ミライのきみへ

未来は君が歩いてきた道の延長上にしか続いていない。そんな実感を何度味わって、何度忘れてきたのだろうか。環境を変えるとき、いつも思い出すことがある。自分は人に恵まれてる人生だってことを。

ぼくにとって最高の喜びは、他人の人生の変化の瞬間を見届けることだ。自分の言葉がその人の行動したい動機と共鳴して、動き出したときにぼくの心は満たされてきた。おじさんには何を言っても届かないから、心が多感な時期である若者が好きなんだと思う。

自分自身も他人の言葉に人生を動かされてきた。いろいろと変化を好むから理解されづらいだろうけど、好きな仲間としか働いてきたことはないと思っている。温かい言葉によって頑張れたし、教えてもらったことたちは確かに自分の中に根付いている。

ずっと大きな仕組みに反抗して生きてきた。仕組みの中に長くいるとうまく乗りこなせるようになることも知っているし、それを利用して成果を出せた経験も何度かある。どれだけ反抗したって大きな仕組みが変わることはないし、その中で大きな声をあげたって虚しく響くだけである。

ぼくの今まで繰り返してきた小さな反抗は、大きな仕組みからの攻撃を守る小さな仕組みをつくることだった。長く積み重ねられてきたものは、寿命がくるまで終わることはない。しかし、1人ずつ心を動かして小さな連合軍をつくることは自分にもできた。優秀な人材を集めて、その人たちが動きやすくなるように多くの味方をつくる。優秀な人に憧れた人たちが連合軍を大きくしていく。20代の若者でも、そんな成果は出せたんじゃないかなと過去を振り返って思う。

それと同時に思うことがある。成果を出せたのは、大きな仕組みから自分を守ってくれる優しい先輩たちがいたからなんだなと。自分は大きな仕組みの中で耐え抜いて、若者が自分がやりたいように動ける環境をつくっていく。そんな組織の中で働けたことは、自分の基礎を作り上げた。自分もそんな大人になりたいと思ったし、少しずつ実践もしてきた。

受け継がれてきたものがあるから、先輩も自分にしてくれたんだろうなと振り返る。組織から抜けてしまった自分には、直接返すことはできないけれど、出会う若者たちに受け継いでいく使命があるんだろう。

心の向くままに、やりたいようにやってみる。失敗したら調整して、また挑戦してみる。そんなことをみんなが応援していける小さな仕組みを自分はつくりたいと考えてる。学校?ゼミ?まあプラットフォームはなんでもいいだろう。集合体であればなんでもいい。

自分と距離が近い人には苦労をかけるけれど、関わる人みんなが幸せでいられるように努力したい。そろそろ冬眠は終わり。今日からまた頑張ろう。おまえならやれるさ!!グットラック!!