自分がバカだと思う瞬間

もし大学という場所が高等教育機関として賢い人間を生み出すところであるという社会が作り上げた幻想を信じるならば、世界的名門校で博士課程後期の私は結構賢い人間だということになるが、自分はとってもバカだと思う瞬間が多いので、学んだことを書き留めておこうと思う。

1.アメリカは遠い。

考えてみよう。大阪からニューヨークまで約11,100 km。身長や年や収入に関しては数字なんて関係ないさ、と思うことが多い。やっぱり私は文系なので数字をあんまり頼ってこなかった。でもやっぱり数字は数字として今まで人類の文明を支えてきた概念であるわけで、客観的にものを捉える上では絶対的な権力を持っている。そうやってちゃんと考え直すとやっぱり11,100 kmという距離はすごく遠いし、その距離を移動するためには時間もお金も体力もすごく使う。
そうやって物理的に距離がある場所に住む人は考え方も違うし、異なる意見に触れることは刺激的で楽しい。でも理解しあうためには大変なこともある。

2.時間は進む

わたし自分はどこででも暮らせると思ってた。で、嫌になったらまた戻ってきて初めからやり直して。でも初めからやり直すって言っても時間を戻せるわけじゃないから、今までの嫌だったこととか失敗したこととかにかかった時間の上に初めからやり直すという時間をのっけるので、結局年はとってしまうし、モサクしながらうじうじ言ってる時間は取り返せないし、あの若い頃には戻れないし、今ももう戻ってこない。

3.二つの人生は生きられない

海外生活とかをしてると全然重ならない二つ以上の場所に自分の居場所ができる。両方で同時に生きることはできない。どっちかを選ばないといけない。どっちかを選ぶということはどっちかを捨てる事。どっちかを一切捨てるということはないけど、半分半分でどっちにも存在するということはどっちにも自分の半分しか出せないこと。その半分を人の100%と見合うだけのパフォーマンスに持っていけるか。結構難しい。

4.自分の人生は自分しか生きられない

超クサい。けどゆうちゃんも言ってたことですよね。本当にクサいし、いろんな人が言ってるの聞いたことあるけど、意味がわかった気がする。
どれだけ身近な人が自分がいたいところで生活していたとしてもその人に自分の人生を託すことはできないし、自分がそこにいないとそれは自分の人生の一部ではないってことよ。考える事も大事ですが何かについて考えてるだけでは、自分の人生にはなりきらない。
私の記憶力がよくない理由はちゃんと100%生きてない時が多いからじゃないかなと思うよ。仲いい人の名前も行ったことある場所も忘れちゃったりするのは頭の中がどっかにいっちゃってることが多いからじゃないかな。


あとがき

めっちゃクサいし自己啓発みたいな文章書くのは好きじゃないけど、とりあえず思ってること発信してみるよ。しかも全部おんなじような事を別の角度から言ってるようなもんだよな。なんだこいつ、と思われることを覚悟でワールドワイドウェブに晒してみるよ。意外と別にそんなこと思われないし、そもそもそんなに読んでる人いない。

そういえば、きたみつがブログで今日は外の空気の匂いおいしい、と言っていて「好きだー!」って思ったよ。やっぱそうだよ、今すごくおいしい匂いしてるよね!
あまり外には出られないけど鴨川で会えてよかったよね。

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