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古き良きインターネット人の本を読んだ

何となく何かに焦って、なにかに疲れ、何かを求めて本屋をさ迷っていた時に見つけた本「ネットの荒野を独りで征く」著者はピアノを使った面白芸が話題を呼んでいるYouTuberゆゆうたさんだ。
何となく手に取って、パッと見た時に入ってきた文字がYouTubeで活動する自分に刺さって、気づくとカゴに入れていた。

※ここからネタバレが入るよ!

気軽に読める1冊

全部読んだ感想というか、感動した為言うんだが、久しぶりにちゃんと1冊全文を読んだ。

割と真面目にこういう本は活字慣れしてない人間の為にかだいぶ本に対して文字が大きいのでとても読みやすい。1時間半位風呂に漬かりながら読んだと思う。

また、文章が固くないのも読みやすかった点だ。文が硬いと取っ付き難いし、漢字や専門用語が多過ぎると読みづらい。し、何を言ってるのか分からない。
そういう読みづらさがなかったのは、ご本人が言う読者と自分が対等であるということの証なのかもしれない。

古き良きニコニコを感じる人当たりの良い変人

今までゆゆうたさんのことは住所がバレまくってる懐かしのネットミームから最新の海の中まで泳いでいる謎のピアニスト芸人(YouTuber)みたいな認識だったのだが、おおよそ間違ってなくて面白かった。けれどやっぱり突き抜ける事が出来る人は、失った物が大きく、なにか一芸に長けており、決意が強い人なんだなぁと思う。

良くも悪くも内容が想像の域を出なかったが、その想像の範疇をするのがどれだけ大変なことかとも思う為、逆に想像の範疇でよかったとも思う。

インターネットにいる以上悪意から逃げることは出来なくて。常に目をつけられているという自覚は持つべきで。そんな中で悪意を投げつけられる覚悟を持てない人はインターネットをやるな(意訳)みたいなことが書いてあって。自分に足りないのはここなんだろうなぁとヒシヒシと感じた。

また、流行にただ乗るのではなく自分のオリジナリティが出せて、パクるならパクリ元を笑わせられる位リスペクトを持ってパクろう。みたいな事が書いてあり、とても好感が持てた。リスペクトはニコニコの十八番だから。

良くも悪くも僕が親しんできた古き良きインターネットネットスラムを生きてきた人なのだなぁと節々を感じ、今後も楽しくのたうち回っていて欲しい所存だ。

先駆者になろう、最低限のコスパで誰もしたことの無い人を傷つけないことをしよう、みたいな部分がとても好きだった。下手に隠さずあけすけに話す内容は割とスっと頭に入るもの。等身大の文が書けるようになりたい。

弱い部分をさらけ出しながらネットの悪意をネタに変える強さを、視聴者を数字として平等に見る、という点を僕は見習うべきなんだろうなと少し思った。

猫缶代、いつでも待ってます。