分割買い下がりでやってはいけないこと、時間調整と値幅調整を理解する

分割買い下がりでやってはいけないこと、時間調整と値幅調整を理解する


目次

ー3,3,4買いなどの分割買いの意味は、ドルコスト平均法の原理で時間分散すること
ー時間調整と値幅調整
ー計画的ナンピンは時間調整に対してするのが基本
ー値幅調整のみに対するナンピンはしないほうがいい
1,時間調整のみ
2,値幅調整のみ
3,時間調整+値幅調整
ー初押し、押し目っぽいもの、上昇トレンドっぽいもののナンピンの場合
ー底打ち狙い、急落時の逆張りナンピンなど
ー2は大底の確信がある場合や、即リバウンドが期待できるような限られた局面以外はしない
ーナンピンして大損するのはたいてい2のパターン。
ー底打って上がり始めてから、もしくは横横になってから追加したほうがいい。


本文
3,3,4買いなどの分割買いの意味は、ドルコスト平均法の原理で時間分散すること

以前3回に分けて買う買い方を紹介した。
買い付けコスト削減テクニック
https://note.mu/nyantama/n/n8d60e6e811f6

これによってなるべく取得単価を低くするとともに、ピンポイントの底でなくても勝ちの期待値が高くなる。

しかし3回に分けて買う場合、一回目の買いの後に下落すると、あまり株式投資でよくないものとされているナンピン買いの形となる。

あらかじめ下落を想定してのナンピンならかまわないのだが、やらないほうがいいパターンというのがあるのだ。


ー時間調整と値幅調整
株価の下落、調整には二種類ある。


時間調整と値幅調整である。
時間調整とは株価はあまり動かないものの、少しずつ売りと買いがぶつかり、時間をかけて売りが減っていく調整のことである。


値幅調整とは、株価が下落し、高値で買った投資家が損切りすることで、上値の売りが減っていく調整のことである。

ー分割買い(計画的ナンピン)は時間調整に対してするのが基本


3,3,4買いをはじめとする分割買いにおいてナンピンとなる場合があるが、上級者以外は計画的ナンピンは時間調整に対してするものと覚えておいて欲しい。


値幅調整に対するナンピンは難易度が高く、ナンピンで大損するのはたいていこっちなのだ。


時間調整に対するナンピンというのは、いわば積み立て投資やドルコスト平均法などに代表される安定的な投資法を行った際に、最初の買値より一時的に下落しているというだけだ。


これは対象がインデックスやバリュー株などなら全く問題はない。
他に問題があるとすればPBRが高いマザーズの銘柄のようなものを高値から買い下がりや、上ひげのてっぺんからの下落を押し目だと勘違いして買ってる場合などだろうか。


ー値幅調整のみに対するナンピンはしないほうがいい
値幅調整に対するナンピンとなるとどうなるかというと、上昇トレンドが下降トレンドに転換した下落や、下降トレンド中の下落を下落中に買って長期塩漬けや大損になるケースが多いのだ。


したがってこれは上級者以外はしないほうがいい。
時間と値幅はどちらかだけということはなく、複合していることがほとんどなので、基本的には時間の経過に対してなら計画的ナンピンしてもいいということになる。

局面は以下の三つのパターンに分けられる。
自分が3回に分けて買うつもりで打診買いを入れた後、損切りラインに達してない状態で

1,時間調整のみ(株価が横横のまま時間が経過して調整している)
2,値幅調整のみ(下落しているが、まだ時間があまり経っていない)
3,時間調整+値幅調整(株価は下落、上昇、横横と動きながら時間も経過している)

ーA、初押し、押し目っぽいもの、上昇トレンドっぽいものの分割買い、ナンピン
1は買って問題ないし、上がり始めてから追加でもいい。
2では初動の押し目に近い場合は買っても問題ない、上昇の押し目と判断できるところは買っていい。


上昇トレンドの押し目であるという仮定が正しいとすれば、短期で上昇に戻ることになるので取得単価を下げるのに有効である。


読み違いでトレンドが崩れて下落への転換だった場合は損切りとなる。
3の場合、上昇が一服して横横の押し目っぽい局面である。


これは分足で横横になっており、日足の押し目にあたると判断するような局面なら買い。


上昇トレンドの初動、押し目っぽいところの分割買いは有効で問題ないということになる。

ーB,底打ち狙い、急落時の逆張りナンピンなど、下降トレンドからの上昇転換、下降トレンド中などを狙う場合
1で買う例はバリュー株などを対象としたスイングトレードの日足を見ての分割買い、下降トレンド銘柄の反転狙いの場合の分足底値分割買いなど。
あまり下落していない局面になるので、そのまま上がれば理想的な時間分散買いに近い。


1で買っていたら下に抜けてしまった場合や、横横からの急落、窓開け下落などが2の局面にあたる。
この場合いったん買うのをやめて、時間が経って3になるまで待ってから買う。


別の表現で言うと、下降トレンドがまだ続いてる、下落が強い局面、底が確認できてない局面だから、止まってしばらく待って買う、上がりはじめたら買うみたいな感じ。


または、時間と資金の余裕前提だけど時間軸スライドして中長期に移行できる銘柄とロットで行うという選択肢がある。
完全にダメというわけではないが、難易度が高い。


大底の確信がある場合や、即リバウンドが期待できるような限られた局面なら買いでいいのだが、判断が難しいので上級者向け。
底付近と見て買ったら底が抜けたような局面なので、慣れるまでは焦って買わずに3になるまで待つ。

ナンピンして大損するのはたいていこのパターン。
いったん最初に買った打診を損切りして仕切り直し、もしくは底打って上がり始めてから、横横になってから追加したほうがいい。

下降トレンドから転換を狙ったり、打診していく場合のナンピンは、時間調整に対してしたほうがいいということである。


上昇トレンドが確認できておらず、下落の一時的なリバウンドかもしれないため、ナンピンしてから利食いまでの時間が長くなる可能性が高い。
これはあまりいいこととは言えないのだ。




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