学食アスペルガー症候群物語

突然だが俺はアスペルガー症候群だ。

数年前あまりにも就活がうまくいかず悩んでいたところ、親に発達障害の検査を勧められて病院に行ったらそう診断された。

障害者手帳は取得していないが、映画が安く見れるようになるから欲しいとは思っている。

自分の事のくせにアスペルガー症候群が何かわかりやすく説明できるほどの知識がないので、気になる人は各自自分で調べて欲しい。別に気にならない人はこの記事を読むにあたっては「発達障害の一種。なんか言葉の裏にある本音みたいなのを察したりするのがクソ苦手な人」と思ってくれたらいい。

(どうせ真面目な記事じゃないからこの記事を読むだけならその程度の認識でいいけどそんな単純に説明できるものでもないのでやっぱり全員自分で調べてください)

あとあれ、最近見ないけどネットで手軽な悪口として「アスペ」って使ってるやつはホント頭にくるんだよ。そんなに簡単に会ったこともない他人をホイホイとアスペ認定しやがってじゃあ俺が金払って受けたクソ長い検査はなんだったんだよ!!!

ネットのお手軽レッテル貼り系悪口、「アスペ」が流行る以前に使われていたのは「ゆとり」だった。ほぼ同じ使い方をされている。アスペの次は何だろう、ゆとりの前は何だっただろうと調べてみるのも面白いかもしれない。俺はゆとり世代でアスペだからホント頭にきちゃう。次流行るのも俺に当てはまってたらどうしよう。

閑話休題。

それでアスペルガー症候群だと診断されてから過去のあれやこれやの出来事を振り返ると

「アーーー俺がアスペ野郎だったからあの時あんなことになったのか!!! なるほどー!!!! あれそういうことかあ〜!!!!」

と気がつくことがいくつかあった。そのうちの一つを紹介する。


俺は高専を卒業後、大学の3年に編入した。どこにも雇ってもらえなかったからとりあえず進学だ。当時はもちろん自分がアスペルガーだなんて考えもしなかった。

さて編入、すでに人間関係ができあがっているところに途中からポンと入るのは孤独なものだ。コミュニティに打ち解けるにはそこそこの努力がいる。

だが幸か不幸か俺は一人ぼっちが全然平気なタイプだった。一人飯、全然平気。友人といるのは好きだけど一人も全然平気、仲良くないヤツと一緒にいるのは苦痛。というたまにいるタイプだ。

そういうわけで昼食は毎日学食の窓際の席で一人で食べていた。なんの抵抗もなかった。

ある日いつものように学食の窓際でムシャムシャと昼食をとっていると、他の席で昼食をとっていた同じ学科のやつがわざわざこっちに来て話しかけてきた。


「こっちで一緒に食べない?」


これ、多分あなたはこう思うだろう。

ああ、編入してきたばかりで寂しいだろうし、こっちに誘ってあげよう

という意味だと。超良いやつだ。


当時の俺はそれがまっっっっっっったくわからなかった。本当に、この言葉にそんな意図があるだろうなんて思いもしなかった。

信じてくれマジでわからなかったんだ。

なんで俺今ここに座って飯食ってんのにわざわざお前んとこに移動しなきゃならないの? 馬鹿じゃねえの? なんか用事あるならお前が来いよ。

と本気で思った。


もしも俺がここで「ああ、編入してきたばかりで寂しいだろうし、こっちに誘ってあげよう」という意味だと気がついていたら相手の善意は素直に嬉しかっただろうし、素直にそっちの席に移っただろう。

だが気が付かなかった俺は

「いや、ここで食ってるし」

と返した。

その同じ学科の良いやつは元の席に戻って行った。どんな顔をしていたかは覚えていない。

俺は

「なんだったんだよ」

と思いながら昼食を再び食べ始めた。

「なんだったんだよ」じゃねえよ!!!!

気を使ってくれたんだよ!!!! あの時のあいつは!!!!

ごめんねあの時の同じ学科の人!!!!


このことに気がついたのは大学を卒業した後だ。自分がアスペルガー症候群だと知った日からさらにしばらく後、「あれ、そういうことだったのか?」と急に思い出して気がついた。

きっと俺が気がついてないだけで今まで何度もこういうことがあったんだろうし、これからもこういうことが起こるんだろうと思う。いやだなあ。



同じ学科の彼は良いやつだったのでその後もちょいちょい話しかけてくれた。友人になるほどではなかったけど、最終的に時々会話する程度の仲になった。

そういえばある日そいつが

「本当に申し訳ないけど『うぽって!!』全然面白くない」

と謝ってきたことがあった。俺は『うぽって!!』を見ていなかったし、そいつにうぽっての話をしたこともなかった。本当に突然だった。

「そうなんだ」

としか言えなかった。

あれもなんか俺が汲み取れてない意味があったんだろうか。

『うぽって!!』見てみようかな。


おわり

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