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妊活なんてすぐどうにかなると思っていたが、そんな甘くなかった

こんにちは106です 2月に34歳になりました。
結婚したのが2019年の5月。わたし32歳、夫37歳。
妊活を始めたのが2020年の8月ごろ。今やわたし34歳、夫まもなく40歳。なめてました。その記録です。

※下記の内容はあくまで私個人の話であり、医療的な知識などはございません。またあくまで私を診察した結果の治療方針であり、全ての人に当てはまるものではありませんのでその点ご留意の上お読みください

​すぐ妊娠すると思っていた

甘い考えだったと今になって思うけれど、やっぱり誰もがはじめはそう思ってしまうのではないか。
わたしもそうでした。ちゃんと基礎体温測って、排卵日を狙えばまあ妊娠するだろうと。
それがね、そうもいかないんですよ。
わたしが「まあ普通(いわゆるタイミング法)で妊娠するだろう」と考えていた理由はこんなところ

・20代前半から婦人科に定期的に通っていた
・ピルを10年近く服用していた
・基礎体温も2層になっているし周期も安定、平熱も36.6℃と一般的だった

20代前半で生理痛がめちゃくちゃひどくて婦人科を受診したところ、
「子宮内膜症でチョコレート嚢胞がある」と診断、10年近くピルを飲んでました。
簡単に言うと、「自分は早くから婦人科に通って自分の身体のことをチェックしていた」つもりだったんです。
でも、妊娠しやすいかどうかの話はまた別でした。

すぐできると思っていたから、動くのが遅れた

結婚後、夫の両親がかなり孫を期待している風だったこともあり、早めに妊活したほうがいいかなと思っていた。
とはいえ、わたしが結婚当時はまだメンタルクリニックへの通院をしていたり服薬があったり、子供を産み育てられる覚悟がなかったんです。
(全般性不安障害という、漠然とした不安がとにかく尽きないめんどくさい病気がある)
結婚して1年経って、ようやく妊活のために服薬を終了したところで今度はコロナ禍。さらなる不安とこの状況で妊娠したら大変なのでは…?との迷いもあり、2020年8月にピルの服薬を終了したものの、「ゆる妊活」程度でタイミングを取ったりしていたが、成果は出ませんでした。
とはいえ、基礎体温は一応2層になってるし、平熱も36℃半ばと冷えてもいない。排卵検査薬もきちんと反応するし、生理周期も安定している。
いわゆる「定期的にきちんと排卵できている」状態だしタイミングも見極められる、大きな問題はないと思っていた。

不妊治療のクリニックに通い始める

2021年の1月。コロナ禍で夫の実家に帰省も出来ず、オンラインで義両親と話していたところ、結構妊活関連のツッコミが入った。
義父から排卵検査薬は使ってるのか…と聞かれるのはなかなか思うところはあったが、まあ一応検査しておいてもいいかもな、と思った。
数週間後、不妊治療専門のクリニックを予約。受診。

最初の検診などで分かったこと
・子宮筋腫があるけど問題がある位置ではない(場所によっては着床の邪魔になるらしい)
・ビタミンDの数値が低い(最近ビタミンDの不足により妊娠率が低下するという研究があるらしい)
・夫の精液検査は特に問題なし
・風疹/麻しんの抗体が無い

えっうそでしょ、私去年の2月に地元の内科で風疹抗体検査やったんだけど…抗体あるからワクチンはいらないって言われたんだけど…ずっとあったものがこの1年で消失することあんの?
でも風疹の抗体がないのは困る(妊娠中に風疹にかかると子供に障害が出る可能性がある)ので、仕方なくワクチンを打つことにした。
(風疹/麻しんのワクチンは生ワクチンなので、接種後2ヶ月の避妊が必要となる)

卵子の残存数が少ないことが判明する

2ヶ月の避妊期間を経て、4月から再度クリニックへ。

ここで判明したこと
・卵管は問題なく通っている(通色素検査、卵管造影よりはマシかもしれないけどこれもそこそこに痛かった)
・AMHの数値が年齢平均からすると低い

AMHってなに?って感じですよね。わたしも初耳でした。
アンチミューラリアンホルモンという、卵巣予備能(卵巣に残っている卵子の数)を調べる検査があるんです。
これ保険適用じゃない検査だったけど、まあ念の為って感じでやってもらってました。

わたし、これが本当にめちゃくちゃ盲点だったんです。
なんでって、ずっとピルを飲んでいたから。

そもそも卵子って、精子みたいに毎回新しく作られるんじゃなくて「生まれたときにすでに持っているものを少しずつ排卵してる」んですよね(すごい雑な説明ですが)
で、ピルってよく「卵巣を休ませる」「無駄な排卵を止める」的な話を聞くので、てっきり「卵子はピルでずっと温存してたから大丈夫」だと思ってたんですよ。
それが、全然大丈夫じゃなかった。34歳の中央値って3.14くらいらしいんですが、わたし1.4だったんですよね。
私の行ってるクリニックだと、年齢に関係なく1.4以下だと低いと。大体42歳くらいの数値とのこと。
※念の為補足しておくと、AMHの数値は高いと高いで「多嚢胞性卵巣症候群」の可能性があるので、高いから良い、というわけではないです。

AMHが低いとどうなのか

クリニックで説明を受けた話としては、
・AMHが低い=妊娠できない、ではないが、妊娠しづらい可能性はある
・閉経が早い可能性がある
・ステップアップを通常より早く検討したほうがいい
とのことでした。結局、良い卵子の残存数が少ない可能性があるので、
どうしても妊娠しづらくなる可能性はあるとのこと。
わたしの場合、今のところ毎月ちゃんと排卵しているのも確認していますが、排卵のタイミングがやや遅い(15~17日目くらい)のも気になる、とのことでした。

次は体外受精を検討

4月に上記の話を受けたこと、諸々あってタイミング法がうまくいかないこともあったので、4月・5月は人工授精を選択しました。
が、5月は夫側の数値が悪くて断念…。
6月もう一度人工授精をトライする予定ですが、これがうまくいかないようであれば7月は体外受精へステップアップしようかと考えています。
本当は一度にたくさん採卵できる方法を取りたいけども、AMHの数値が低いのでどんな方法が選択できるか、そのあたりは今周期の通院時に相談する予定です。

にしても、高いんだわ体外受精…50万とかかかるのよ。それに+薬代診察代うんぬんかかるわけだから60万くらい?いくら30万の補助金の制度があるにしても、高い、し、身体とか通院とかの負担も大きい。
私は幸い今時間の融通が聞きやすいシフト制・完全在宅のバイトの身なのでなんとか調整できるけども、これフルタイム勤務じゃほんっとうに大変だと思う。
そして、お金を積めば必ず妊娠できるわけじゃないからね。しんどい道ですよ。

いつか子供が欲しいと思っている人に伝えたいこと

10代でも20代でも、今すぐ子供を産むつもりがなくても、漠然とでも「まあ将来は子供がほしいかな?」くらいでもいいので、子供が欲しい気持ちがあるならきちんと自分の身体のことは把握しておいたほうがいいです。

不正出血とか生理不順とか生理痛がけっこう辛いとかがあるなら、迷わず婦人科に行こう。
なにが不妊の原因につながるかわからんので。
わたしもチョコレート嚢胞になっていたけど、これが不妊の原因になるかも、とは知らなかった。ただ痛かったり、大きくなったら手術しなきゃいけないから治療してると思ってた。
他にも子宮内膜ポリープが着床の邪魔になるとか、クラミジアなどの性病で卵管が癒着するとか。
わたしの身近にも上記のような理由があって、体外受精を選んだ人がいます。どちらも妊活を始めてクリニックに行くまで気付かなかったそうです。

婦人科に行くことは、なにも恥ずかしいことでもないです。
自分の身体のことをきちんと知ろうとするのは大事なことです。
あと、場所によっては「すごく不快な思いをした」みたいな話も聞きます。
絶対すぐ別のところ行って。いくらでも他の医者いるから。信用できるところ見つけて。

AMHの検査も、もっと気軽ならいいのになと感じた。血液検査だし。
知っておくことは悪いことじゃない。知っておくことで、将来のプランが立てやすいかもしれない。
今は不妊治療のクリニックじゃないと検査できないようなので、なかなかハードルはありそうですが…。
結婚して、いますぐじゃなくてものちのち子供は欲しいかな、という人は、妊活検診(ブライダルチェック)なども受けてみるのもアリかもしれません。
※ブライダルチェック、なんとなく「結婚前に相手を査定」するように思えてモヤってたんですが、「結婚後にどのくらいのタイミングで妊活をするかの指標」として見るためなら良いなと思いました。

いつか「無事妊娠、出産できました~!」という内容が書けるといいなあ。
気持ちがつらくなりやすいことだからこそ、うまく気晴らししながらチャレンジしていきます。
この経験が誰かのお役に立ちますように。

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