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【プレミアリーグ】冨安不在のアーセナル、最下位ノリッジ相手に快勝!【第19節 ノリッジ対アーセナル】

いつもお読み頂いたり、スキやフォロー頂き本当にありがとうございます。

今回はプレミアリーグ、ノリッジ対アーセナル戦を観戦しましたのでレビューを書いていきたいと思います。

ちなみに両チームのスタメン、ハイライト動画はこちらです。

冨安、セドリック、メイトランド・ナイルズの新型コロナ感染によりSBの選手層が一気に薄くなりましたが、右CBのホワイトが右SBへ、空いたポジションにはホールディングが入りました。

対するノリッジは4-2-3-1。
前からGKまで含めてプレスで嵌めてしまうことで、少しでもポゼッションを阻害しようとする意図が見られましたが、それによって逆に自分達を苦しめる結果となりました。


・ノリッジの嵌まらないプレス、軽々とポゼッションで前進するアーセナル

試合が始まると、ノリッジはアーセナルのGKであるラムズデールまで超攻撃的なプレスで嵌めてしまおうと、1トップとトップ下が果敢にプレスしてきます。

しかしプレスは掛ける際に組織的にチームが連動しないとただの無駄追いになってしまいます。
今回のプレスは正にその典型。
1トップとトップ下がGKとCBにプレスに行くならまだしも、ふたりでGKにプレスしにいく場面もあり、お世辞にもプロレベルとは言えないプレスで、アーセナルは軽々と裏返して(プレスされた際に、フリーの味方にパスをつけることで逆に有利な状態を作り出すこと)しまい、ポゼッションにより前進することを容易にしてしまいました。

プレスが嵌まらないとみるや、暫くプレスはハーフウェイラインを越えない限りは控え、自陣に引きこもり始めてみたり、またプレスしてみたり、最下位のチームらしい不安定さを露呈していました。


・ウーデゴーアとティアニーが輝き、サカが2得点で試合を終わらせにかかる

上記のようにプレスが嵌まらない→引きこもったノリッジは、ポゼッションし始めたアーセナルから面白いように翻弄され始めます。

右SBのホワイトが中央に絞り、押し出された左SBのティアニーが高めに張り出すことでいつもの変則3バックを作り出すと、トーマスやウーデゴーアにパスを通し始めます。
特にウーデゴーアのパスの引き出し方は秀逸で、ノリッジの左SB、CB、セントラルMF、ウイングのが作り出す四角形の中にウーデゴーアは入り込み、パスをフリーで貰える形を何度も、何度も作り出してはプレスを掛けられても裏返したり、トーマスの楔のパスのターゲットになったりしていました。
そこから展開すると、次はバイタルエリアまで進出する形を作り出し、アーセナルの中でいよいよ輝きを放ち始めました。

ただ、個人的にはティアニーも負けない輝きを放っていました。
ただ幅を取るだけでなく、積極的にボールをスペースへ出させるフリーランニング、ドリブルやシュートで初ゴールも記録するなどしましたが、個人的にはカウンタープレス(ボールを失った直後に行うプレスのこと)を前半だけで3回以上成功させ、守備で輝いていたことが印象的でした。

ですが何より輝いていたのは、ペペと交代で退くまでに2得点でチームを牽引したサカです。
前から時折輝きは見せていましたが、左利きで右サイド配置されることにより、独特のフォームでボールを支配下に置くことにより、ドリブルで抜くことなくクロスをあげたりワンツーを決めていく姿はいよいよアーセナルの右サイド=サカ、となるに違いないと思わせる姿でした。
得点もドリブルで抜くことなく少ないタッチで射貫いたり、カットインでまっすぐ撃ち込む、といったキックパターンの多彩さも見せ、アーセナルの攻撃に恐ろしいオプションを追加することとなりました。


・エミール・スミスロウ、アーセナル史上初の記録を打ち立てる!

ですが、成長したアーセナルはこれで息切れ…とはならず、巧みなボールキープによりファウル獲得→PKを沈めてこの日チーム4点目を決めてみせたラカゼット。

これで打ち止めとはいかず、更に90分にまたもやゴールが生まれます。
決めたのはスミスロウ、決めたゴールも右からのクロスにオフサイドギリギリ(VARによる審議も入りましたが、それでも本当にギリギリオンサイドと画像を見なければわからないレベル)で抜け出し、がら空きのコースへ優しくプッシュするだけ、という美しいゴールでした。
そして何より『4連続で交代出場からゴールを決めた選手』としてアーセナル史上初となる快挙を成し遂げてしまうのです。

冨安はこの日ベンチ外でしたが、全員が破格のパフォーマンスを見せたことから、少しでも胡座をかけば即座にスタメンから転げ落ちるのではないか?と、そこまで思わせるような快勝となりました✨


・おわりに

今回は最下位ノリッジとの対戦だったこともあり、比較的良いパフォーマンスを出しやすい状況であったことも、また事実です。

冨安が戻り、今日のようなパフォーマンスを上位陣相手にも見せられれば、今期の目標でもある4位以内、というのも現実的になってくるのでは?と思える、そんな一戦でした。

ここからいよいよリーグも折り返し、ここから一戦一戦の重みは増していきます。
若きアーセナルが、ここから何処まで飛ぶことが出来るのか注意深く見守りたいと思います✨

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