レッカ

声が漏れないようにシャワーを流しながら、おいおいと風呂場で涙を流す。鏡にうつる身体は、とてもだらしない。それは別にどうでもいい。だらしなくても美しくても、中身は腐っていくのだから関係ない。

コンプレックスは私を殺す。その言葉通りに死んでしまえたらいいのになぁと思う日もある。所詮は選ばれず何からも守られていない、そんな人間。三十年間で蓄積されていったコンプレックスは消えず、心無い言葉が私を突き刺す。その度にヘラヘラする術ばかりが上手くなっていく。
どうでもいい人達の言葉をなぜ重要視してしまうのか。私が自分の目でみている世界を、喜びを、幸せを、感謝を、全ての感情の何もかもが信じられなくなってしまう。

だがしかしこの問題は、今の暮らしを全て壊すほど重要なのか?と、問われると、何も言えなくなる。今の暮らしは辞めたくない。だけどこのままでいると確実に私の身体は蝕まれていく。それは確かな事実で、誰にも変えられない。

1日1日、私は終わりを迎えていく。昨日よりも今日、今日よりも明日、不完全な人間になっていく。それは日に日に進行し、いつか私は後悔する。一度失われたものは取り戻す事なんてできない。時間は戻らない。
わかっていても何とかしようとしない。何とかできない。何とかできるなら今どうにかなっている。情けなさすぎて受け入れたくない。哀しむ自分の姿はみたくない。
だから楽になりたい殺して欲しい死んでしまいたい思考を止めるにはそれしかない。

今を生きすぎて未来を壊している。

猫の餌代を恵んで下さると幸いです