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カフェを経営したい★先輩の話を聴く①

 カフェを経営したい。

 と思って、最初に頭に浮かんだのが、今の職場に入ってすぐの直属の上司のこと。定年退職後、再任用期間を経て、今は三浦で定食屋を営んでいる。

 店を始めてもう7年になるというから、すっかり定着して軌道に乗っているってことだろう。公務員を定年まで勤め上げ、そこからの定食屋開業とは、いったいどんなことがきっかけでそうなったんだろう。公務員と定食屋の親父じゃずいぶん仕事の中身が違う。どうやったらそんな素晴らしい転身ができるのかしら。

 それに、私がカフェをやるとなったら、今の仕事は当然やめるコトになる。そのことについて、世話になった上司はなんと言うかしら…。

 話をしたくてしたくて、いてもたってもいられなくなった。
 とにかく行こう、会いに行こう。

 そんなことで、3月のある日曜日。京急に乗って三崎まで出かけた。
 店を訪れるのは2回目だ。

 まずは、遅いお昼をいただいた。
 前回来たときに「次回はこれを食べよう」と心に決めていたメニュー

 充電セット(べっぴん麺と半炒飯のセット)

 ネーミング最高だよなあ。こんなセンスがあるなんて、仕事一緒にしているときは全然気がつかなかった。べっぴん麺はシンプルなラーメンなんだけど、すごくスッキリしていてとても美味しい。このラーメンも、自分で研究して編み出したスープやレシピだっていうから、一体いつから定食屋やろう、なんて思っていたんだろう。

 炒飯を作る元上司の背中も超カッコいい。手慣れた動作で鉄鍋をあおる姿は、かつての事務机に向かっていた姿とは全然違う。

 美味いラーメンを汁までしっかりいただいて、炒飯でお腹が膨らんだところで、いよいよ話をする段になった。…あの、仕事を辞めてカフェをやりたいと思っているんですけど、どう思いますか?
 仕事辞めるって、なんて言われるだろう…?

 で、お前さんはどんな店がやりたいのよ?

 …仕事を辞めることについての言及は一切なし。私がやりたい店の話からいきなり入った。そして、自分が店を始める時に考えていたこと、包み隠さず話すぞ、と言ってくれた。

 次に続く!

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