骨盤底筋体操について思うこと

前回までに2つの病院に行った結果、医学療法士とマンツーマンでの骨盤底筋体操をスタートさせた経緯はお話しましたが、この骨盤底筋体操について少しお話したいと思います。

病院に通う前から暇を見つけては独自に取り組んではいたのですが、この運動が地味で成果が分かりずらい。そして、これは私特有かもしれないのですが、骨盤底筋体操をすると、あの部分がムズムズしてきて不快で、習慣化することが出来ませんでした。

医学療法士の先生とのトレーニングは、想像以上にハードなものでした。
前回も少し触れましたが、先生が私のあそこに片手を当て、もう片方の手には ストップウォッチを持って、 色々なカウントで力を入れたり抜いたり、力を入れた状態でキープしたり、瞬発的に行なったり、逆にゆっくり行ったりとバリエーション豊富にトレーニングしていきます。1回のトレーニングは30分ほどだったのですが、そしてほとんどがベッドの上で横になって、あそこに力を入れたり抜いたりしているだけなのに、本当にぐったりと疲れることもありました。

月に1回は、エコーで骨盤底筋の上下している様子を確認しました。
30代の私より十歳ほど若い先生のエコーの動きも見せていただいたのですが、私の上下はほんの微差なのに対して、先生の動きは、はっきりと目で確認できるほど違いが明らかでした。いかに自分の骨盤底筋が衰えているか視覚的にも理解することができました。

そして先生から毎回、家でのトレーニングメニューをいただき、 翌月まで日々そのメニューをこなしました。地味でムズムズするけど、先生に見てもらっている効果で割と
真面目に毎日取り組んでいたと思います。

でも、トレーニングを始める前とその半年後に尿漏れの量を計測したのですが、残念なことにほとんど改善は見られませんでした。 先生からは、これは継続するしかなくて、ほとんどの場合が半年では効果は少ないとのこと。そして、もしかしたら元々(生まれつき)骨盤底筋が弱い体質かもしれないことも伝えられました。
私は暫くショックで骨盤底筋体操を続ける気力を失いました。。。

「今まで通り尿漏れパッドで毎日、過ごせばいいや~」「子どもや犬と思いっきり走ったりしたかったけど、病気だから仕方ない。」「自分が我慢すればいいんだ」と、どんどんマイナスな方向に気持ちが沈んでいき、現状で納得するように思考が動いていきました。

骨盤底筋体操をすっかりやらなくなって2年ほどたったころ、認知症を患っていた父親を亡くしました。父の最期を観ながら、自分の死について、そして健康について深く考えるようになり、そんな時『脳を鍛えるには運動しかない』という本に出会いました。

その本の影響で私は「健康のため、脳のためにも運動を再開する!」と強く心に誓い、そのためにも尿漏れを治したいと再び思うようになりました。

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