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ニンジャスレイヤーTRPGソロリプレイ【イッツ・タイム・トゥ・ハーベスト】

◆初めに

ドーモ、皆さんこんにちは。nyamotomoです。久しぶりにリプレイを投稿していきたいと思います。今回の主人公はこちら。

◆ヘブンリム

画像1
◆ヘブンリム (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:4   所属:ソウカイヤ
カラテ    6  体力   6
ニューロン  4  精神力  5
ワザマエ   6  脚力   5
ジツ     0  万札   6
攻撃/射撃/機先/電脳  6/6/4/4
回避/精密/側転/発動  7/6/6/0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇サイバネ
▶︎ヒキャクLV1、▷ローラーブレード
◇スキル
『◉常人の三倍の脚力』、『◉知識:カチグミエリア』、『◉ランスキック』、『●疾駆』、
◇装備
ブードゥー
◇生い立ち
○元ヒキャクパルクール

ソウカイヤのニンジャ。高い脚力を活かしたキック攻撃が特徴。女神像じみた高級彫刻が施されたヒキャクを装着している。ストリートでコソ泥をして生きてきた経歴を持ち現在はその経歴を活かして集金部門で働いている。メンタルに少し難があり、追い詰められると宝物であるゲームコインの首飾りに話しかけたり妄想を始めたりする。幼い頃に生き別れた親友を探しているが…

前回の冒険で壁越え前としては限界級の実力になりました。今回で名声5を目指しましょう。シナリオはこちらです。

様々なソウカイヤのミッションをこなしていくという楽しげなソロシナリオです。ヘブンリムは集金部門ですので集金任務でやっていきましょう!

初めにセットアップを行います。

◆セットアップ

ルール選択→ルール:集金

・D66を振り、出た目に応じてイベントを行う。これを1ターンとする。PCはターンの終わりにいつでもミッションを終了してよい。

・PCは7ターンで万札を回収し、ノルマを達成しなければならない。7ターン目終了時、あるいはミッション終了時に回収した万札がノルマ以下だった場合、ミッション失敗となりそのプレイヤーの名声は-1される(下限0)。

・報酬の万札は、最終的に回収した万札からノルマ分を引いた値に等しい(下限0)。

・ミッション成功時のみ【名声】+1。余暇は成功/失敗に関わらず2日。

・😈のマークがあるイベントでは、DKK+1と引き換えに、判定に自動成功することが出来る(判定に失敗した後でも、DKK+1と引き換えに成功したことにできる)。

・このミッション中の獲得DKKが2の倍数(2,4,6,8,10,12)に到達するたび、D66を1回振る。その後、出た目に対応するマスのイベントを、【44:Wasshoi!】に変更する。既にそのマスが変化している場合、D66を振り直す。

・ミッション終了時に、現在のDKKで『Wasshoi!判定』を行う。成功した場合、Wasshoi!イベントが発生する。

・このミッション中の獲得DKKが5以上ならば、ラオモト・カンによるカルマ・ロンダリングを行うことが出来る

ルールとしてはランダムダンジョンタイプですね。7ターンのうちに集めた万札−ノルマが報酬になります。奮って頑張りましょう!

レベル選択→レベル1

ML(ミッションレベル)を1~5の範囲で選択する。
PCニンジャには壁を突破した枚数に応じて適正レベルが存在する。適正レベル以下のミッションでは報酬や余暇を一切得ることが出来ない。

選択:レベル1:名声0~4、適正レベル(壁0枚突破)万札ノルマ15

今回のノルマは15、これ以下だとタダ働きです。ではいよいよ本編スタートです!

◆プロローグ

夕暮れ時、ネオサイタマに聳え立つ無数の摩天楼の一つ。その屋上から灰色のシルエットが立ちあがった。その名はヘブンリム。ネオサイタマを支配するニンジャ組織ソウカイヤの集金部門に所属するニンジャだ。「さて、仕事の時間だな…」

ソウカイヤはネオサイタマに無数の傘下ヤクザクランを置いており、定期的にそこからミカジメ、つまり金を徴収する。無論その額は決して軽いものではなく、時折ヤバレカブレの反抗を行うクランも存在する。そのためモータルのヤクザ程度なら悠々返り討ちにし皆殺しにできる半身的存在ニンジャが徴収者の任につくことか多い。ヘブンリムもそうした無慈悲なネオンシティの収穫者の一人なのだ。

「今日回るのは…6箇所か。多少多いな。面倒なことだ」脚力に優れる彼女はその俊足を活かすためニュービーながら通常よりも多くの業務をこなしている。こき使われているのか、期待さているのか、おそらくその両方、コインめいて表裏の思惑が一体となった采配なのだろう。

「フン、さっさと終わらせてしまうか。イヤーッ!!」ヘブンリムは摩天楼の縁から飛び出すと壁と壁の間を蹴り渡りながら地上へと降っていった。その時、首から下げたオマモリ変わりのゲームコインのブゥードゥーが不吉に裏返ったが彼女がそれに気づくことはなかった。

◆1ターン目

2d6、 61 →
イベント61「ハイ、今月のノルマは満たしているかと……ど、どうしましたか?」ニンジャ第六感が、かすかな違和感を伝える。:【万札】3を獲得する。その後、『調査判定:NORMAL』を行う。成功した場合、隠してあった【万札】1を追加で獲得する。😈

ネオサイタマ、リョウヒン・ストリート。今日初めの獲物はハッカー・カルトだ。一才の飾りけのない真っ白な生活こそオヒガンにつながるという教義を持つペケロッパ・カルトの分派だが、上層部はちゃっかりと私服を肥やしている。

だが今現在教団本部では、そんな幹部達がたった一人の女、すなわちヘブンリムにかしづいていた。金を両手にのせて差し出す教主ムインの額には滝のような脂汗!ヘブンリムは決して地位の高いニンジャではない。しかし、ニンジャとモータルが対等な席に着くことなど極々稀なのだ。

「今月のミカジメでございます。過不足ないはずですが…」「たしかに頂戴した。が…」茶菓子として出されたモチとセンベイを齧りながらヘブンリムは不意に立ち上がり周囲を見回した。「あの何か…?」「ウム…少し待て」何か違和感がある。ニンジャにはモータルにはない第六の感覚、ニンジャ第六感があるのだ。 

調査判定、4656 成功

ヘブンリムは暫く辺りを見回した後、ふと奥の祭壇の上に木彫りの天狗コケシがあることに気づいた。なぜコケシ?「お待ちください!それは我が教団の「イヤーッ!」キャバーン!制止を無視して蹴り破れば中からコーベインが!報告にないヘソクリだ!「これは?」「……」項垂れる教祖!

「このカネは徴収する。詳しい報告は後日ソウカイヤ集金部門に出頭して話せ」「アイエエエ…」ナムサン!ニンジャの目からカネを隠し通すことは出来ないのだ!教団は今回の件でさらなる搾取に晒されるだろう!インガオホー!

万札4ゲット 残りノルマ11

◆2ターン目

2d6、22→
イベント22「そいつをやっちまってくれ、ホワイトマンバ=サン!」「イヤーッ!」抑圧に耐えかねたヤクザが、ニンジャを雇っていた。:2ダメージ(近接攻撃、素手、1+毒1、回避:NORMAL)を時間差で2回受ける。その後、ホワイトマンバは爆発四散する。【万札】6を獲得する。2回目以降、このマスはイベント【21】に変化する。

本日二つ目の目的地は主に殺人クエストを生業とするドージョー型ヤクザ・クラン。近頃何やら不穏な気配が見られるとのことだったが…。「そうきたか…」

通された事務所の大ドージョー内には、「暗殺」のハチマキをつけた白装束のニンジャ!周囲にはクランのワカガシラやオヤブン!「ザッケンナコラー!!ソウカイヤなにするものぞ!俺らは江戸時代から続く暗殺ヤクザ!やってしまえホワイトマンバ=サン!」「ウッス!」

ニンジャは一歩前に出ると両手を合わせてアイサツ!「ドーモ、ホワイトマンバです!」「ドーモ、ホワイトマンバ=サン、ヘブンリムです。」アイサツされれば返さなくてはならない。古事記にもそう書いてある。

既に入ってきたカーボンフスマは施錠済み。脱出は一苦労だろう。ならば…「こい、ホワイトマンバ=サン」ヘブンリムは手招きした。問題なし、ここでこの増上慢ニンジャを潰す。「もう一度上下関係を抑え込んでやる」「スッゾコラー!!」ホワイトマンバ突撃!イクサ開始!

戦闘開始

本来はイベント戦闘だが、今回はデータを設けてイクサする。

ホワイトマンバ

ホワイトマンバ
カラテ:3  体力:3
ニューロン:3 精神力:4
ワザマエ:3  脚力:3
ジツ:3
⭐︎ドク・カラテ
素手での攻撃に『毒ダメージ+1』が付与される。
▶︎▶︎生体LAN端子lv2
◉滅多打ち◉憎悪:ソウカイヤ

・一騎討ち
・出番:ホワイトマンバ→ヘブンリム

1ターン目

ホワイトマンバ、滅多打ち→42/14、2成功→ヘブンリム回避、13/54 、一発命中2ダメージを受け残り体力4

ヘブンリム、ランスキック→53654、成功→ホワイトマンバ回避3、失敗 2ダメージ+弾き飛ばしで1ダメージを受け体力0 爆発四散

ホワイトマンバはネコめいたすり足移動でヘブンリムに高速接近!連続のツキを繰り出す!「イヤーッ!イヤーッ!」ヘブンリムも迎撃するが一発がヘブンリムの肩口に深々と突き刺さり猛毒がヘブンリムを苛んだ!「アバーッ!?」「ヤッター!ソウカイヤ口ほどにもなし!あっさりと勝っ…」「…ったのは私だ。」

「なっ!?」ナムサン!ホワイトマンバはもはや突き刺した腕を掴まれ動けぬ!逆に捕獲されたのだ!「イヤーッ!」「オボーッ!?」困惑するマンバに強烈な蹴り上げキックが炸裂!内臓破裂!ロケットじみて垂直に吹き飛ぶホワイトマンバ!天井のブッダ・デーモン曼荼羅へとぶつかりトマトめいて潰れ爆発四散!「サヨナラ!」

戦闘終了

「ウグ…」ヘブンリムは傷口を抑える。決して少なくないダメージだ。ホワイトマンバ自体は大したカラテではなかったがあの素早さは実際厄介、長期戦になれば今の一撃を何度も喰らっていただろう。ダメージを覚悟した短期決戦こそ最適解であった。

「アイエエエ…」グレーターヤクザ達は手塩に育てたニンジャ戦力が一撃で殺され、完全に動揺している。ヘブンリムは彼らに向き直るといきなり怒鳴りつけた。「ズガタッキェー!ケチなニンジャ一匹でこの世の王になったつもりか?どうやら上下関係を今一度教えてやる必要性があるらしいな…」

「アイエエエ…」ヘブンリムの膝に彫刻された女神像が死女神めいて煌めいた!「ケジメを、つけろ!イヤーッ!」「アバーッ!」……。

万札6GET ノルマ残り5

◆3ターン目

2d6、51
→イベント51「クローンヤクザが売れているのはわかった。しかしウチには必要ねぇな……」:老ヤクザは渋い顔をしている。交渉成立にはもう一押し必要だ。:『交渉判定:NORMAL』を行う。成功した場合、【万札】3を得る。😈

数十分後!ネオサイタマ湾岸エリア!暗殺ヤクザのグレーターヤクザ達を折檻しペナルティを略奪したヘブンリムはそのままの足で次の目的を目指し、現在応接室のソファに座っていた!その後方にはファランクスじみた密集陣形で威圧的にクローンヤクザが立っている。

相対するは日焼けした老年ヤクザオヤブン!凄まじいソンケイを発しておりニンジャ程度には物怖じしない。「クローンヤクザが売れているのはわかった。しかしウチには必要ねぇな…」

このクランは伝統ある違法漁業を本職とするヤクザクランであり、その本拠も湾岸エリアにある。今回はトリタテではなくここにクローンヤクザのセールスに来たのだ!しかし、この老ヤクザは実際手強い交渉相手。それにこのクランがクローンヤクザを必要としていないことも判明済みだ。ではどうするか?

一瞬ヤクザの迫力に怯えかけたヘブンリムだが、表情には出さない。そしてブゥードゥーを握りキアイをこめると朗々と話し始めた!「そういうと思いましてね。ちょっとしたデモンストレーションを皆さんにお見せしたいと思ったのですよ。」「デモンストレーションだと?」

「ハイ、スミマセンが下の作業場を少しお借りしても?」このクランの事務所は工場と同一のビルディングに組み込まれており、下階では日夜カニ詰めが行われているのである。ヘブンリムはグレーターヤクザらと共に下の工場へと降りた。作業員も捌けさせたので辺りには未梱包の冷凍カニが積まれている。

「ヨーイ…ハジメ!」「「「スッゾコラー!!」」」号令と共にクローンヤクザ達は一斉に作業着に着替え持ち場に着く!そしてオートマチック自動的な農耕機械じみてカニを梱包し始めたではないか!「「「ハイ!ハイ!ハイ!」」」

「こ…これは!」「スゲェハヤイ…」ヘブンリムはグレーターヤクザ達の反応を微笑しながら眺める。ヘブンリムは以前、借金が嵩み違法カニ漁船に乗せられたことがある。ニンジャ監督官として漁を指揮した経験を活かし、誕生直後のクローンヤクザを訓練させこのデモンストレーションに挑んだのだ!

「どうですか?クローンヤクザの用途は決して兵隊だけに留まりません。訓練次第ではここまでのことができるのですよ」「ウ、ウム…」

交渉判定ワザマエ、246124、成功 万札3ゲット ノルマ残り2

「わかった…1ダース、いや2ダースほどいただきてぇ」「オセワニナリマス!」固い握手!ビジネス大成功だ!

◆4ターン目

2d6、16
→イベント16「ハイ、今月のノルマは満たしているかと……ど、どうしましたか?」ニンジャ第六感が、かすかな違和感を伝える。:【万札】3を獲得する。その後、『調査判定:NORMAL』を行う。成功した場合、隠してあった【万札】1を追加で獲得する。😈

ネオサイタマ、とある寂れたストリート。ヘブンリムは今宵4件目の獲物、ストリートギャング達のアジトを訪れていた。一つは集金のため、そしてもう一つの目的を持って。

「確かに受け取った…」ヘブンリムはリーダーからミカジメを受け取るとそのまま帰らずに油断なく辺りを見回す。「あの…何か」「静かにしていろ」グラフィティまみれのストリート。歴代のメンバーがそれぞれ描いたクランの象徴とも言えるものだ。その中の一つ、現リーダーの描いたグラフィティの後方から何らかの気配を感じる。「イヤーッ!」

調査判定2315 万札4ゲット  万札2獲得

ヘブンリムは突然ヤリめいたキックを放ち壁ごとグラフィティを粉砕!「あ…アンタ何を!」ヘブンリムは怒り立つクランメンバーを睨みつけ黙らすと腕を振るって煙を払う。ゴウランガ!壁の向こうには真紅の甲冑!間違いない!近隣のヤクザクランから盗まれた家宝だ!

「アイエ…」「おやおや、これはレッド・アーマー・ダイミョ・クランの家宝ではないか?」真相はこうだ。彼らは近隣ヤクザに対する交渉カードの一つとしてこの家宝を盗んだ。そして家宝をムザムザと奪われたことを公言できないオヤブンが、密かにヘブンリムに連絡、奪取を依頼し、ヤクザとのパイプを優先したいソウカイヤの意向でヘブンリムが調査しにきたのである!

「なぜこんなところに、いかんな。元の持ち主のところに戻さねば。だろ?」「アッハイ」リーダーはすっかり消沈している。無理もない、盗品を奪い返された挙句、魂と同等のグラフィティを失ったのだ。「ではこれは私が持っていく。サラバだ」「アッハイ」ヘブンリムは鎧を丁重にクローンヤクザに運ばせ迎えのヤクザリムジンに乗せた。ケジメはあのグラフィティの破壊で十分だろう。ヘブンリムも乗り込みリムジンは事務所に向けて走り出した。

◆5ターン目

2d6、11
→イベント11:ソンケイが少し成長した。:【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】の内1つを選択する。その能力値を1上昇させてもよい(『壁』以上へと上昇させることはできず、『壁』の突破もできない)。次にこのイベントが発生した場合、その効果は【44:Wasshoi!】になる。

レッド・アーマー・ダイミョ・クランのオヤブン邸宅兼事務所!ヘブンリムは幾重にも重ねられた最高級ザブトンに座りクランの歓待を受けていた!「アリガトゴザイマス!この御恩は決して忘れやせん!」平伏するオヤブン!ヘブンリムはこの世の王になったような愉悦に唇を曲げる!

「礼には及びません。ワタシのカラテなら造作もないことでした」しかしその様子を悟らせることなく、ニンジャらしい尊大な態度を続ける。恩と畏怖こそ理想的なヤクザに対するニンジャの振る舞いである。

「それでその…今回のミカジメの件ですが…」オヤブンがここでオズオズと言葉を漏らした。鎧捜索の資金による金不足の影響でミカジメの金が足りていないのだ。既に電脳部門からその情報を受け取っていたヘブンリムは勿体ぶりながらも返答。

「フ〜ム…ならば今月のミカジメはかまいません、ただし来月・再来月は金額が二倍だ、いいですね?」「ハ…ハイ!アリガトゴサイマス!」オヤブンは安堵した。知己のクランの中にはミカジメが払えずニンジャに皆殺しにされた者もある。待ってもらえただけでも御の字だ。

ニューロンを4→5に

要件が終わればここにいる意味もないだろう。ヘブンリムが立ち上がり窓から出て行こうとすると一人のワカガシラが声をかけてきた。「センセイ、すみませんお耳に入れておきたいことが…」「なんだ?」…数分後、奇妙な噂話と警告を聞いたヘブンリムは不吉な違和感を感じながら事務所の窓から飛び降りていった。(まぁ…杞憂だとは思うが…)その胸には一抹の不安がこびりついていた。

◆6ターン目

2d6、54→イベント54:近頃、あるギャング集団が独自のルートで銃器やドラッグを取引している。これを自分の管理下に置くことが出来れば、より大きなアガリが得られるかもしれない。:『調査判定:HARD』を行う。成功した場合、イベント【13】を行う。

次なる任務は新興勢力であるギャング集団の傘下加入強要だ。ネオサイタマではウゴノタケノコと称されるほど雑多な犯罪組織が現れては消える。キリがなく地道なことだがこうした組織が現れるたびに屈服させ支配していくことこそソウカイヤの地盤形成につながるのである。

調査判定、5166成功

「しかし面倒なことだな…」ヘブンリムはため息をつく。事前に調べた情報によれば中々の跳ねっ返り集団。話し合いで引き入れるのは難しかろう…。「まぁその方がある意味楽か…」ヘブンリムはメモを懐にしまうとクローンヤクザを控えさせ、ストリートへと一人で入っていった…。

イベント13:「値上げ?そんな話聞いてねぇぞ」ギャングたちは反抗的な態度を取っている。ソウカイヤの恐怖を叩き込んでやろう。:【カラテ】判定:NORMAL or『ジツ発動判定:NORMAL』を行う。成功した場合、【万札】3を獲得する。😈

…数分後!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」「「「アバーッ!?」」」ナムアミダブツ!路地では一方的な蹂躙が開始されていた!ヘブンリムのランスキックがスモトリを跳ね飛ばし、マワシゲリがパンクスの腕をへし折り、スリケンが銃弾を真っ二つにする!

堂々とストリートギャングのアジトに入ったヘブンリムは、いきなり全員の前でソウカイヤのニンジャを名乗った。そしてそれを嘲笑いファックandサヨナラをかけてきたギャング達を返り討ちにしたのだ。ストリートギャングといってもアジト内に全員はおらず彼女一人で十二分に制圧できる数だ。

「アイエエエ!!ヤメロ!やめてくれ!」惨状を前にリーダーと思わしきトリプルモヒカンの男がドケザする!ヘブンリムは一瞬手を止め冷徹にそれを見下すと言った。「ダメだな、やめる理由がない。」そしてそのまま腕に掴んだモヒカンを壁に叩きつけた。

「アイエエエ!!スミマセンでした!傘下に入ります!ミカジメも納めます!どうかそれ以上はヤメテ….」遂にリーダーは屈した。彼らのような反抗的勢力はまず徹底的に牙を抜く必要がある。暴力とムチが支配のコツだ。「わかった。交渉に入ろう…」ヘブンリムは手を遂に止めた。

444144成功 万札5獲得

「ア…アリガトウゴサイマス…」「ではハンコ取りにいけ、戻ってくるまで私は暴れる」「エッ」「イヤー!」「アバーッ!」再び振るわれる暴力の嵐の前に、リーダーは全速力でハンコをしまった金庫へと飛んでいった…。

◆7ターン目

「フゥー、疲れた。次で最後か」ギャングからもぎ取ったハンコと契約書を担当の者に引き渡したヘブンリムは本日最後の任務に向かっていた。最後はシンプルなミカジメ徴収。ようやく一日の仕事が終わるのだ。

「フム…小さな事務所だな…ニンジャを雇っていると聞いていたが少数精鋭なのか?」ヘブンリムはインターフォンを押したが返ってきたのは沈黙。不審に思い壁を越え庭から中に侵入すると、「ン…ンン?」辺りに漂う血の匂い。ヘブンリムは反射的に庭先のショージ戸へと飛び、それを開き、そして……「ドーモ、ヤクザ天狗です。」

2d6→66
イベント:66「……神々の使者、ヤクザ天狗参上!」:1ダメージ(射撃、銃器、回避:NORMAL)を時間差で5回受ける。その後、ヤクザ天狗は離脱する。【万札】6を獲得する。2回目以降、このマスはイベント【21】に変化する。


「エッ?」あまりに予想外な存在を前にヘブンリムは思わず間抜けな声を漏らす。血と塵に塗れ、そこに立っていたのはテング面の付けたヤクザ…否ヤクザスーツを着たテング?異形の存在だ。辺りには無数の弾痕…そして爆発四散跡…!!

(ヤ…ヤクザ天狗…!!ソウカイヤに仇なすイカレたニンジャハンター!実在していたとは…)噂程度しか知らないがあのラオモト=サンすらも煩わせるという存在を前に、ヘブンリムの額から汗が滴り先ほどレッド・アーマー・ダイミョで聞いたワカガシラの声が蘇る…(ニンジャ狩り?)(ハイ、近隣のセンセイ方が何人か…生存者によればテングめいたヨーカイが下手人とかで…)…。

ヤクザクランで聞かされていた謎のテングの噂を知らなければTRS(テングリアリティショック)は免れなかっただろう。彼女は心中でワカガシラに感謝した。ともかくアイサツ。そしてその後に逃走。脳内にプランを練り上げながらヘブンリムは口を開き…「ドーモ、ヤクザ天狗=サン。ヘブンリムで…」BLLLLLLAM!!!「アイエッ!?グワーッ!?」

突如ヤクザ天狗はアンブッシュ一文字放火!ヘブンリムは咄嗟にブリッジ体勢をとるも幾つかの弾丸が腹を抉る!「いった!こ…このシツレイだぞ…!?」しかしヘブンリムはヤクザ天狗に違和を感じた!その恐るべきキリングオーラの中にはニンジャソウルの気配がない!彼はモータルなのだ!

「な…舐めるなよ…」油断なくカラテ迎撃の構えを取りヤクザ天狗へと向かい合うヘブンリム!しかしその時天狗面の裏の瞳とヘブンリムの目があった。「ヒュッ……」天狗のヒトミの中にはソンケイと狂気の光があった。それは恐ろしく、ある意味で美しかった。

ヘブンリムの体に悪寒が走る。それはかつて外海で恐るべき古代の怪物、ウラシマ・ニンジャと対峙した時にも似た感覚だった。「過去が今お前の因果を収穫にくる」「進めば二つ、逃げれば一つ」「インガオホー」部屋に飾られた無数のカケジクがヘブンリムを責め苛む!「アイエエエ!!」ヘブンリムは叫び声を上げる!そしてその隙を逃すヤクザ天狗ではない!

「ブッダ、エイメン!」BLLLLLLAM!!無数の弾丸が現代美術じみた直線の集合を描きながら一斉に襲いかかる!!「アイエエエ…イ…イヤーッ!?」ヘブンリムは怯えながらも楕円を描く回転蹴り!飛んできた弾丸を蹴り落とすが、一発が胴体部に命中!「アバーッ!?」精神的に完全に押されている!勝てない!

「ブッダ…エイメン!」さらにヤクザ天狗は怯んだヘブンリムに向けて容赦なきトドメのフルバーストを放った!「アイエ…」完璧な軌道計算!見えはするが避けれない!完全に死、心臓に命中!「グワーッ!?」

ナムサン!声を上げたのはヤクザ天狗!一体何が!?ヘブンリムは即座に理解する!胸元に下げていた彼女のオマモリ、幼き日親友より貰い受けたゲームコインが守護天使めいて銃弾を防ぎ、その跳弾が天文学的確率でヤクザ天狗の手に命中したのだ!キセキ!

「イヤーッ!」ヘブンリムは即座に連続側転!逃げるは恥だが役に立つ!即座に体勢を立て直したヤクザ天狗の銃弾を避けながらフスマへ!「イヤーッ!」窓を蹴破り、地上へと落下!そのまま脇目も降らずに壁を蹴りわたる!弾を切らしたヤクザ天狗は状況判断し追ってこなかった。しかしヘブンリムは知る由もない。何より知っていても足を止めることはできなかっただろう。灰色の風は二、三区画を全速で走りそして闇に消えていった。

回避13/61/2/5/4→3成功、 2ダメージを受け残り体力2 万札11

◆ミッション終了◆

エピローグ

その後ヘブンリムは充分に現場から離れた後、震える手でIRC連絡を行い援軍を要請して気絶。ソウカイヤのヤクザ部隊によって回収された。ヤクザ天狗は実際何人ものサンシタを狩ってきた厄介な相手であり、逃げ帰ったことは不問とされたが、ヘブンリムは数日間目覚めず高熱を出しうわごとを吐き続けた。「アイエエエ…天狗が、天狗が!」

……一週間後!ヘブンリムは完全に意識が戻り仕事に復帰していた。休んでいた分の仕事の穴を埋めなくてはならないのだ。「なせばなる」「トマト」「人殺しはよくない」いつものように摩天楼の看板をとびわたっていると目の前にテングのネオン!「ウッ!」即座に記憶がフラッシュバック!トラウマ!

このネオサイタマの生態系において、ヤクザの上位に位置するニンジャ。ヘブンリム自身は最もヤクザと接する機械の多い集金部門、ヤクザを虐げた経験も数多い。それゆえにあの異形のヤクザの恐怖は宗教的、道徳的引け目と共に強く根付いている。

いずれ、自身もあのような理不尽に襲われ、過去にインガオーホーをうけるかも知れない。『過去が今、私の人生を収穫に来た』……どこかで読んだ本に書かれていたハイクだ。ヘブンリムは自身の考えに身震いし、胸元のコインを握りしめる。(…コワイ、だが……己れのインガオーホー、ジタバタしても仕方なし、せめてその前に再会を…)

どの道、他の生き方は存在し得なかったのだ。たとえこの恐怖があろうとも、人生は続く。やがてくるインガオーホーの影に怯えながら、ヘブンリムは上納金の収穫を続けるのだ。恐怖と過去に追われ、生と過去を追いかけながらヘブンリムは仕事路を忙ぐ。ヘブンリムは「フューチャー・オウ・ノォ?」の看板を一際力強く踏みつけるとネオンの海の中に飛び込んでいった。

【イッツ・タイム・トゥ・ハーベスト】終わり

・リザルト

報酬 名声+1、万札11、余暇2
名声5となったのでワザマエの壁を破る

・トレーニング

余暇1 万札6でワザマエトレーニング 46成功ワザマエ7に 余暇2  万札5で◉トライアングル・リープ習得

ステータスをまとめると以下となります。

◆ヘブンリム (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:5   所属:ソウカイヤ
カラテ    6   体力   6
ニューロン  5  精神力  6
ワザマエ   7   脚力   6
ジツ     0  万札   1
攻撃/射撃/機先/電脳  6/7/5/5
回避/精密/側転/発動  8/7/7/0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇サイバネ
▶︎ヒキャクLV1、▷ローラーブレード
◇スキル
『●連射2』、『◉常人の三倍の脚力』、『◉トライアングル・リープ』、『◉ランスキック』、『●疾駆』
『◉知識:カチグミエリア』
◇装備
ブードゥー
◇生い立ち
○元ヒキャクパルクール

ついに成長の壁を変えました!しかしタツジンもなく時間差攻撃もないのでまだ壁越えの恩恵を実感できませんね…まぁ次の冒険で強化すればでしょう。

今回はこれで終わりです。次のリプレイ投稿は未定ですがまたお会いしましょう!

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