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海の駅めぐり #001 かすみがうら「ラクスマリーナ」

こんにちは。nyooooです。
道の駅めぐり #014 たまつくり』の道中、霞ケ浦付近を走行中にレーダー探知機から聞こえてきた「近くに海の駅があります」の音声。この日は『空の駅めぐり #001 そ・ら・ら』も予定していて、海の駅もめぐると「陸・海・空」三拍子揃う!ということでめぐってきました。

それでは、出発進行 🚗💨

🗾 [地理]かすみがうら海の駅「ラクスマリーナ」 × 霞ケ浦

かすみがうら-000000

「海の駅」という名のとおり、近くには海があります。と言っても今回は霞ケ浦ほとりの「海の駅」のため、海ではなく湖になります。

「霞ケ浦」は狭義の意味と広義の意味があるのをご存知でしょうか。狭義の意味だと「ラクスマリーナ」がほとりにある最も大きな湖「西浦」を指し、こちらのイメージが広く浸透しているように思います。広義の意味だと画像下部を左から右に横切る「利根川」の本流に合流するまでの全て、3つの湖と3つの川全体のことを指します。

こちらの地域をめぐっていると「二湖の恵み」という表現をよく見かけます。二湖とは、「西浦」とその太平洋側に細長くある「北浦」、この2つの湖を指します。そしてちょうど二湖の間、北端西浦寄りにある小さく白い部分(画像上部中央付近)、ここが「茨城空港」です。日本第二位の面積を持つ霞ケ浦、改めて見ると本当に大きいです。

🚶‍♀️ [散歩]かすみがうら海の駅「ラクスマリーナ」

らくすまりーな-000000

ラクスマリーナ内は「撮影禁止」の看板が立っていて撮影できませんので、こちらも文明の力に頼ることにします。敷地内には大きなヨットがたくさん保管されていたり、近隣高校の「ヨット部」の学生たちが活動していたりと新鮮な光景が広がっていて、歩いているだけでも楽しかったです。

ヨットは各オーナーさん個人の所有物のため、撮影は禁止ということでした。私も知らない人に愛車の撮影をされたら複雑な気持ちになりますので、ここでの撮影をしたい欲は抑えました。

🛳 [遊覧船]かすみがうら海の駅「ラクスマリーナ」

ホワイトアリス ¥1,570 → ¥1,410

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乗船人数が5名以上であればこちらの「ホワイトアリス」に乗船できるのですが、2名しかいなかったため小型船での出港となりました。大人数より少人数派としてはむしろ好都合。乗船料金は、JAF会員証の提示で少し割引になったのもありがたかったです。

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出港してすぐに2羽のカモメが船を追いかけてきました。「餌ちょうだい!」「一緒に遊ぼう!」などと思っているのかもしれません。

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遠くにいる何艘もの白いヨット。近隣高校のヨット部がちょうど部活動をしている最中でした。高校時代にマリンスポーツという選択肢なんておしゃれです。なんだかモテそうですね。

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少々分かりづらいですが、向こう岸中央に白い建物があります。こちらは「予科連平和記念館」という場所です。戦時中、この場所で全国から選抜され飛行訓練をしていた14才半から17才までの少年「海軍飛行予科練習生」たちの記憶を風化させないために、写真・映像、出撃前に遺した手紙やなどを展示するために建てられた記念館です。

海軍の本拠地は神奈川県横須賀だったそうですが、アクセスも良く広大な湖であったことからこの「霞ケ浦」を訓練場所として「土浦海軍航空隊」が設置されたそうです。訓練で墜落してしまう際に水に墜落することで被害を最小限にできること、訓練生も脱出できる確率をあげることが理由で選ばれたようです。

ここでの訓練生は特別攻撃隊として出陣した少年も多く、戦死者は8割を越えていたそうです。ちょうどヨット部の高校生達と同じ年頃の少年たちが同じ場所で生き急いでいたとは...本当に胸が痛みます。「予科連平和記念館」の隣は「陸上自衛隊 土浦駐屯地」です。自衛隊があることは認識しつつ、いつも何となく目の前を通過していました。そこには決して目を逸らしてはいけない歴史があったことを学べる、とても貴重な時間となりました。

霞ケ浦総合公園-矢印

向こう岸に見えるオランダ風車が「霞ヶ浦総合公園」で、大広場・運動場・植物園・日帰り温泉などがあるとても大きな公園です。もう少しすると桜が満開になり綺麗な眺めとなるそうで、お花見遊覧も企画されているそうです。

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そろそろ遊覧も終わりを迎えます。この防波堤を境として岸川を「港」沖を「湖」と呼ぶこと、港を管轄するのは「国土交通省」であり、湖としての霞ケ浦を管轄するのは「国土交通省関東地方整備局 霞ケ浦河川事務所」。つまり国か地方か、という区分がなされているという豆知識を教えていただきました。

📖 [スタンプラリー]かすみがうら海の駅「ラクスマリーナ」

スタンプ ¥0

ラクスマリーナ

「道の駅」や「空の駅」のようなデザインを楽しむスタンプは残念ながらありませんでした。「海の駅」とはこういう感じなのでしょうか。そしてあまりに誰も押さないのか、インクがカラカラでかろうじて押せる状態でした。

どのスタンプもなるべく押したそのままの味わいを生かしたくて背景除去のみの加工としていますが、今回はあまりにも薄かったので色の濃さのみ全力であげています。今後もありうる事態ですので、これはこれで良い体験をさせていただきました。

📖 雑記

近場で遊覧船に乗るという体験はとても新鮮でした。久しぶりに乗った船は清々しく気持ちよかったけれど、改めて記録を残しているいま、それ以上に悲しい歴史も刻まれてきた衝撃のほうが大きいかもしれません。

はるか奈良時代には霞のかかった風景を皆が愛で、誰からともなく「霞ケ浦」の名で親しまれるようになり、江戸の時代には紫色に輝く峰「筑波山」からやってくる美味しい「紫峰しょうゆ」を運ぶ場として栄えいずれも現代に至ります。昭和に入ると命を投げ捨てるための場と化し、昭和後期〜平成にかけては水質汚染で生態系に影響を及ぼしてきた現実。

もしも筑波山や霞ケ浦と会話できるのならば、これまでの経験に一体どんなことを感じ、何を想い今現在ここに佇んでいるのだろう...現在はちゃんと幸せですか?そんなことを尋ねてみたい気持ちになりました。さまざまな豊かさをもたらしてくれる自然に感謝を忘れず、大切にできる人間でありたいものです。

📖 海の駅めぐりの記録

・自宅からの距離:28 km
・累計走行距離:56 km
・めぐった海の駅の数:1 個
・集めた海の駅スタンプ:1 個
・あって良かった装備:JAF会員証
・なくて良かった装備:特になし
・課題:スタンプが映えない

「道の駅」や「空の駅」にはオリジナルのスタンプがあり、スタンプ集めがめぐることの楽しさのひとつです。駅名が刻まれていることや個性が光るため、記録のアイキャッチにも重宝しています。しかし、少なくとも今回の「海の駅」ではこのお楽しみが無かったのが少々残念でした。

マリーナには縁のない生活を送っているため、マリンスポーツをする方々以外には場違いであったらどうしよう...とドキドキしながら向かったため、思いがけず遊覧船に乗れたのは嬉しい訪問となりました。「海の駅めぐり」今後の楽しみが増えました。

🔗 参考リンク

かすみがうら海の駅
ラクスマリーナ
[Wikipedia]霞ヶ浦
茨城空港
[JAFナビ]会員優待
予科連平和記念館
[土浦市]霞ヶ浦総合公園
[国土交通省]港湾
[国土交通省関東地方整備局]霞ケ浦河川事務所
[観光いばらき]筑波山
[柴沼醤油醸造]紫峰しょうゆ

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海の駅めぐり #001 かすみがうら「ラクスマリーナ」 - 完



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