万葉集散歩

赤いものが、あなたの力になってくれる。

そんなことを聞くと、そんなもんかねぇと思いながら、赤いものに意識が向かってしまう。

人の認識は面白いもので、
今この瞬間に聞いたものや見たものを、
意識にあげて、
ほら、
「ここにあるよ」
「あそこにもあるよ」

と教えてくれる。

青い象のことだけは考えないで
と言われても、考えずにはいられないあれである。

原則、脳は素直で、
否定形はない。

意識に限っては、
考えるなというのは、
考えろと同義語である。

そんな脳の仕組みであるが、
令和に入って、4ヶ月が過ぎ、
この元号になって、はじめて浮かび上がってきた、言葉がある。

「万葉集」だ。

読書は好きだが、
「万葉集」を読もうと思ったことは、
一度もない。

読まなかった理由はない。
ただ、意識に上がってこなかっただけだ。

しかしながら、
先日、神経鎮痛対策で自然と戯れていた時、ふと、看板が目に入った。

「万葉集散歩」だ。

今まで、何回も歩いていたのに、
何にも思わなかったのに、

「あっ、そういえば令和って万葉集だったよな。時代の象徴が含まれた言葉が詰まった本だよね。ということは、この絵馬の豪華版みたいな書に、お宝が埋まっているかもしれない」

と、突然思った。
そして、とりあえず撮ってみることに。

正直意味は分からない。
でも、「令和の万葉集だ」という文脈があるだけで、もはや、きっと素晴らしい言葉に違いないと思ってしまう。

そんなわけで、いくつか調べてみた。

「 紅(くれない)は うつろふものぞ 橡(つるはみ)の
     なれにし衣(きぬ)に なほ及(し)かめやも 」 

ぜひネットで、調べてみて欲しい。

さすが、日本最古の和歌集だ。
心の緊張をほぐしてくれる。

青い象のことだけは考えないで! https://www.amazon.co.jp/dp/4763132148/ref=cm_sw_r_tw_api_i_WXLBDbC1ZF0GS


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