見出し画像

今年読んだ本ベスト5

気がつくと年の瀬です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
とは言ってももう一日しかないので急いでベスト5(ヘンな本5選ともいう)を作る!
今年もあったぞヘンな本が!
ヘンな本しか読んでない気がするけど!
今年はPV数を稼ぎたいという姑息な意図のために個別感想があるものについてはリンクを貼っておきます。
一応順位はつけない方針なので順番に意図はありません。
というわけでしばしお付き合いくださいませ。

これを読まずして今年のロボットラノベは語るなかれ

海外のオタクがダーリン・イン・ザ・フランキスへの怒りを込めて書いたロボットラノベ。
怪物との戦争が続く世界で、主人公の武則天は運命を切り開くためにロボに乗り込み、怪物と、そして女を犠牲にする世界と抗う。
これ(のテーマ性)を理解するためにはダリフラよりクロスアンジュを観た方が良く、つまりはそういうことなのでいたいけなSFファンボーイの皆さんは怒り狂うかもしれないが、そこが良いんだよ!
あと単純に反骨精神のあるキャラの造形やトランスフォーマーみたいに変形するロボの描写や円満三人交際も良かったですね。
これを読まずして今年のロボラノベを語ること勿れ!

ストレンジャーシングスに変身ベルト付けたおっさんが乱入してくるようなミステリ

ええっこの装丁とあらすじなのにマジでそんな話なの!?と思うがマジでそんな話なので特オタは読んでくれ。
あまりネタバレすると興を削ぐので詳しくは言えないが、「戦いに勝手に乱入してきてボコボコにされる2号ライダー」とかニチアサのトンチキポイントの解像度が高いのが嬉しかった。
また、同性同士の巨大感情があり、親友と話す時一人称が「俺」になる森本に激萌えした。宇野常寛にはBLの才能があると思うので絶対BLを書いてほしい。

カラッとした同性同士の巨大感情が襲いかかってくる

また同性同士の巨大感情か!
ラノベでは意外と珍しく思われがちなサッカーラノベ。
やる気のない男子中学生が頭の中の謎の声と一方的な巨大感情をぶつけてくる天才に遭遇してサッカーの道へ引きずり込まれる。
2人が将来プロ選手として大成することがオーラルヒストリー形式(だれゆうのあれだね)で語られるなど凝った構成も見どころだが、なんといっても天才のカラッとした一方的な巨大感情が怖すぎて今後どうなるか目を離せない。

山田風太郎の正統後継者が描く、ゴシックホラーミステリ

いきなり出てきて「これやべえよ」とミステリ界隈がざわついた山田風太郎の正統後継によるラノベミステリ。
呪われた館、集まる変態霊能力者達、何も起きないわけがなく……
端正なゴシックホラーミステリであり、著者作品としてはかなり真面目な方向に入るので初見で手代木作品を選ぶならこれになると思いますが、登場変態の最格エピソードが入って「なにこれ……」が「ええやん」になるのは何か騙された気がする!

爆速で孤島の館が出てきて爆速で回転して爆速で燃える


ライト文芸界10年来の天才
と言われる四季大雅の電撃特殊設定ミステリ。
視界が繋がった男女が死を回避するために奮闘する特殊設定ミステリ……のはずがここまですごいカオスな内容になるとは誰が予想できようか。
特にいきなり出てきた謎の中年を捕獲するパートが入ったりすごい勢いで孤島の館が出てきて回転して燃えたりするあたりの鬼気迫るスピード感は凄まじい。
「四季大雅はわた涙やバスタブは良いけどこれはちょっと……」とか言ってる場合じゃないんですよ!
ある種四季大雅の思想と小説哲学が詰まっており、これを読まないと全作品が理解できないことがバスタブを読んだ今わかった!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?