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木の香り

木の香りが好きです。

日本式の家を建てている現場を通ると、削った木の香りがして、なんともいい感じ。すがすがしい氣持ちになります。

食べるものでなくても、経木の香りや、木のカウンターの香りもいいですね。ついでに食べ物を連想してしまいますが・・・。

樽酒の木の香りもたまりませんよね。あれは入れておく期間が長すぎると、飲めたものではなくなるから、いつ開封するかを考えて詰めるものなのですね。

昭和天皇のご崩御で、勤務先で予定していた行事が中止になり、そのまま放置されていた樽酒がありました。何かの折に使えばと思っていたようなのですが、その機会がないままに日数だけが過ぎてしまいました。流石に、日を置きすぎだということで開けてみたら、木の香りが強くなりすぎて、酒の風味が負けていました・・・。

日本酒以外のアルコールは、樽に入れたままにしておいても大丈夫なようですね。

ワインも、ウィスキーも木樽にいれて、長い間熟成させたりします。この樽の素材も、オークとか材質の密度が高いもののようです。ウィスキーなどは、さらに風味をよくするため、シェリー酒を詰めていた樽を使ったというのを、ウリにしているものもあります。うーん、これは樽の材質かな。

先日訪ねたバーで、樹液から酒を作る研究をしている人達がいるという話を伺いました。できたお酒には、元の木の香りがするのでしょうか。研究している人達は、それを目指しているようですね。

サトウキビからラム酒をつくるように、甘いメープルの樹液からなら酒ができそうだと話したら、メープルの樹液から作ったというカナダの酒を勧めてくれました。

香りには、あまりメープルらしさがありません。口に含んで、飲み込んでみましたが、やはりメープルの存在感は希薄です。

お店のマスターも、もっとメープルの存在感があるかと思ってしいれたのだけど、と話してくれました。

このお店は、ラムやテキーラやスコッチの品揃えが素晴らしく、マスターのお酒の話を伺いながら、自分のペースで呑めるという素敵なお店。

一人でふらっと訪ねて、マスターの話を聞きつつ、居合わせた方々とほどほどに話ながら呑める、正に大人のためのお店。

自粛期間中は、することがないからと、テキーラマイスターと世界第3のリキュール、カシャッサコンシェルジェの資格の勉強をしていたというマスターの話は、ハードリカー愛に満ちています。

再開できたことを嬉しく思いつつも、このあたりの飲食店のオーナーが自分の仕事の後に呑みに来る店だったのに、今は出来ないのを残念に思います。

お酒が本当に好きな人に来て欲しい店です。そして長く続いて欲しい店なのです。Bar Rae Townというお店です。



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