思考メモ:個人開発者が集う会社の形についての構想

昨日したツイートですが、普段の100倍くらいのインプレッションになったので、結構ニーズはあるんだろうなと思います。

現在の僕には余裕も覚悟もまだないので「じゃあやるか!」みたいにはならないのですが、この事について寝ている間も思考だけはすごい働いたので、未来の自分か、同じようなことを考えている人にとっての参考になればと思い、思考をつらつらとまとめていきます。

※経営も法律も素人なので、完全な妄想です



この思考のきっかけ(前提)

やっぱり個人開発って楽しいんですよ。僕にとって何が楽しいかっていうと、0から自由に企画して、自分が良いと思ったらそれを自分のやりたいような技術構成で形にして、リリースまでしていけるという、あの制約がほとんどない状態で自分の創造性に従って動けるのがすごく楽しいです。

そして2023年に身をもって体感しましたが、生成AIをはじめとした技術発展によって、個人でもスピード感を持って形にすることができ、コンテンツのスケールも部分的に可能になりました。

そんな現在において、個人開発者というあり方は今後より注目を浴びてくるんじゃないかなと思っていますし、創作活動を楽しむプロセスは、AIが高度に発展してきた社会において、すごく価値ある取り組みになる気がしています。

ただ個人開発は、収益化できるかというとそんな甘くなく、まず多くの人に使ってもらうのが難しいし、そこから収益化に繋げるのはもっと難しい。

ここに対して、ベーシックインカム的な生活できる給料が発生し、個人開発という営みが持続可能になれる形ができるんじゃないのかなー、と思ったのがきっかけです。


どんな仕組みをイメージしているか

会社のような組織に個人開発者が集まり、各々がプロダクトオーナーとしてプロダクトをリリースする。行動指標に対してKPIを設ける。例えばアプリのリリース数や、アップデート数みたいなところ。

リリースされたプロダクトは会社の所有物として紐付き、プロダクトの収益は、プロダクトオーナー(リリースした個人開発者)に5割が配分され、残りの5割は会社に配分される。

会社の戦略としては「数打ちゃ当たる」戦法で、圧倒的な試行回数と、会社に属する個人開発者による知見の横展開みたいなところで、成功確率を高めていくみたいなものをイメージしてます。

また会社に属する個人開発者は、毎月とかで勉強会的なノウハウの横展開をする、みたいなことも業務の一環としてあると良さそうな気はしてます。

加えて、バックオフィスの人が必要であったり、あとは横断的に動けるマーケター、デザイナーのスペシャリストが組織の中にいると強そうだなーというのは思いました(以下のツイートを見て)


どう収益を上げるか

先ほど記載した「数打ちゃ当たる戦法」には、大きく二つの着地点があると思っており、一つは「収益の柱となるようなプロダクトが生まれる」というところ。二つ目は「プロダクトの売却による収益」です。

二つ目のプロダクトの売却に関しては、実装のスピード感と営業力が大事なんだろうなと思っています。組織が営業のスペシャリストを抱えたり、あるいは売却システムのマーケティングをしていけると、良いのかな〜とふわっと思っています。

以下の事例とかは、実装のスピード感に加えて、発信力・人脈によって生まれた売却事例なのかなと思っています。すごい。



情報の透明化を徹底する

会社としてはフラットな構造が良いなと思っています。これは(一定の制約のもとで)自由にやれるという個人開発の醍醐味が、上下関係を持つと失われる可能性があるためです。

ただそうすると責任者がいなくなり、結局誰も会社の存続に対する当事者意識を持てなくなる気もしてますが、理想的には、個々人がプロダクトオーナーであり、会社の存続に対して「自分ごと」として捉えられるような仕組みを作りたいところ。

個人から見た一つの存続モチベーションとしては「会社があとX年で倒産してしまうので、収益を立てないとベーシックインカムをもらえる環境が無くなってしまう。だから頑張る」というのはあるかなと思っており、

そのためには現在の資産と収益がどれくらいなのかがオープンになっていて、随時可視化されている状態が理想であり、そのためには各個人の売上・費用の透明性も必要なんだろうなと思っています(会社的には当たり前ですが)


フラットな組織をどう運営するか

組織を運営していくにあたっては、個人開発とは関係ない作業が色々発生してきます。ここら辺をどうするのかみたいなところですが、自律的なコミュニティ運営のAIエージェントあたりが担ってくれる世界を夢見てます。

例えば定例会の開催・告知であったり、売上などのデータ集計業務。また経営的な意思決定に対しての叩き台をAIエージェントに作ってもらい、それに対して個々人がFBして、それを集約した最終意思決定を下す、など。

これは多分夢物語ではなく、現在の技術でもかなり試行錯誤してチューニングすればできるのではないか?とは思っています。多分最終的にはランニングコストが1番のボトルネックにはなりそう。


収益を生み出す人に対して

収益を生み出す人と、生み出せていない人がいる構図にはなるはずで、そうなったときに収益を生み出している人が存続したいと思うインセンティブも必要そうです。

個人開発者が集まり、定期的な交流や知見展開があるといったコミュニティに価値を感じてもらえるケースもあるかもしれませんが、それだけでは善意の搾取的な形で不平が溜まる種となってしまいそうな気もしてます。

貢献に報いる方法としてストックオプションはパッと思いつきますが、上場はこの会社のコンセプトと相性が悪い気がしているので、どちらかというとWeb3のトークン的な概念の方が相性が良さそうです。

例えば、トークンを一定保持していると、個人開発をするにあたって利用できる予算を増やせるであったり、誰かに開発を頼めるであったり、会社を辞める際にプールされた会社の資金からいくらか分配されるであったり。

「より動きやすい環境になる」「将来のリターンが大きくなりそう」といったユーティリティを紐づけられると良いのかなと思いました。

あとは「辞める場合、自分で開発したプロダクトを年間の売上額で買い取れる権利」みたいなものがあると、安心して開発することもできる気がします。


現実問題を考えると

収益性を担保するのが1番難しいはずなので、多分HITを打ち出せる/あるいは打ち出せるだけの行動力がある人たちで集まって、まずは小さく始めていく必要があるんだろうなと思います。

人が増えるとその分人件費が増えていくので、余力を見ながら&割りとちゃんとした入会審査的なところをしつつ、少しずつ広げていく必要がありそう。

ただこの審査のところは、現時点でHITを打ち出せているかではなく、行動量が多いかという指標で見ていきつつ、組織として収益化に向けてサポート(知見の横展開、デザイン・マーケ機能の代替)などをしていけると良いのかなー。

まあでも難しいことには変わりないですね。僕自身も生活できるほどの収益を立てられているわけではないので、まずは目の前のことを頑張ります😭


いろいろなご意見(引用・リプから)

似たようなコンセプトでやっていらっしゃる方がいました


似た構図は他にもあるらしい




収益というより、そういったコミュニティの形にも価値がありそう


現実的なご意見

確かに自分でHITを打ち出せる人が集まるのか?みたいな視点はありそうですね。これもこれで共感。


漫画家は10%らしい。そして多分、個人開発者ってある程度収益が出てから起業するか検討する人が多い気がするので、起業せずにコミュニティに集まる人の属性が想像以上にフィルターかかってる可能性はありそう。



おわりに

ふとしたつぶやきが世間でいうプチバズ(プチでもないのか?)になって、色々思考が深まりました!言語化しないとずっと考え込んでしまいそうだったので、吐き出してスッキリです。

さて、今日も個人開発してくるぞ!

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