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DX3rd公式シナリオ集ムーンレスナイトより「Gray Phantom」リプレイ1-1

この記事はDX3rdシナリオのリプレイになっています。PLの発言はなく、RPのみになっています。またこの記事はDX3rdシナリオ集「ムーンレスナイト」のネタバレを含みます。
今回はPC紹介~オープニングフェイズまでになっています。

ダブルクロスThe 3rd Edition シナリオ集 ムーンレスナイト
著者 矢野 俊策 著者 F.E.A.R カバーイラスト しのとうこ

PC紹介


PC1 ブリッツ・ライデン

PC1
キャラクター名:ブリッツ・ライデン
コードネーム:遠雷
年齢:15
性別:女
身長:145cm
体重:34
ワークス  :何でも屋
カヴァー  :高校生
シンドローム:ブラックドッグ
■ライフパス■
覚醒:無知
衝動:闘争
容姿経歴その他メモ
ドイツ人と日本人のハーフ。日本暮らしなのでドイツ語は話せない。または覚えていたが忘れている。
幼い頃に家族との旅行先で事故に遭い、天涯孤独になる。またその時から以前の記憶が一切ない。
気が付けばレネゲイド能力に目覚めていた。最初は何でパチパチ音がするのかなと思っていた。
孤児院でお世話になったり、レネゲイド能力に目覚めたブリッツの噂を聞いて孤児院にやってきた姫宮由里香と出会ったり、色々あって今は一人暮らしをしている。
人と接するのがちょっと苦手だけど、なおさなきゃと思っている。警戒心がちょっと強い。あと緊張しやすい。緊張したり感情が昂ると自身の周りに強い静電気を発してしまう。
また、本人は覚えていないが、初恋は近所のお兄さん(イケメン)。姫宮にもドキドキしていたのでもしかすると面食いなのかもしれない。
普段は怒らないが、キレると怖い。(※衝動参照)
シナリオHO1
ブリッツは、N市公立高校に通う生徒で、UGNに協力するイリーガルとなる。生徒会長の八重慳若菜とは、クラスは違うが親しい友人となる。若菜との関係は後輩、先輩の関係でも構わない。若菜と同学年とする場合、高校二年生となる。男性推奨。
第一話シナリオロイス→七海弓花(ななみ・ゆみか)・推奨感情:P親近感/N不安
キミはN公立高校に通う高校生だ。キミのクラスメイトに、七海弓花という女子生徒がいる。キミはときどき彼女と話すことがある間柄だ。そんな彼女の友人で、生徒会長の八重慳若菜から、彼女の様子がおかしいと相談を受けた。


PC2 霧崎 光

PC2
キャラクター名:霧崎 光
コードネーム:ラグエル
年齢:16
性別:男
身長:164cm
体重:49
ワークス  :UGNチルドレンB
カヴァー  :高校生
シンドローム:エンジェルハィロゥ
■ライフパス■
覚醒:命令
衝動:妄想
容姿経歴その他
10歳のとき、従姉弟の霧崎桜と遊んでいたところ、何者かにより強制的に覚醒させられオーヴァードとなった。
「彼女を助けたくば目覚めよ」
人質に取られた桜を助けるためには、その指示を受け入れるほかなかった。
全てが終わった後に人から聞いた話では、自分たちは運よく近くに居合わせたUGN職員に保護されたのだという。
桜は記憶操作も受けたが、目を覚ました彼女は霧崎に会った途端頭を押さえ「光が天使になる夢を見た」と苦しそうに零す。
それを聞き、彼女がエンジェルハィロゥのエフェクト効果を纏った己の姿を薄らと覚えていることに気付いてしまう。
自分のせいで桜が記憶を取り戻してしまうことを恐れ、それ以降彼女には会えていない。

シナリオHO2
シナリオロイス:八重樫若菜
霧崎は、N市公立高校に潜入しているUGNチルドレンである。本シナリオでは、転校して数日が経過したところから開始となる。霧崎が所属するクラスは、八重樫若菜と同じ二年生のクラスで、担任は佐和山光彦が受け持っている。

キミはUGNチルドレンだ。現在、FHのエージェントを探し出すため、N公立高校に転校して数日が経過している。キミは、同じクラスで生徒会長の八重慳若菜に色々と面倒を見てもらった。そんな若菜に向けて、学校内の誰かが殺気を向けているのに気づいた。


PC3 レイナ・ヴァレンティナ

PC3
キャラクター名:レイナ・ヴァレンティナ
コードネーム:クリムゾンシフター
年齢:15
性別:不明
身長:150cm
体重:不明
ワークス  :UGN支部長A
カヴァー  :N市公立高校の生徒
シンドローム:ブラム=ストーカー、キュマイラ
■ライフパス■
覚醒:命令
衝動:吸血
容姿経歴その他メモ
レイナは10歳の頃、何らかの事件に巻き込まれ、その結果オーヴァードとなった。この時、何者かの声が聞こえてきたような気がするが、詳細は思い出せない。
彼女は吸血鬼のような鋭い牙と時折現れる獣のような爪を持つ異能力者として周囲に恐れられた。ただ、母親だけは彼女の味方であり、母のためにこの力を使うことを決意する。だが、ある時、突如として吸血衝動に襲われ、母親を襲おうとしたが、UGNによって確保される。この出来事によって、彼女は母親が早く自分を見捨てていれば、この悲しみを味わうこともなかったという憎悪の感情を抱く。(その後、彼女の周りの人間には記憶処理が行われている)
性別についての補足:オーヴァードになる前は女の子だったが変異により性別は不詳になった
心的外傷:化け物として見られていた頃に対してトラウマになっている。部下達を守ることに対して力を使うことを厭わないが、ジャーム化を酷く恐れているかもしれない。
吸血衝動:美味しそうな血を見ると、庇護欲とは別に偏った愛として襲ってくる。
シナリオHO3
シナリオロイス:グレイファントム
N市内で、オーヴァードを標的とした襲撃事件が相次いでいる。襲撃されるのはUGN関係者も例外ではない。霧谷雄吾は、オーヴァード狩りを行っているジャーム"グレイファントム"に対処するようキミに命じた。このまま被害を増やすわけにはいかない。

トレーラー

世界はずっと変わらないと思っていた。

昨日と同じ今日───。

今日と同じ明日───。

日常の繰り返しの中で起きた、連続通り魔事件。

それは、レネゲイド発症者を対象とした“オーヴァード狩り”だった。

闘争を渇望し、灰色の獣が吠え猛る。

 ヒトとオーヴァード。

すでに世界は変貌し、少女たちの絆をも歪ませていた。
ムーンレスナイト第一話「Gray Phantom

ダブルクロス───。それは裏切りを意味する言葉。

オープニングフェイズ

マスターシーン-月のない夜-

それは、月のない夜のこと───。

どことも知れぬ深い闇の中で、誰かがふたり会話をしている。

???「おめでとう“グレイファントム”。君は、人間を越える力を得たんだ。それが、オーヴァードの力だよ」
ひとりが、もう一方にそう声をかける。
グレイファントム「……これが、オーヴァードの力だというの?ダークムーン」
“グレイファントム”と呼ばれた方は、荒い息をつきながら答えた。
ダークムーン「そう。君は選ばれたんだ。その力を使って、自分の望みを叶えるといい。君は、何でもできる。挫折や不安…君は、もうそんなものに怯えて生きる小さな存在じゃない。君は、今日から灰色の亡霊───“グレイファントム”だ」
グレイファントム「“グレイファントム”……それが、わたしの新しい名前……」
ダークムーン「そうとも。この世界は、すでに変貌を始めている。君は、我々とともにその変貌を促進する側にいるんだ。さあ、このペンダントを渡そう。選ばれた者の証だ。そして、内から湧き上がる衝動にしたがうといい」
グレイファントム「この力を、どう使えば?」
ダークムーン「そうだな。まずは、軽く練習から行こうじゃないか───」

シーン:八重樫若菜

登場PC:霧崎光

霧崎 光 : 1D10 (1D10) > 7
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 29 → 36

N市公立高校、教室───。
佐和山「それじゃあ出席を取るよ―。相田―。相本―」
教室では、担任の佐和山がホームルームを始めている。
UGNの指令で潜伏して数日。学校の生活にも慣れてきた。
同じクラスにいる、生徒会長の八重樫若菜がいろいろと面倒を見てくれるからだった

佐和山「霧崎―」
霧崎「はい」
佐和山「霧崎、困ったことがあれば八重樫に相談するといい」
霧崎「わかりました。ありがとうございます」
霧崎に八重樫が話しかける。
八重樫「もう、佐和山先生は何でも生徒任せにするんだから」
霧崎「でも、八重樫さんは頼もしいから頼みたくなる気持ちはわかるな」
八重樫「ありがとう。でも、先生の言うとおり、まだわからないことがあったら、わたしに相談してよね。生徒会長としても、友達としても相談に乗るよ?せっかくだから、いい学園生活を送りたいよね」
霧崎「ありがとう。頼りにさせてもらうよ」
八重樫「あっ、霧崎くん。こういう話をしておいてなんだけど……帰りは気をつけてね」
霧崎「うん、気をつけるけど…何かあったの?」
八重樫「最近、この辺りで通り魔事件が起こっていて。わたしも、ときどき生徒会の仕事で遅くなったとき、帰り道で妙な気配を感じることがあってさ。ああ、多分気のせいだと思うけど。霧崎くん女の子っぽいから、気をつけた方がいいんじゃないかなって」
霧崎「あ…ありがとう。気をつけるよ。八重樫さんも気をつけてね」
 ホームルームが終わり、休み時間。八重樫と一緒に行動している。
八重樫「霧崎くん、お昼ご飯ってもう買った?」
霧崎「いや、まだだよ」
八重樫「よかったら一緒に購買行かない?うちの学校のメロンパン、すごくおいしいんだよ!」
霧崎「そうなんだ。わかった、じゃあ行こうか」
購買に到着し、無事目当てのものを購入する。
八重樫「無事に買えてよかった!じゃあ教室に戻ろっか」

その瞬間。ふと、ぞくりとする気配を感じた。───《ワーディング》だ。

背筋が凍るような殺気は八重樫若菜に向けられていた。

霧崎がそれに気付くと、《ワーディング》はすぐに解除される。

八重樫「何?どうしたの霧崎くん?」
霧崎「…いや、何でもない。俺の気のせいだったみたい」
霧崎「(例のオーヴァードが彼女を狙っているのか…?)」

八重樫若菜を狙う何者かが学園に潜んでいることに気付いた霧崎は、彼女の動向により気を配ることとなる。

シーン:三人の関係

登場PC:ブリッツ・ライデン

ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 10
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 31 → 41

授業も終わり、放課後───。
キミが帰宅しようと、教室を後にしたときのことだった。
七海「あっ、ブリッツちゃん。今から帰りなの?」
そう声をかけてきたのは、同じクラスの七海弓花だった。
席が近いこともあってときどき話すことがある相手だった。

七海「…あのさ、これから時間あったりする?」
ブリッツ「あ、七海ちゃん。どうしたの…?」
七海「その、ちょっとね」
ブリッツ「えっと…」
八重樫「あ、ブリッツちゃん!ちょうどよかった。探してたんだよ!今日は、生徒会の仕事ないから一緒に帰ろうと思って───……あっ、弓花?」
八重樫「や、八重樫先輩…!」
七海「そっか。お疲れ若菜。わたし、先に帰るね」
八重樫「えっと。ちょっと待って。じゃあ、弓花も一緒に帰ろうよ」
七海「……いいよ。ふたりで帰ればいいじゃない。わたしはお邪魔みたいだしさ。それに、わたしには用事があるから」
八重樫「用事って?弓花、部活にちゃんと出ることにしたんだ」
七海「ううん。部活はもういいんだ。そんなことより、もっと打ち込めることを見つけたから。じゃあ、ふたりとも仲良くね」
ブリッツ「えっ、七海ちゃん…!?」

戸惑いながらもブリッツは引き留めようとするが、七海はその場を去ってしまう。

八重樫「なんかタイミング悪くてごめんね」

やや気まずい空気の中、あなたたちは帰路につくのだった。

 

シーン:事件の調査

登場PC:レイナ・ヴァレンティナ

レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 1
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 32 → 33

レイナの携帯電話に、霧谷雄吾から連絡が入る。N市公立高校の周辺で“グレイファントム”による通り魔事件が起こっているので、これを調査し、解決するように命じられる。
 キミの携帯に、連絡が入った。発信者は、霧谷雄吾。また、何か事件が起こったらしい。

レイナ「この電話は…。もしもし?」
霧谷「もしもし。レイナか」
レイナ「そうですけど…」
霧谷「現在、N市公立高校周辺で、オーヴァードやUGN関係者が“グレイファントム”というジャームによって襲撃される事件が発生している」
レイナ「ああ、あの通り魔事件の」
霧谷「そうだ。その事件の調査を頼みたいのだが、受けてくれるか」
レイナ「ええ。もちろん」
霧谷「ありがとう。編入手続きはすでに手配してあるから、明日から登校してくれ。また、N市公立高校には、すでにラグエルが潜入し調査を開始している。必要があれば協力して対処するように。それでは、頼んだぞ」
レイナ「え、今編入って言いました!?…って、もう切れてる。本当に人使いが荒いわね、あの人っ…!」

レイナは霧谷の人使いの荒さに憤慨しながらも、転校の支度をすべく商店街へ買い出しに出かけるのであった。

 オープニングフェイズ終わり、ミドルフェイズに続く

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