

自然の中には、直線は珍しいのです。

空に向かって伸びている木の幹も、
まっすぐのようで、
いくらかは傾きがあるのです。

枝は概ね真っすぐではありませんし、
地中に張る根も、曲線を描いて伸びます。

川の流れも、決して直線にはならず、
蛇行しながら海へ向けて流れています。

日常の中で見る直線は、
概ね人工的なものです。

直線的に区切られ、切り取られたものは、
機能的で、管理しやすいのです。

まっすぐな線に沿って切り取られた、
金属や木材の板を張り合わせて、
住居の壁や屋根などが作られます。

そして、住居の中に置く家具なども、
正確な四角形で区切られた部屋に置くため、
真っすぐな形をしていたほうが、
場所を取らなくていいのです。

机やテーブルや食器棚などは、
直方体にデザインされることが多いのです。

しかし自然の中には、直方体は、
ほとんど見当たりません。

人工的なものには、
まっすぐなものが多く含まれています。

その方が、人間にとって、
管理しやすいからです。

しかし、天地の創造主である神様にとって、
ご自身の創造物であるこの自然の中に、
まっすぐなものがあろうとなかろうと、
あまり重要なことではないのです。

神様は、自然のありのままの中に、
何も手を加えなくても、管理できるのです。

私達は、自分に関わることを、
自分で管理できないと不安になる、
という心を持っているかもしれません。

自分のことが充分管理できていなくても、
神様の御手の中にあるなら安心です。

まっすぐになっていないと心配で、
まっすぐでないことに苛立ち、
自分の力で、元々曲がっているものを、
まっすぐにしようと思う時もあります。

しかし、全てが神様の御手の中なら、
神様にお任せしてした方が楽なのです。

いつも読んでくださり、
ありがとうございます。

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