はるこ少女期と胃薬。の話。

 以前俺のnoteでも紹介したが、胃薬。という人たちがいる。

 この胃薬。のMr.ストマックさんとは現在無職仲間でちょいちょいネット越しにやりとりさせていただいている。無職仲間というのはその字のごとく無職同士で親近感を抱きあっている不健全な間柄だ。

 この度、そのMr.ストマックさんより依頼を受けた。


胃薬。で『はるこ少女期』という漫画を歌にしてCDをコミケに持っていくから紹介記事を書いてくれ。好きに書いてくれ。報酬は出す。とのことだった。引き受けた。それがこのnoteだ。


 まず『はるこ少女期』の話からしよう。

 これだ。ichiさん(1億年惑星さん)が新都社で書いていた漫画だ。上記リンクから全部読める。ご存知の方も多いかもしれない。

 俺は読んだことがなかった。そしてさっき過集中を起こしながら一気に全部読んだ。すごかった。俺は夢中になるとすぐ過集中を起こす。

 内容としては、引きこもりのすごいダメなやつのところにひょんなことから少女が現れて、ともに生活していくうちに引きこもりの人生が少しずつ変わっていく。だいたいそんな話だ。嘘はついてない。

 絵柄や台詞回しがギャグ調でコメディと見せかけて、物語の中では悲しいことがめちゃめちゃおこる。悲しいことの次には悲しいことがおこる。全然スッキリすることが起きない。悲しい。俺は感情移入するタイプなのでずっと悲しい気持ちで読んでいた。ただでさえ現実が辛く悲しいのになんで俺はこんな悲しい物語を読んでいるのだとさえ思った。

 しかしその悲しい出来事をがむしゃらに乗り越える登場人物の泥臭いパワーが美しかったりカッコよかったり、やっぱり悲しかったり。

 そして最後の最後にはご褒美のように暖かい読後感を与えてくれる。そんな漫画だった。

 はっきり言って普段の俺が自分から手にとって読むタイプじゃない。こんな機会でもないと読まないタイプの漫画だ。だが全然好みのジャンルの漫画ではないにもかかわらず、過集中を起こすほど一気に読んでしまった。それほどの、読ませるパワーを感じた。

 俺の感想を一言で言うならば「辛いので二度と読みたくないけどめちゃめちゃ素敵な漫画だった」

 正直俺の感想よりこの漫画をこよなく愛しているMr.ストマックさん本人の紹介noteの方がいい紹介をしている。



 そして胃薬。の曲の話。

「この漫画を歌にした」

 とのことだった。彼らといえばアイマスのアイドルへ向けた最低な歌詞の素敵なラブソングなので、では歌とはこの漫画への愛を歌ったものだろうか。最初はそんな想像をしていた。

 だがデモを聞かせていただいてなるほどな、と思った。

 確かに、この漫画を歌にしたやつだ。もしかすると彼らはこう言われるのを嫌がるかもしれないが、イメージソングという概念が近いだろう。

『春、木洩れ日に咲く』というタイトルだ。

 試聴版がこれだ。俺は音楽ライターではないので音楽を語る語彙力に乏しく月並みな表現しかできないが、清涼感のある爽やかさな曲と優しい歌声がまさに胃に優しい、胃薬といった感じだ。胃で聞け。

 だがそれだけではない。ここからが大事だ。

 この曲は『はるこ少女期』を読んでから聞くことでその素敵さが何倍にも膨れ上がる。その『春、木洩れ日に咲く』というタイトルから、そしてメロディに乗せられた歌詞から、漫画のシーンがボロボロと目に浮かぶ。辛いシーンも素敵なシーンも次々とフラッシュバックする。

 そして最後にはあの漫画のとても暖かい読後感を思い出させてくれる。


 優れたアニメソングは聞いているとそのアニメの感動を思い出させてくれる。『炎のさだめ』を聞けばアストラギウス銀河で全てを敵に回しながら戦い続けるキリコ・キュービィーの勇姿が目に浮かぶだろう。優れた映画音楽は聞いているだけで映画のシーンが頭によみがえる。スターウォーズのメインテーマの「デーーーーーーーーーデデデーーー」の部分を聞くだけで宇宙にでかでかとタイトルロゴが出てきて黄色い文字が宇宙を漂っていく映像が見えるだろう。

 漫画『はるこ少女期』とこの曲『春、木洩れ日に咲く』もそんな関係になるのではないかと俺は思う。



 で、どこで手に入るのか。それはコミケだ。夏コミだ。俺はオタクだが地方民なのでコミケのことは全然わからない。興味はあるが行ったこともない。俺の中ではなんかツイッターにいっぱいコスプレの写真が流れてきた後で最寄りのメロンブックスに行くイベントだ。

 なのでその辺の情報は丸々コピペとさせていただく。

三日目 東リ‐02a サークル「1億年惑星」

 らしい。前述の『はるこ少女期』の作者の1億年惑星さんのスペースだ。そこに委託という形になるらしい。

 詳しくは胃薬。に問い合わせて。


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