暴落買いのガイドライン、リスクを抑えた逆張り投資法

今回の記事は、暴落買いの逆張り投資がテーマである。


主に時価総額300億以下の小型株の売買を想定した内容とする。


そして基本的には短期売買で利益を得ることを目的とするが、長いスパンで利益が積み重なるようにする。


個別の暴落や長期の場合の買い方にも応用できる内容なので、自分のスタイルに合う部分を見つけて活用してほしい。



ー暴落してから考えるのではなく、普段から暴落時買い銘柄リストを作っておく


まず大事なのは日々の事前準備である。
全体暴落時に株価が大きく下がっているのを値下がりランキングやストップ安銘柄一覧などで見つけることももちろんあるが、
自分が普段から中身を精査して監視や売買している銘柄のほうが、自信を持って売買できるだろうし、大きく売られすぎと判断すればたくさん買って大きく儲けることもできるだろう。
最低10~30銘柄程度は,優待、バリュー、低位株中心に下がったら買いたい銘柄リストを作って、すぐに判断できるようにしておく
一番買いたい銘柄以外が大きく売られて、そっちのほうが割安になるといったケースもあるだろうから、この時点では幅広く監視でいい。


ー高値圏で買いポジションをもったままにならないように、指数の上昇に合わせてキャッシュを増やしていく


デイトレ主体で普段からキャッシュが多い場合は問題ないが、そうでない場合はそもそも暴落前に高値つかみしたポジションがたくさんあって買うお金がないということになりがちだ。
その対策として以前書いたキャッシュポジション管理の方法などを参考に、指数の上昇にともなって少しずつ利食いを進めていくという方法をとっている。
もちろん相場全体や買った銘柄がまだ安値圏であれば、利益を伸ばしていくのも有効である。


キャッシュポジション調整による資金管理法
https://note.mu/nyantama/n/n13ff57a93ec5


ー暴落買いは勝つか負けるかの勝負をしてはダメ、短期勝ちか長期勝ちのどちらかになるポジションを作る


暴落前に高値をつかんだわけではないのに、暴落のリバウンドを狙って爆死している投資家がいるが、それは基本的な売買ロジック設計に問題がある。
暴落で現物全力に近い株を買えるのは、あくまで時間的資金的余裕がある人向けで、そうでないのに場合によっては信用枠まで使って大量買い持ちこし勝負するのはあまり合理的でない。


確かに当たれば一泊で大きな利益があるかもしれないが、逆張りで翌日下がったらすぐ損切りというのは、売買手法の組み合わせとしてあまり相性のいいものではないのだ。
それなら持ち越しは割に合わないから、底値確認後に上がり始めてから順張り全力で買ったほうがいい。


逆張りと相性がいいのは、時間軸は長め、銘柄は低位、バリュー、優待など待てるもの、待てば利益があるもの、こういった銘柄なら計画的な塩漬けや買い下がりもありである。
暴落時の短期のリバウンド狙いは、時間軸スライド投資の考え方で長期で保有できるような銘柄でやったほうがいいということである。


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