三四郎推しのオリラジファンによる、オリラジファンのための三四郎プレゼン。(後編)

前編の続きになります。

さて、後編では私がなぜオリラジと三四郎が似ていると思うのかについて述べていきたいと思います。

まず、動画を見て皆さんはどういう感想を抱いたでしょうか。

私が初めて三四郎の漫才を見た時の感想はこうでした。

「かっこいい漫才だなあ」

ツッコミの台詞や例えの一つ一つがめちゃくちゃ秀逸だなと思ったんです。すごく独特なのに、そこに含まれた意図はきちんと汲み取れるんです。独特さのラインが本当に絶妙。そしてそんな台詞を考えるためには、圧倒的な語彙力とワードセンスが問われます。センスだけあったってあんな台詞は浮かびませんし、言葉だけ無駄に知ってたってああはなりません。知識と感性を兼ね備えてこその、あのツッコミなのだと、私は感動しました。

もちろん、すごいのは小宮さんだけではありません。その鬼才・小宮が生み出すネタを、見事にこなして見せる相田さんの器用さがまた、三四郎が三四郎らしい漫才が出来る所以なのだなあと、漫才を見るたび思います。小宮さんの魅力である不器用さをいかんなく発揮できるのは、相田さんがどこまでも器用だからです。

しかもこの2人、高校の同級生なのですが、私立の名門校出身なので、本当に頭がいいのです。なるほど!

つまり、あまりにも強烈で独特すぎる世界観を有し、それを表現できる知識とセンスを持ったブレーンと、それを共有できるキャパシティーに加えて、実行に移せるスキルを持ち合わせたスーパーサブ。それが、三四郎なのです。

……そろそろ、何となく感じ始めているのではないでしょうか。

「あれ、これオリじゃね…?」と。

私が言いたかった似ているとは、こういうことなのです。

決して容姿やネタが似ているわけではありません。三四郎はTwitterでイチャイチャすることもないですし、ラジオは信じられないくらいほのぼのとしていて、突然どちらかが何かを論じ始めたりもしません。どっちもチャラくないし。

しかし、この2組には通じるものがあるなあと、こんなにすごい2組が同時にデビューしたなんてどれだけ運命的なんだろうと、ネタを見るたびに思えてならないのです。

だからきっと、オリラジが好きな人になら、三四郎も好きになってもらえるはずだと思うのです。

以上が、私のプレゼンです。

非常にふわっとした締めになってしまいましたが、この先は本格的に私個人の解釈、妄想の域になってしまうので、プレゼンとして皆さんに押し付けることは出来ないのです。申し訳ない。

これを読んで、オリラジが三四郎と共演することを願ってくれる、この2組が同期だということの恐ろしさと尊さを共有できるオリラジファンが増えたらいいなと思います。

ちなみに、私が前編で述べた「稚拙で歪で~」の意味を、解説したいと思います。

もし、三四郎のネタ動画を見て「どこまでがネタでどこまでがアドリブなんだろう」と思った方がいたら。

まんまと術中にハマっています。

詳しくは前編でもリンクを貼ったDVD発売時のインタビューにあるのですが、三四郎はとにかくアドリブ感を重視しているのです。しかしあくまでも“感”だから、そう見えるようにしているだけなんです。そのための手間なら惜しまない。(とは言え小宮さんはよく噛むのでアドリブもあるでしょうが。)

だから、その手間によってネタはどんどん磨かれて、どんどん強くなっていくのに、出来上がりはめちゃくちゃ脆い。でも、それが理想だから。それでいいんです。

これで、私が言った「稚拙で歪で~」の意味は分かっていただけたでしょうか。





そしてここからは、先ほど述べた私の解釈の話です。妄想のオンパレードなので、心の広い方だけご覧になってください。






私には、中田敦彦に小宮浩信を脅威だと思ってほしい、という願いがあります。

オリが三四郎のネタを見たことがあるのか、私は全く分からないのですけど、もし無いのだとしたら。きっとあっちゃんは、小宮さんと対峙するのは慎吾君だと思っている筈です。

でも、そんなことないんです。

絶対に小宮さんは中田敦彦を脅かす存在だと、私はそう信じています。

別に、どっちが勝ってほしいわけでも、負けてほしいわけでもないんですけどね。

多分、あっちゃんが今まで絶対的な自信を持ち続けてきた部分を揺るがされるところが見たいんだと思います。それは学力とかではなくて、何て言うか、何て言ったらいいんでしょう。もっと根本的なものです。

例えるならば。

彼の有する世界観は、かつての真っ黒なものから、色々な変化を得て、言うなれば地面にガソリンが垂れた時の、あの虹色みたいな感じになっているんだと思っているんです。そしてそれは彼にとって、唯一無二の大事な色。

しかし、そこに同じような色合いだけれど歪み方が違う、別の色が現れた時、どうするんだろうって思うんです。同じ色だと受け入れるのか、似た色はいらないと拒絶するのか。それが見たいんだと思います。

存在を知らなかった生き別れの兄弟に出会ったような、アイデンティティが揺さぶられるくらいの衝撃があったらいいな、って思ってるんですけどね。それはちょっと言い過ぎか。妄想乙。

以上で、「三四郎推しのオリラジファンによる、オリラジファンのための三四郎プレゼン」を終わりにします。

長々とお付き合いいただきありがとうございました!!

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