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すべての店のファンにはなれない

『津田沼雑貨狂時代』配布 第2弾

自作ZINE『津田沼雑貨狂時代』は去年、
千葉を中心に200部ほど自分の足で配り歩きました。
そこで今年は都内で配布してみることに…。

1区1誌キャンペーン

自分のモチベーションのため23区1区に1誌(1店舗・1か所)を目標に!
では”1区に1店舗、どこに置く?”って話です。

お店探し、どうやって探すか?

基本は、やはり自分が利用したことがあるお店ですね。
表紙で「Tea Table Zine」とうたっているので、
本屋とか喫茶店・カフェが中心かしら?

東京の東地区に弱い

そーやって探していくものの、驚くほど弱いのが東京の東地区。
千葉に隣接する区であるにも関わらず全く知りません。
一人暮らしを初めてからいつも西側に住んでいたからか、未知のワンダースポット…が、荒川両サイドの下町なんだなー。

新宿・渋谷・池袋のようなターミナル駅がなくわざわざ降りないから?
そして、私が好んで行くような個人オーナーがやっている小さな本屋(ZINEやリトルプレスを置いている店)が少ないこともあるのかしら。

ZINEわらしべ

一向に埋まらない東地区。
そんな中、先にZINEを配布したお店の店頭で手にするフリペ・ショップカードから”紙づたい”に奇跡的にたどり着いたお店が葛飾区の『awesome today』さんでした。
そして、そこで買ったマンガ『東東京区区』が
私の東京東地区、知りたいけど分かんない!に応えてくれたのでしたー!
そうやって紙(ZINE・フリペ・ショップカード)をキッカケに次につながることを「わらしべ(長者)だ」とよく思います。
どんなに時代遅れと言われようとも、自分が歩いて行った先にあるモノから
つながるのが自分にあった許容量、サイズ感なのかなぁ…とか。

おもろっ
まだ全然読めていないけれども…

中間報告

そうやってどうにかこうにか都内をまわり、
お店のご協力を頂いて配布したのは23区中12区となりました。
ひと昔前の”営業部”のごとく配布した区は地図を赤に塗って達成感を感じている自分…
それって、どーなの?ただのスタンプラリー?

わくわく源

さて、このZINE配布活動によって、今まで全く知らなかったお店に行って何かを感じることは、本当にわくわくします。

お金を払って行く展示会・コンサートはスバらしいんだと思います。
お金をかけずとも、日常のフトした瞬間に…自然に…美しさを見いだせる感受性もスバらしいと思います。

この中間に
”隣りの人の発信(表現)を体験する”っていうのがあって、お店に出かけるのもそのひとつなんじゃないかしら?
私は美術館や自然より、人の創意工夫を感じる「お店が楽しい」と思うタイプです。

”大物歌手が歌う流行歌を誰もが歌えた時代は終わった”

さてさて、今は人の嗜好は細分化、誰もが発信する時代だから、
私もその末端でこうやって文章書いてます。
私の周りでも個人が思い思いに発信していて本当に素晴らしい世の中です。

ただ無尽蔵に増えていくフォロー数・流れていく圧倒的な情報量にうぐっ!となるのは私だけではないハズ。
”会いに行けるアイドル”…異様に増えてませんか?

今回私が知りえた新しいお店、常連になれるか?と言われると、そうではない気がします…。
買い物を通して、その店を応援することもしたい…
ケド、ずっとずっと何かを応援し続けることって、本当にむつかしい。

受け手の作法

これだけ発信する人が増えたのだから、受け手側の心得みたいなことを立ち止まって考えたくなりました。
ZINE制作→配布活動を通じ、発する側の自分としても、心得ておいて損はありません。

カロリーは消費するもの、食べ物は消化するもの

さて唐突ですが、消費と消化の違いってなんでしょう?
例えば、カロリーは消化じゃなくて消費
食べ物は、消費じゃなくて消化のほうがしっくりきます。
消化は”自分のものにする”ってことらしい…。
お店も人も(表現活動は)消化していくのが健康的なのかしら?
自分の消化量を見誤らない程度に。

すべての店のファンにはなれない

そこで、再び冒頭のタイトルに戻ると、
すべての店や人をずっと応援し続けることはできないなーって。
まだ見ぬ「応援に値する」ものが増え続けるのも変わりません。
そんな中”自分の応援され続けたい欲”こそ捨てなあかんな、と思います。

そして、受け手側としてはずっとファンでなくても
そこで得たものを何か別のものに変化させて、次につなげることが出来たなら(つまり消化)…
以上!おしまいっな気がします。
「次につなげてやるぜィ」って意識的に出来るものでもなさそうだし、
知らないうちに影響したりされたりしてるのかねえ?

まあ、いろいろ錯綜する思いの”中間報告”の巻ッ!でした。

※『津田沼雑貨狂時代』とは?
80〜90年代の千葉のまち津田沼を雑貨視点でまとめたガシガシ編集部のZINE(フリーペーパー)のこと。

(はみだし『津田沼雑貨狂時代』#08)


表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。