注意!OpenSeaでミントすると自動的にNFT作品のオーナーがOpenSeaになる話
はじめまして!Nyan_koneと申します!
2014年頃から仮想通貨、ブロックチェーンに興味を持ち始め最近は自分でもNFTを制作しております。
Nyankone V2
https://opensea.io/collection/nyankone-v2
どちらかというと、アートが大好きで自分で購入するほうに時間を使ってしまってます。
今のNFT市場を見ていて、急激にアーティスト様が増えてきて、早い段階で感じていることを書きたいと思いnoteを作りました。
下記は私の個人的な見解ですが、この流れは確実に来ますので是非アーティスト様に読んで頂きたいです。
アーティストに取って、作品はその人自身と言っても過言ではない表現の塊です。
この大切な作品をマーケットに出品するということは、世界に自分を表現することであり、シンプルに「オリジナルNFT作品を世界中の人に評価される」ということです。
しかし、OpenSeaで出品しているアーティストの方々のコントラクトアドレスを見ると、99%の方々がOpenSea所有のコントラクトアドレスで出品しています。
これ、ブロックチェーンのルール上の話で定義すると、
"オーナーはOpenSeaになります。"
詳細を説明していきます。
https://etherscan.io/address/0x495f947276749ce646f68ac8c248420045cb7b5e
これがOpenSea所有のコントラクトアドレスです。
TokenTracker:の欄を見てください。
OpenSea Shared Storefront (OPENSTORE)
になっています。
次にこの
OpenSea Shared Storefront (OPENSTORE)
https://etherscan.io/token/0x495f947276749ce646f68ac8c248420045cb7b5e
をクリックすると、詳細を確認できます。
見方を説明しますと、
Holders:259,722
259,621人の方がNFTを所有していることがわかります。
Transfers:1,660,010
これは取引があった回数です。
イーサチェーン上でこのように記録されています。
これをブロックチェーンのルールで説明すると、
OpenSeaが発行したコントラクトアドレスの中で、アーティストが作品をミントするごとに、このコントラクトアドレス内でIDが作成され、IDで作品がブロックチェーン上に紐付けられます。
この形式では、コントラクトアドレスのオーナーはOpenSeaのため、
それに紐付けられている、作品は全てOpenSeaがオーナーという証明となります。
例を挙げてご説明すると、
皆さまもMetaMask等のウォレットをお持ちでアドレスをお持ちかと思います。
MetaMaskのAPPではアドレスが所有しているNFTを表示する機能があります。
ここで、OpenSeaでミントした作品は表示することができません。
NFTの追加をタップ
ここで
OpenSeaのコントラクトアドレス
0x495f947276749Ce646f68AC8c248420045cb7b5e
作品のID
56269441226117310131852872702996020766983249874853452459943049162508271091713
を入れてみてください。
※OpenSeaのアドレスと作品のアドレスは作品ページ詳細欄で確認できます。
そうすると、
「申し訳ありません。問題が発生しました。このコレクティブルの所有者ではないため、追加できません。」
と表示されます。
自分がオーナーの作品なのにMetaMaskでは表示できません。
※2021年12月16日現在、OpenSeaがこの仕組みを修正しOpenSeaでミントされた作品がMetaMask APPで表示されるようになりました!
→その後、2022年1月26日現在、再度表示されない状態となっております。
この記事を歴史の記録として残しておきたいと思っておりますので、そのまま公開を継続しております。
これがブロックチェーンのルールで、
"OpenSeaでミントされた作品はブロックチェーン上ではオーナーをOpenSeaから移行できません。"
そのためOpenSeaでミントされた作品を購入した、購入者様は事実上オーナーなのに、ブロックチェーン上では正式なオーナーと認められません。
これは大きな問題です。
この形式でプラットフォームを作ったOpenSeaも問題ですが、この知識を理解せずに作品をOpenSeaで売ることは、購入者様にとっても不利益と混乱を与えています。
高額で取引されているCrypto Punk、Meebits等はオリジナルのコントラクトアドレスで制作されているため、MetaMaskで表示できます。
私がNFT化しているNyankoneもオリジナルのコントラクトアドレスを使用しているため、下記画像のようにMetaMask APPで表示されます。
これらの作品はOpenSeaで購入してもブロックチェーン上でも、オーナーは正式に購入者様と定義されます。
これが正しいNFTの取引であり、正しい流れです。
この点について、OpenSeaは各作品の所有権について
「OpenSeaでミントした作品の所有権はOpenSeaのものだ」
と発言しているわけではありませんが、
ブロックチェーンのルールで定義するとオーナーはOpenSeaになります。
現在、この点について理解して出品されているアーティストの方は非常に少ないです。
アーティストが「OpenSeaがオーナー」という形式で販売するのは、
自分自身の分身である大切な作品を無償でOpenSeaに譲渡している形となり、(ブロックチェーンの定義上)正しいNFT作品の販売方法ではありません。
まとめますと、
・OpenSeaでミントするとブロックチェーン上の所有者はOpenSeaになる。
・ブロックチェーンに記録されるため、この履歴は永久に残る。
・オーナーなのにMetaMask上でも所有者とは認められない。
これらはアーティスト、購入者にとってデメリットでしかないです。
私はこの仕組みを変えていきたいと思ってます。
それでは、どのようにすればよいか、というお話をします。
アーティスト様、オリジナルのコントラクトアドレスを作成する。
↓
そこで作品をミントし販売する。
↓
購入者様はブロックチェーン上、正式にオーナーとなりますので、MetaMaskでも作品が表示される。
基本的にはこの流れになります。
次の記事で、
「ブロックチェーンにNFT作品を刻み込め!オリジナルのコントラクトアドレスを作成する方法 」
の記事をご紹介します。
本気でNFTアーティストになる!という方は
是非、この形式で販売をして頂くことをおすすめ致します。
今はまだ、スタートしたばかりの混沌とした環境です。
今から実施してもかなり早いので、先行者利益を得ることができると思います。
OpenSeaでミントし出品されているアーティスト様、この記事を読んでオリジナルのコントラクトアドレスに切り替えたいけど、やり方がわからない、不安という方はお気軽にTwitterのDMからメッセージを送ってください。
できり限りアドバイスをさせて頂きます。
私は普段英語で情報発信をしていますが、日本語でのコミュニケーションも可能ですので、気軽にご相談頂ければと思います。
↓ Nyan_kone Twitter
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