見出し画像

栗のあく抜き

先日、栗の話を書きましたが、イタリアでは小麦のあまり採れない地方で、栗の粉をお菓子に使います。

ほんのり栗の香りがするので、栗のお菓子を焼くときに小麦粉の一部を栗の粉にすると、ちょっとした香りの贅沢。日本でいうなら、栗落雁の栗の香り、ということでしょうか。

ケーキ屋さんの店頭で、イタリア栗とか、フランス栗と書いてあるように、あちらの栗は味が濃いように思います。和栗のモンブランは、どちらかと言えば甘さが控えめで、栗の風味を楽しむ感じ。イタリアやフランスのものは、香料もお酒もしっかり入っていて、ザ・栗・ケーキという雰囲気ですね。国産は季節限定が多いけれど、イタリア栗やフランス栗は、缶や冷凍、レトルトパウチのものだから、通年食べられます。

バターケーキにしたり、モンブランにすると大変美味しいことから想像がつくように、栗はバターなどの油脂との相性がとてもいいのです。栗と豚肉、栗と鶏肉をバターで炒めても、ほっこりした食感のほの甘い感じがしておいしいですよ。これは、栗に十分火を通すことが大切です。生だとほっこりしませんから。

お菓子に栗を使う時に便利な、あく抜きの方法があります。水と牛乳を半々に合わせ、これで栗を煮るのです。牛乳が、信じられないくらいの灰色になります。この牛乳を捨てて、栗の周りにこびりついた牛乳かすを、洗って落とし、水気をキッチンペーパーでふけば、あくぬき終了。何度も茹でこぼすよりも水っぽくなりません。

以前「牛乳で煮ると、あくが簡単に取れる。」というのを読んで、何度かやってみたのですが、牛乳100%は焦げ付き易く、水を少しいれて煮るようになったのです。お試しください。



今、you tubeで、「物語メシ食堂」というのを公開してます。小説や映画の中の料理とその背景を紹介する企画です。食べることが好きで、食べ物にまつわる話も大好きなので、そういう話をしつつ料理を紹介しています。

お時間がありましたら、どうぞご視聴お願いいたします。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?