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DX3rd公式シナリオ集ムーンレスナイトより「Gray Phantom」1-3

DX3rdシナリオ集「ムーンレスナイト」より「Gray Phantom」のリプレイになっています。シナリオのネタバレを含みます。
これまでの話はこちら
>>1-1(オープニング)  >>1-2(ミドルフェイズ)


ダブルクロスThe 3rd Edition シナリオ集 ムーンレスナイト 著者 矢野 俊策 著者 F.E.A.R カバーイラスト しのとうこ

あらすじ

N市内で、“グレイファントム”と呼ばれるジャームが、オーヴァードを標的とした襲撃事件が相次いでいる。襲撃されるのはUGN関係者も例外ではない。事件を解決するために3人のオーヴァード達が奔走する。
七海弓花がブリッツ・ライデンに“UGNには手を貸すな、どっちかというと私たちの方に来てほしい”と忠告をする。彼女の目的は何なのか、情報を集めるためにN市内で調査を開始する。

情報収集

  • 七海弓花

  • 連続通り魔事件

  • オーヴァード狩り

  • グレイファントム

  • 八重樫若菜

 

調査内容:オーヴァード狩り

オーヴァード狩り<情報:UGN,裏社会>8
[ コネ:UGN幹部 ] ダイス修正 : 0 → 2
レイナ・ヴァレンティナ :〈情報:UGN〉判定 (5DX10+2) > 10[2,3,3,9,10]+5[5]+2 > 17→成功

N市に潜伏しているUGNの関係者や、潜在的にいるオーヴァードに対して襲撃を行なっているようね。その目的は、おそらく自分の実力を試す、あるいは誇示することとだと思うの。この事件を起こしているジャームは、FHが接触したイリーガル、"グレイファントム"であるとの情報がもたらされているわ。しかも、その周囲で、黒服の男たちが同時に目撃されているわ。

調査者:レイナ・ヴァレンティナ

「黒服の男たち」で情報収集が可能となる。

※シーン11へ 

シーン11:路地裏の襲撃

登場PC:霧崎、レイナ

霧崎 光 : 1D10 (1D10) > 6 
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 50 → 56

レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 9  
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 57 → 62
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率ダイスボーナス : 0 → 1

 N市公立高校近くの裏路地───。
連続通り魔事件が起こった場所だ。
レイナは何か手掛かりはないかと調べていると、黒服に身を包んだ男たちが道を塞ぐように現れた。

レイナ「あなた達、何者なのかしら?」
黒服「UGNの人間だな?死んでもらうぞ!」
戦闘態勢に入ったレイナの後ろから声が聞こえてくる。どうやら、路地裏に入るレイナの姿を見た霧崎が追いかけていたようだ。
霧崎「支部長、少し話が…って、この人たち誰です?味方じゃなさそうなんで、とりあえず加勢しますね」
レイナ「ええ、よろしく!」

黒服たちとの戦闘は一瞬で決着がついた。霧崎の放った光速の弾丸が黒服Aを撃ち抜き、レイナのキュマイラの力によって獣化した爪で黒服Bを吹き飛ばした。

霧崎「口ほどにもなかったですね」
レイナ「下っ端って感じね。ところであなた達さっきの質問に答えてくれる?」
黒服「お、俺たちはお前たちを始末するように言われただけだ!?」
黒服の男たちは逃げ出す。それを追おうとしたとき、足元に落ちていた手帳に気が付く。
レイナ「あら、これは…?」
霧崎「あの男たちが落としたものでしょうか?では、俺は先程の男たちについて調べてみますね」

調査内容:黒服の男たち

黒服の男たち〈情報:UGN〉7
霧崎 光 :〈情報:UGN〉判定 (3DX10+1) > 10[3,10,10]+8[3,8]+1 > 19→成功

路地裏で襲撃してきた彼らはFHエージェントだと思われます。
また、FHでは衝動発生装置のテストを行なっているという情報を入手しました。おそらくは、そのデータ収集が目的なのでしょう。

調査者:霧崎光

調査内容:八重樫若菜

ブリッツ・ライデン :〈情報:噂話〉判定 (3DX10+1) > 8[4,5,8]+1 > 9
・八重樫若菜〈情報:噂話、UGN〉6

N市公立高校の生徒会長です。"グレイファントム"に狙われているようでしたが、彼女はオーヴァードではありません。"グレイファントム"の個人的な感情によって狙われているようです…。八重樫先輩と接触するための携帯電話の番号は知っています。

調査者:ブリッツ・ライデン

※シーン12へ

シーン12:八重樫若菜との連絡

(登場PC:ブリッツ)
ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 2
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 54 → 56

 八重樫若菜は、どうやら七海弓花のことを心配して独自に調べているようだ。
キミは、若菜に連絡してみることにした。
携帯で発信すると、すぐに若菜が出た。

八重樫「あ、ブリッツちゃん?もしかして、弓花のこと?」
ブリッツ「う、うん…」
八重樫「わたしも、弓花が心配でさ。月原さんって子から話を聞いたんだけど……例の通り魔事件に関わってるって。もちろん、弓花がそんなことする子じゃないのは知ってる。だから、これから直接会って確かめてみようと思うんだ」
ブリッツ「えっ!?危ないです!行かない方がいいですよ…‼」
八重樫「弓花がわたしに何かするようなことはないよ。安心しなさいって。だから弓花にも───」

電話はそこで途切れる。携帯にかけ直しても、誰も出ることはない。

調査内容:衝動発生装置

衝動発生装置〈情報:UGN〉8
[ コネ:UGN幹部 ] ダイス修正 : 0 → 2
レイナ・ヴァレンティナ :〈情報:UGN〉判定 (6DX10+2) > 9[1,1,2,2,5,9]+ 2 > 11→成功

化学物質によってオーヴァードの衝動を掻き立て、増幅する装置。すべてのオーヴァードに作用するわけではないけれど、この化学物質に反応するオーヴァードは暴走状態となり、コントローラーを持つ者に簡単に操られてしまうわ。衝動発生装置を取り外しても、しばらくは作用するから、この装置から解放するためには、コントローラーを持つ者をぶっ飛ばす無力化する必要があるわね。
なんでも発生装置は、銀色のペンダントに偽装されているとか。

調査者:レイナ・ヴァレンティナ

調査内容:グレイファントム

・グレイファントム〈情報:UGN〉7
霧崎 光 :〈情報:UGN〉判定 (3DX10+1) > 7[2,5,7]+1 > 8→成功

最近オーヴァードに覚醒したFHのイリーガルだと思われます。《完全獣化》によって灰色の獣毛に覆われた外見をしており、動作は非常に俊敏だそうです。
N市公立高校近くの裏路地を中心に目撃証言があり、銀色のペンダントをしていたという報告もあります。

調査者:霧崎光

調査内容:七海弓花

・七海弓花〈情報:噂話〉6
ブリッツ・ライデン :〈情報:噂話〉判定 (3DX10+1) > 10[8,8,10]+5[5]+1 > 16→成功

N市公立高校に通う生徒。私(ブリッツ)と八重樫先輩とは中学から知り合いであり、よく一緒にいることが多かったです。部活動に打ち込んでいたんですがレギュラーから外れたり、進路のことなどで悩んでいたようでした。最近は学校にも来ていなかったし…。でも、銀色のペンダントを手に入れてから、迷いが吹っ切れてたみたいです。

 調査者:ブリッツ・ライデン


調査内容:連続通り魔事件

・連続通り魔事件〈情報:噂話、警察、ウェブ〉7
ブリッツ・ライデン :〈情報:噂話〉判定 (3DX10+1) > 10[1,3,10]+9[9]+1 > 20→成功

N市で起こっている通り魔事件。犯人は、灰色の獣毛に覆われた怪物だったと言います。
月原朝芽さんというN市公立高校の生徒が事件の様子を独自に調査しており、何か知っているようでした。

調査者:ブリッツ・ライデン

「月原朝芽」に対して《情報:UGN》または《情報:噂話、ウェブ》で情報収集が可能となる。

調査内容:月原朝芽<情報:UGN>

・月原朝芽〈情報:UGN〉6
霧崎 光 :〈情報:UGN〉判定 (3DX10+1) > 7[3,4,7]+1 > 8→成功

レネゲイドウイルス関連の事件によく巻き込まれていますが、彼女は非オーヴァードの一般人です。
UGNの記憶処理を何度か受けていますが、それでも日常に疑問を持っているようでした。

 調査者:霧崎光

調査内容:月原朝芽〈情報:噂話、ウェブ〉

・月原朝芽〈情報:噂話、ウェブ〉6
レイナ・ヴァレンティナ :【社会】判定 (4DX10) > 8[3,5,5,8] > 8→成功

N市公立高校の女子生徒。鋭い知性と広い知識を持っており、"教授”プロフェッサーと呼ばれている。常に何かの事件を追っている。学校が終わると、近くのファーストフード店によく立ち寄っている。月原朝芽と接触できる。

調査者:レイナ・ヴァレンティナ

※シーン10へ

 

シーン10:"教授”プロフェッサー月原朝芽

(登場PC:レイナ)

レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 9
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 71 → 80
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率ダイスボーナス : 1 → 2

N市公立高校近くのファーストフード店。
月原朝芽は、噂通りにそこにいた。
声をかければ、話をしてくれるかもしれない。

レイナは咳払いをし、周りにブリッツ達が居ないことを確認して月原朝芽に話しかける。

レイナ「えぇ~!?あなたがあの"教授”プロフェッサーですか~!」
月原「ええ、そうよ」(眼鏡が光る)
レイナ「何でも、最近は通り魔事件について調べてるとか~」
月原「ええ。あなたも事件のことが気になるのかしら?」(眼鏡が光る)
レイナ「そうなんです~。どんな情報なんですか~?」
月原「あの通り魔事件、睨んだとおりだったわ。普通の事件じゃない。私、学校の裏路地で、灰色の獣人を見たのよ。…あれ、オーヴァードって言うんでしょ?」(眼鏡が光る)
レイナ「オーヴァード、ですか?」
月原「ええ。そして、その灰色の獣人が……ウチの学校の、七海さんに変わるところを見たのよ。まあ、こんなことを話して信じたのは生徒会長の八重樫さんだけだけど」
レイナ「なるほど~。それで、オーヴァードというのは…?」
月原「未知のウイルスで、超人的な力を手に入れたっていう人たちのことよ。都市伝説ってことになっているけど、私は実在すると思うわ」(眼鏡が光る)
レイナ「そうなんですね!すごいです!」
月原「あと、八重樫さんは、七海さんのことや通り魔事件について、調べているみたいよ?わりと真剣みたいね」
レイナ「(これで一通り聞いたかしら。でも、全部知っている情報だったな)」
月原「でも、あなた…『オーヴァード』という言葉をずいぶんとすんなり信じるのね」
レイナ「(!鋭いな…)八重樫さんからいろいろお話しを聞いてて、それで耳にしたことがあったんですよ~」
月原「そう。まあ、何かあったら、私にも情報を提供してもらえないかしら?」
レイナ「わかりました~!(また記憶が消されないといいわね…)」

 

シーン13:七海弓花からの接触

登場PC:ブリッツ

ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 1
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 56 → 57
霧崎 光 : 1D10 (1D10) > 8
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 64 → 72
レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 10
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 80 → 90

八重樫若菜が連絡を絶った。
そののち、キミの携帯に着信がある。
七海弓花からだった。

七海「もしもし、ブリッツちゃん?わたし、弓花よ」
ブリッツ「七海ちゃん?!八重樫先輩はいるの?!!」
七海「若菜がね、わたしのことを呼び出したんだ。わたしが、通り魔なのかもしれないと思っているらしくてね。ふふっ、相変わらず、いい勘してるよね」
七海「わたしは、もう普通の人間じゃない。オーヴァードよ。だから、この力をちゃんと使いたいの。UGNはわたしたちの敵よ。ブリッツちゃんにも、わかってもらいたいの」
ブリッツ「うん・・・」
七海「わたしの話を、ちゃんと聞いてほしいの。若菜はこっちで預かっておくね」
ブリッツ「八重樫先輩は無事なの・・・?!」
七海「若菜は《ワーディング》で無力化しているだけよ。こうでもしないと、ブリッツちゃんはわたしの言うことを聞いてくれそうもないから」
七海「じゃあ、待っているわ。場所は街外れの廃ビルで」
ブリッツ「わかった・・・!!」

ブリッツは二人に連絡し、廃ビルに向かうことになる

情報収集フェイズ終わり、クライマックスフェイズに続く


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