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求道者の思考法

南米に1年間居住したり、お寺で瞑想修行したり、今はWebマーケティング会社で働いているひろみです。


今日は知り合いのご縁で、とても興味深い講義を受けてきた。

今日、明日の2日間にわたる講義で、今日は1日目だったのが、既に大満足の内容で、明日が楽しみで仕方がない。

何か学問的なことを学ぶのに、ここまでワクワクしたのは久しぶりなことかもしれない。

おそらく、多くの人は名前すら知らないものだと思うので、それについてシェアしたい。


求道者の思考法

僕が今日学びに行ったのはKJ法というものだ。

KJ法というのは、考案者である川喜田二郎の頭文字をとったもので、彼が考案した思考法を指している。

この川喜田二郎という人物がとても面白く、肩書きは文化人類学者なのだが、地理学者や民俗学者などさまざまな顔を持つ。

そんな彼が生み出したKJ法、どんなものかというと
僕の解釈では問題解決をする際の問題設定を限りなく正確に行う方法である。

どいうことかというと、人はいつもたくさんのことを考えており、常に頭の中は思考でいっぱいだ。

だから、何かを判断するとき、頭の中で正しい情報を選んでそれをもとに判断しているとは言い難い。

それでは正しい意思決定をすることができないから
このKJ法というのを用いて、ぐちゃぐちゃの思考をシンプルにし、正しい意思決定を行おうというものだ。


じゃあ、実際にどうやって行うのかということだが、マインドマップのより手間をかけたバージョンだと言えばいいだろうか。

マインドマップと同じように、頭の中にあることを書き出していくことまでは共通している。

だが、マインドマップの場合、大きなテーマから小さなテーマを出す演繹しかできないのに対し
KJ法では演繹と帰納の両方を行うことができるという点で大きく異なっている。

マインドマップの演繹の例

この両方を行うことができると、何倍も思考をクリアにすることができ、より考えを把握できる。

また、マインドマップの場合は、ある要素と別の要素を繋げられる範囲が制限されている。

上の例で言えば、「イケイケGOGO」という要素と「ネガティブ」という要素を繋げることができない。

しかし、KJ法ではそんな制限もないので、思考のつながりが把握しやすい。
よってより体系的にあらゆるものが理解できるのだ。


おそらくこんなことを書いても伝わる人はほんの数%くらいだろうが
自分の思考を正しく把握し、正しい問題設定をすることの重要性は強調しても強調しきれない。

問題設定とは言わば、あらゆることの入口にあたるもので
それを正しく把握できないということは、ディズニーランドに入ろうとしたら、大阪のUSJに入っていました、みたいなものだ。

ただ、これだけ有益なKJ法。
とても骨が折れる作業で好んでやる人があまりいない。

ゆえに、KJ法を日常的に使っている人には、あらゆるものに精通した知識人が多い。

今回、講師を担当してくれた方も、芸術から哲学から株式投資など、様々なことに精通しており
そういった意味で、このKJ法は求道者のための思考法とも言えるだろう。

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