わが家には、たくさんのかわいい家族（ぬいぐるみ）たちがいます。

　ぶたの「ぶーちゃん」「とんちゃん」「ロース」、オオサンショウウオの「うぱ太郎」「うぱ花子」、夫がこよなく愛する「ひつじ」、むささびの「むーちゃん」、いもむしの「いもいも」、フカフカのぶた「プー子」などなど。

　私と夫が日中仕事で留守のあいだ、彼らは自由になって、楽しくおうちの中で過ごしています。（たぶん）

　その日は、私たち夫婦が９月に行った北海道旅行に同行した「ロース」が、仲間を集めて、旅行の報告会を開催していたのでした。

　「ロース」はドヤ顔で、北海道での武勇伝を語ったのでした。

　ひまわり畑で。

　美瑛の「青い池」、すごく綺麗だった！

　これって、ぼくの仲間のお肉かしら…。

　日本新百景の一、狩勝峠だよ！

　ねえねえ、ぼくってすごいぶたでしょ？

　…なあんて自慢話をしているところに、思いかけず私が帰宅したのです。晩ごはんを急いで作らなきゃ、と、ドタバタと部屋に入ってきて…。

　一同、総くずれとなったわけです。

　ちなみに「ロース」はその後、あんまり旅行の自慢をするもんだから、ついに影の女王「プー子」の怒りを買いまして、

思い切りどつかれ、

　逃げ出す始末。

　「でも、ぼくが一番若くて元気だから、次の旅行もぼくが行くんだ！」と、相変わらずのドヤです。

　ケンカになるといけないから、順番に連れて行くからね〜。🐽