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2022年下半期の音楽活動を振り返る

年末になるとnote記事を書きまくる系作曲家ochiです。

2022年全体を通じて、作った曲数が約52曲。
年始目標にしていた100曲には余裕で届きませんでした。

去年の梅雨時期からDAWで音楽作ろうと、制作に活動をシフトしてからこの約1年半くらいで、

  • Audiostockで40曲以上(バリエーション除いた数字)

  • VMLに20曲

  • 自分のソロ作で20曲以上

  • 企業や個人への楽曲提供で9曲

それでもまだ100に満たない数だし、劇判作家さんやゲームのサウンドの人は年間200曲くらいは当たり前に作るから、そういう人と比べたら全然だけど、数年前まではバンド用に1年で2曲作ったら多いな程度だった自分がこんなにたくさん作れるようになるなんて、DTMは素晴らしい!

今年作った曲の中から選抜して2022年ベスト盤みたいにするとしたらこんな感じ(ロックっぽい曲が多かったかも)

コンポーザーとして

実は今年の1月に、音楽制作をちゃんと仕事にしたい、と思って開業届を出しました。

音楽以外の仕事も開業届の事業内容に書いたので、今は音楽だけで純粋に利益を出せてるというわけではないんですが、2022年の売上額はバンド時代やサポートベーシスト時代と比較しても過去最高でした。

人の要望に合わせて音楽を提供できる、という面を伸ばしたかったので、2022年下半期は、クライアントワークをたくさんやりました。

具体的にはVMLへのアルバム提供、ココナラでの依頼請負、YouTuberへのBGM提供と、色々。

主に、VMLアルバムのリリース2作

ニュース・情報番組系楽曲集のBroadcaster

格闘技・戦闘系楽曲集のArterial Blood

登録者54万人超えのYouTuber「スクワッド」さんへ、動画内ボケシーンの

BGM曲「ぶっちゃけ眠いんです」提供

他にもこちらからは納品済みだけど、まだ依頼主さんの方でリリースされてない曲もいくつかあります。

あと、コンペに出したけどボツになった曲や、音源の使い方を色々試していた中で出来た曲をAudiostockにポツポツ上げました。

その中で、特に気に入ってるものを挙げると

配信で再生回数が比較的多かったドラムンベース「Liquid Dream」

購入数が多かったApex、COD系戦闘曲「Chase」

Instagramを意識したochi流カフェ曲「Waiting for」

あと全然売れなかったけど

個人的に好きな、ドラマ劇判風バラード「Reminiscence」

それから、5月に出した自分のオリジナルのアルバム「Enigmatica」とVMLの2作品合わせて、1年の間に合計3枚もアルバム作品を出したのも新記録なので嬉しいです。
(死ぬまでにアルバム100作出したい。あと残り95作)

ソロアーティストとして

インプットと試行錯誤をしてました。
ソロのオリジナル作品、やる気はめちゃくちゃあるんですが、機会を窺っているというか、

これが自分本来の音楽だ!というものを作り、あわよくば「ソロでやってる作風で提供してください」という依頼が来るようなサンプルにもしていきたいんで、これまでのソロアルバム3作を全部超えるような、それ相応のクオリティで出したいなと思っており、まだまだ自分が納得いくものができてないなという感じで二の足を踏んでます。

今頭の中にあって、やりたいと思ってるのは、サイバネティックでファンタジーで、希望と破壊が両方あって、壮大さがあってエモーショナルで、洋楽EDMの影響が強いサウンドのキャッチーな歌ものなんですが、これが形にするのが超絶難しい…。

あと、EDM系の制作クオリティを上げたくて、夏頃からEDMSのMAZDAさんに教えをいただいていたりします。

MAZDAさんはダンス界ベテランのサイトランス系のプロデューサーで、LUNA SEAのSUGIZOさんのソロアルバムの共同プロデュースも手掛けられており、MAZDAさんが参加したSUGIZOさんの「Flower of life」というアルバムが大好きすぎる自分には、大変ありがたく勉強させていただいています。

来年以降やりたいこと

11月頃から、今後の自分の活動を見直そうと思って、
現役プロの作曲家や音楽業界関係者の方何人かにお願いして、自分の曲や活動の仕方に対するコメントや、業界や界隈の情報を教えてもらっていました。

結論から言うと、僕の曲の課題は
・需要に乗れてない
・どこのフィールドで戦いたいのか分からない
ということでした。

元々なんでもやるタイプなんで、自分のジャンルを意識したことがあまりなかったけど、そういった音楽業界の方に僕のポートフォリオページを渡して聴いてもらったところ、ジャンル的には「エピック・シネマティック・アンビエント系」になるらしいです。

で、そういう音楽は日本じゃ需要ないよ、ということで、J-POPやっていくのか、YouTubeやTiktokのインフルエンサーが使う曲を研究してそっち方面に行くのか、など軸足を決めた方がいい、ということでした。

まあ、正直色んなところで自分の音楽発表するけど、全くリアクションないことが多かったんで、そうなんだろうなあと薄々思ってたんですが、実際、音楽をちゃんと分かっている人に言ってもらえると、正面から受け止められるなあと思いました。

とはいえ、やりたくない音楽を無理してやると精神を病むというのも、今年企業案件を受けて分かったことだし、もっと世間の需要と自分の好き・得意をつなげられないかと思っています。
(ツールとしてDTM触れるから、作業として音楽制作できるから、だけが理由で来るような依頼を受けないで済むようになりたい、ということです)

ジャンルを振り切りたい

世間的に需要があるのは、やっぱりJ-POP。
でもこのジャンルは作家として入るにはレッドオーシャンすぎるなと思うのと、自分があまりJ-POP然とした音楽が好きじゃなく(J -POPで唯一好きなのはAimerです)、僕の場合、洋楽や海外サウンドに対する憧れが強いから、海外の最新の音を取り入れてやっていく方向にしようと思いました。

そうするとクラブミュージック、具体的にはベース系のEDMやトラップ、UKドリル、とかそういう系になるなと思い、個人的にメロダブやILLENIUMみたいなフューチャーポップが好きなこともあって、そっちの方へ軸足を持っていきたいな〜と考えています(そのためにも習ってる)

ギター練習したい

もう1つ、自分の今持っている強み的なこととしてギターとベースは生演奏できる、というのがあるなと思いました。

VMPの方にも聞いたんですが、いわゆるDTMer的な人たちはギターが弾けないことの方が多いらしく、生演奏でギターを入れられるのは、DTM界隈では大きなアドバンテージだということも知りました。

元々楽器好きだし、最近のEDMってギターが入ってることも多いから、自分のやりたい方向性にもプラスだし、ということで、もっとちゃんとしたテイク録れるように練習しようと思いました。

YouTubeでEDMの制作方法発信してるレベルの人もギター弾けません、って人多いし、制作会社の募集見てても、「ロック・EDM系得意な方歓迎」って書かれてるのをたまに見るので、やっぱり人口的にその組み合わせは少ないのかなと思います。

なので最近の音でクラブミュージックが作れるようにしていくことと、
その中でギターを入れられるようにしていくことを音楽面での課題としてやっていきます。

で、BGM用途など商品として作るものは、今の音を意識しつつライトめに、
自分のソロ作品はゴリゴリに海外サウンドを意識したものを作りたいという住み分けで、「好き」をやりながら「得意」にしていって、世間にもっと寄ったものを作っていきたいです。


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