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今年もタイサンボクの大きな花が咲いています

通勤途中に何本かのタイサンボクを見かけます。今まさに花が見ごろです。肉厚の白い大きな花が、高い梢に幾つも咲いているのです。花は不思議なもので、毎年その花を見る度に蘇る記憶が有るものです。

息子がまだ小さい頃、公園の壁によじ登っては果たせずベソをかいた傍らに、タイサンボクの大きな花が落ちていました。

シロツメクサを見ると、花の冠を頭に乗せた娘の嬉しそうな幼い顔を思い出します。また、皇帝ダリアが咲けば、認知症が進んだ母の横顔が浮かんで来ます。

花は季節の到来を告げるだけでなく、人との関係性をも呼び起こすものなのですね。思い出す花の数が多いのは幸せな事です。

今、花に目を留める事もなく砲弾の音の中を逃げまどう子どもたちに、季節の花を楽しめる日が一日も早く訪れますようにとテレビを見ながら願いました。

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