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シャボン玉

フワフワと浮遊するシャボン玉が割れた。

梅雨のあいまの久しぶりの快晴。
溜まっていた洗濯ものを回して、いまだ!と言わんばかりに外に干してみた。

バスタオル、タオル、Tシャツ、ズボン、ブラウス…綺麗になるのを待っていた洗濯もの達を一気に外で乾かせる。

その想いにワクワクしながらも、最後は無心で取り掛かっていた。

一気にほして終わったころには、
少し疲れたけれど、庭の物干し竿にかかった洗濯もの達が、風に揺れているのを見るのは心地よかった。

そんなときどこかから、フワフワとシャボン玉が飛んできた。
隣の子どもが遊んでいるのかもしれない。

虹色に輝くシャボン玉が揺れては割れる。

子どもの頃、よく歌ったシャボン玉の童謡が聴こえてくるようだった。

「お昼ご飯だから、家のなかに戻りなさい〜」

そう言われて子どもたちが、パタパタと家のなかに戻る音が聞こえた。

「さぁて、午後からまた頑張るかな!」

思いきり伸びをして、シャボン玉の歌を歌いながら家のなかへと入った。

キラキラと外は光り輝き、洗濯ものが風に揺れていた。

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