「大学受験成功に必要なこと」

目次
・はじめに
・私の大学受験について
・早期志望校決定の重要性
・勉強法
・試験当日の心構え
・まとめ

はじめに


初めまして。ドワンゴの教育事業本部にてアルバイトをさせていただいております、東京工業大学4年の新聞です。この記事では、主に大学受験をしようと思っている生徒に向けて、私が思う大学受験を成功させるために必要なことついて書き記します。


私の大学受験について


私は中高一貫校に所属し、中学はサッカー部、高校は帰宅部でした。
私の大学受験は高校2年生からスタートしました。私の場合、N予備校などのネット系予備校を使うのではなく、某大手塾に通塾する形をとっていました。
受験勉強を本格的にスタートした高校2年生時の成績は確か駿台の記述式模試で偏差値50程度、河合の記述模試で55程度だったと思います。決して高くはない成績ですが、これはあくまで英数国三科目での偏差値で、個別にみると数学は60,英語は50,国語は45程度だったと思います。数学は中学一年の頃から比較的好きで授業もまじめに受け課題もしっかりとこなしていました。英語と国語は先生に怒られるまでやらない不真面目な生徒でした。
 国語はどうしても好きになれなかったので、志望校は早い段階で東京工業大学に決めました。ここは国公立では珍しく、二次試験に国語が必要の無い大学です。塾では英語と数学を取りました。
 そして高2,高3と学校行事の出し物で主役として出演し両年夏休みの多くの時間を取られるも、なんとか現役で東京工業大学第5類(現在の工学院)に合格しました。

早期の志望校決定の重要性


 私が第一志望に合格できた一つの大きな要因として、志望校を早期に決めたことがあると思います。
 私は高2の早い段階から大学を探し、二次試験に国語がなくさらに一次試験(旧センター試験、現共通テスト)が足きりにしか使われず二次試験の合否には一切関係ない国公立大学である東工大を知りここを第一志望にしました。この結果国語を以後二年間全く勉強せず、また数学の配点が英語、物理、化学よりも高いため数学に時間を多く割いて勉強をしていった結果本番では、数学200/300程度、英語100/150程度、物理90/150程度、化学70/150程度を取ることができました。5類の合格最低点が確か400点程度だったと記憶しているので、余裕をもって合格することができました。
 これは何ももとから頭がよかったからというわけではなく、戦略がうまくはまった結果だと思います。事実、私が受験した年は物理化学が易化したと言われていましたが、私は物理化学にあまり重点を置いていなかったため、あまり芳しくない結果に終わってしまいました。他方重点を置いた数学と英語は伸びたと思います。
 つまり大学受験成功の大きなカギとして、志望校の早期決定および志望校の配点の早期確認さらにそれに伴う勉強時間の配分の早期決定、が大事だと思います。

勉強法


 志望校が決定したら次は勉強ですが、多くの人はこの勉強法で悩むと思います。朝は数学をやるといいだとか、夜は暗記をするといいだとか、いろいろな人がいろいろな情報源を参考にいろいろなことを言っているのを耳にすると思います。その中から研究機関等が情報源の再現性の高い情報を見つけるのは至難の業です。これじゃないあれでもないと勉強法をころころ変えるよりも、一番大事なのは寝ること食べること勉強することです。これは研究結果として発表されているので信用してもらって大丈夫です。食べないと頭が回らないし、寝ないと頭が回らないし、勉強しないと頭は回りません。勉強方法を調べることに躍起になって、肝心の勉強がおろそかになったり、睡眠がおろそかになったりしては元も子もありません。勉強に裏技はありません。やるか、やらないかです。
 しかしこの勉強をやる、というシンプルに思えることが一番難しい。巷には勉強を阻害する誘惑が数多くあります。その代表格がスマホでしょう。スマホの中にはゲームあり、SNSあり、音楽あり、動画ありとあらゆるものが詰まっています。私が受験生のころもスマホは普及しており、塾の自習室でソシャゲをやっている人も多数見受けられましたし、私もやりました。私の場合、ソシャゲのガチャで大爆死をしてからこれは金の無駄だと悟り以後一切のソシャゲを止めることに成功しましたが、多くの方はソシャゲ、あるいはSNSに時間を取られてしまうことでしょう。
 スマホと勉強の両立はもはや現代において受験成功のカギの一つだということは疑問の余地がないと思います。ではどうやったらソシャゲやSNSに時間を取られることなく勉強ができるか。
 答えのうちの一つにN予備校があると思います。N予備校には生授業というものがあります。これはまさに予備校に行って現地で授業を受けるのと同じように、先生の授業が生配信されるというサービスです。時間が合わない方向けにアーカイブのサービスもありますが、生で授業を受けるということの価値は皆さんの想像以上に大きいと私は思います。生授業の利点は、①先生にその場で質問できる、②生授業特有の緊張感がある、③勉強のペースメーカーになる、など様々あります。アーカイブでいいやではなく、生授業の面白さを体験するためにも、一旦ソシャゲやSNSを止めて生放送を開いてみてほしいと思います。一回開くと、先生の話に引き込まれて気づいたら一時間や一時間半、ソシャゲやSNSを中断して授業を聞いていた、なんてことになると思います。時間がどうしても合わない場合は、動画一本でもいいと思います。動画を見ながらソシャゲやSNSというのはしづらいと思いますので、そんな風にしてソシャゲやSNSを中断して勉強を始めてみてください。私の体感で言えば、スマホを制する者が受験を制します。

試験当日の心構え


 こうして日々勉強を重ねた最後にやってくるのが、試験本番です。ここでも大事なことが一つあるので、それを書き記したいと思います。
 試験当日、一番大事なことは、周りの感想を聞かない、ということです。
 どういうことかというと、試験当日、例えば共通テスト1日目が終わった後に匿名掲示板やSNSでほかの人の受けた感想、あるいは解答速報などを見るのはやめた方がいいということです。これは様々なところでいろいろな人が言うことだと思いますが、私もそれに同意します。
 私の話をすると、私の志望校である東京工業大学はセンター試験(現共通テスト)が足きりにしか使われず二次試験の結果には関係なく、また足きりである950点満点中600点は確実に取れるだろうと踏んでいたので、センター試験当日は各科目が終わるごとに匿名掲示板で解答速報を見ながら採点していました。問題が起きたのは数学です。上で述べたように数学は一番得意でした。
まず数学1Aが終わった後自己採点をしたら、なんと100点でした。ここまではよかったものの、それに浮かれていたら数学2Bの時、時間不足でベクトルが解け切らず結果70点程度になってしまいました。直前の数学1Aで満点を取ったという自信から、余裕を持ちすぎて一問に時間をかけすぎてしまったことが時間不足の原因でした。つまり想定していた時間配分を間違えたのです。
これは二次試験にも言えると思っています。つまり試験の出来なんてものは、試験がすべて終わるまで見ない方がいいということです。

まとめ


 私が考える受験成功に必要なことは、①早期の志望校決定、②ソシャゲを止めて勉強をする、③試験を受けている最中に匿名掲示板やSNSをみない、の三つです。あと他によく寝ることとよく食べることがありますが、今回は省きます。
 これから受験生になる皆さんは今後勉強法やあれやこれを様々な人から聞くと思います。この記事もそうですが、人には人の乳酸菌、ではないですが、人には人の受験勉強があると思います。先輩がどうだとか、先生はどうだったとか、そういう自分語りは軽く流して、自分に合った勉強スタイルを確立すればいいと思います。その時に、場所に限らず受けることができて、さらにスマホの画面を占有するのでソシャゲなどに時間を取られないN予備校は一つの選択肢としてあると思います。
 最後に、これを言ったら元も子もないですが、受験生からみたら受験はあたかも命を懸けた戦いのように思えるものの、実際本当に大事なのは受験の後大学入ってから何を学んだかです。新卒採用学科専攻不問などの採用形態が蔓延っている日本では、正直言ってどこの大学出身だとかはほとんど関係ありません。だからと言って受験勉強を頑張ることに意味がないとは言いませんが、とりあえず楽しんだもの勝ちなのではないでしょうか。

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