見出し画像

アイドルのすすめ

なぜ人はアイドルに夢中になるのか?
突然ですが、皆さんはアイドルのライブに行ったことがありますか?

私は通算で200回以上現場に足を運んでおります。現場とはアイドル用語でライブや握手会等のイベントが行われている場所のことです。200回と聞くと一般の人からすると多く感じるかもしれません。しかし、あの業界ではそんな人間で一般人レベルです。

私もアイドルを好きになる前はMr.Childrenのライブに10回程行ったことがあるだけでした。他のアーティストや音楽フェス等も含めると通算20回程度。アイドルに興味を持ってから3年半で10倍の200回も現場に行くようになったのは異常です。

そこまで私を夢中にさせたものはなんだったのか?本日はその理由を解明していきたいと思います。


アイドルの世界はテレビの世界でしかなかった


私のアイドル史の始まりは遡ること15年前、モーニング娘。が全盛期だった頃。

当時小学生だった私はASAYANにハマり、モーニング娘。の番組を録画したビデオテープの爪を折って永久保存版にしたり、CDを買って特典で付いてきた『抱いてHOLD ON ME ! 』のポスターを部屋に貼って毎朝眺めたり、モーニング娘。のトレカを買い漁ったり、放課後にはモーニング息子。としてライブをしたり、加護ちゃんに恋をしちゃいましたり、加護ちゃんのその後に悲しくなったり、復活して涙したり(現在)・・・

振り返ってみると当時から完全なるアイドルオタク少年でした。北海道の広い大地で育った少年にとってアイドルの世界はテレビで見る世界でしかなく、実際にアイドルに会いに行けるなんて夢のまた夢でした。

会えなくてもモーニング娘。に夢中だったし、最盛期のモーニング娘。の勢いは凄まじかったです。テレビをつけたらモーニング娘。がいつも映っていたし、学校の話題もモーニング娘。で誰がかわいい?という会話が繰り広げられる時代でした。

それが時代が変わればAKB48やももいろクローバーZになり、時代を遡ればおニャン子クラブだったのではないでしょうか。

いつの時代も日本にはアイドル文化が根付いてきたわけです。


日本におけるアイドルの文化とは?


私が体感してきたアイドル史は言うなれば近代史です。アイドルの歴史は深く、すべてを知ろうもんなら深海の謎が解けてしまうくらい深いです。

ここで少しアイドルの起源とはなんぞやを勉強してみました。

 「アイドル idol」というのは、大辞泉の説明によると、
「1 偶像、2 崇拝される人や物、3 あこがれの的。熱狂的なファンをもつ人。」とある。
 日本の文化において「アイドル」と言うと、芸能産業で働いている人のうち、あこがれの的となっているような人、
「可愛い」(あるいは「かっこいい」けれど(若くて)「かわいい」)などと感じられている人のことであり、
例えば、歌手・役者・テレビタレント、写真モデルなどである。(Wikipediaより)


本気でアイドルに夢中になると崇拝の域に達します。これは実際に体験した人にしかわからないと思いますが、本気でアイドルに夢中になると人生が変わるし、自分の価値観も変わります。程度が大きくなればなるほどそれは宗教に近いような存在になっていきます。

 「アイドル idol」の本来の意味は、偶像、すなわち神や仏などの存在をかたどって造られた像で、
かつ崇拝の対象となっているようなもののことである。
つまり、神や仏というのは、本来は不可視で触れることもできないはずで、
物体的な像などでは表現したり代用できるわけもないのに、
像が作られて(不適切にも)崇拝されるようになってしまったもののことである。(Wikipediaより)


現在の意味合いでの『IDOL』という言葉のはじまりはアメリカで、アーティストに使われている言葉でした。

日本ではビートルズの来日と共に『アイドル』という言葉が一般的に使われるようになっていきます。そして1970年代から1980年代にかけて男女共に様々な人気アイドルが誕生していって、『アイドル』という言葉が日本でも定着していったのであります。

今でこそ『アイドル』の定義は多様化しており、歌い手だけでなくグラビアアイドルやバラエティアイドルなどからアナウンサーやアスリートまで様々な分野において『アイドル』と呼ばれる人が増えてきています。

そんな超カオスな時代に突入したのである。


アイドルにハマったきっかけ


歴史なんか調べてどうするんだと思われたかもしれないが、アイドルにハマるとまず実践してしまうのが歴史を調べて過去の映像漁りまくることです。オタクの癖とも言えます。

過去のDVD・CD、YouTube、まとめサイト、Wikipedia、雑誌、etc…興味を持ったアイドルの歴史を調べだしたら100%ハマります。私もそのひとりでした。

AKB48ブームが起こり、私も人並みにAKB48を知っているくらいだった頃。(なぜか周りにはAKB48好きと思われていたようだが私は女の子全般好きなだけである)アイドル界ではももいろクローバーという新生が芽を出し始めていた。

私がももいろクローバーというグループを知ったのはブームになりはじめた時期、メンバーの早見あかり(最近午後ティーのCMに出てる)が脱退してももいろクローバーZに改名した時期であった。前の仕事の関係でももいろクローバーZを知って、最初に見たときは「最近のアイドルはあまりかわいくないな・・・特に緑が」とあまり興味を持ちませんでした。その頃は半年後に全身緑色の服装で有安杏果さんを応援している運命になるとは想像もしていなかったのです。

仕事中に流れていた曲が頭から消えず、自宅に帰りパソコンを開いたら自然とももいろクローバーZのことを調べていました。そのあとはYouTubeを開いたら最後、映像の中で彼女たちの必死に踊る姿に夢中になっていました。ここから少しアイドルが好きなおじさんからアイドル現場に200回行くおじさんへと進化していくのです。

私がはじめてももいろクローバーZのライブに行ったのが2011年12月。お察しの通りクリスマスという特別な日にライブへと足を運びました。ライブに行ってしまったら道は引き返せません。彼女と別れてまもなかった私の心にぽっかりと空いた穴が不思議と一瞬で埋まりました。その日からライブに行くために生きる日々がはじまります。


アイドルのおかげで人生が変わった


私は東京出身ではなく、北海道出身であります。大学も地元の大学に通ったし、上京してきたのは社会人になってからでした。

そんな私には知り合いも少なく、これといって趣味もなく、仕事じゃない日は飲みに行くかどこか散歩するか家でダラダラ過ごす日々でした。

そんな私を変えたきっかけを与えてくれたのは間違えなくアイドルでした。

アイドルを通じて変わったことは・・・

友達が増えた
 ⇒ アイドル行事を越えての関係も
趣味が出来た
 ⇒ アイドル活動も立派な趣味
様々な土地へ行けた
 ⇒ ライブの遠征ついでに観光も行けた
自分のキャラが形成された
 ⇒ 周りの人からオタクキャラを活かしてもらえた
価値観が変わった
 ⇒ 様々な人間と触れ合うことで自分の価値観も変化した
仕事でも活用(?)してた
 ⇒ 新聞よりもアイドル情報を網羅している方がコミュニケーションに役立った
時間の管理にシビアになった
 ⇒ オタク活動を1日3現場とか回るには緻密なタイムスケジュールの計算が必要
並ぶのが苦じゃなくなった
 ⇒ イベント券購入には始発から並ぶことも…
いっぱい笑って、いっぱい泣けた
 ⇒ ライブは楽しいだけでなく感動できる
いろんな人に出会えた
 ⇒ アイドルに会えた、オタクに会えた、一生の仲間もできた

挙げて行ったらキリがない…

私にとってアイドルを一言で表すと「現在の自分をつくってくれた存在」になっているのです。確かに崇拝の域に達していますね。

もちろんそれだけでなく様々な状況のおかげで今の自分が存在しているわけですが、『アイドル』を通じて人にたくさん感謝できるようになった気がします。


アイドルは世界を変えるかもしれない


この言葉は私が本気で感じていることです。実際に私の世界は変わりました。なにかに本気で挑む若者のパワーには大人は勝てません。そんな若者たちの明るい未来を大人が手助けする社会をつくっていく必要があるのではないでしょうか。

この長い文章をここまで読んでくれている方々は素晴らしき人に違いないので、今日は是非とも興味のあるアイドルを一組見つけてそのアイドルをYouTubeとWikipediaでいいから調べていただきたい。

今日からあなたもアイドルオタクの仲間入りです!世界が変わります!あなたの世界も今日から変わるかもしれません。

(この記事は、2015年に書いたものです。)