今年は長めの夏休みを取って、ニセコを拠点に北海道を走ってきました。北海道で自転車と言うとどうしてもオロロンラインとか美瑛・富良野あたりが目立ってますが、このニセコ周辺も「かなり良かった」です。いや、「最高でした」。

・どこを走ってもまるで海外かのような絶景、なのに日本円が使える
・本州に超酷暑が到来していた時期でも、だいたい最高気温25～30℃ぐらい
　＋基本的に天気が良い(道東のような曇りがちの気候ではない)
・日本海側、太平洋側どちらにもアクセスできて海へ山へと、ルートが豊富
・雪かきを考慮した道幅のおかげでめちゃくそ走りやすい
・ご飯が美味い
・ご飯がめっちゃ美味い

ということで言うが早いか、今回はニセコの目の前にある蝦夷富士こと羊蹄山一周サイクリングのお話です。ルートは下記。

ニセコ・羊蹄山一周 - Ride with GPS

1.全力の北海道を感じるニセコの山すそ

スタート地点は滞在の拠点にしていたニセコひらふという地域。冬のスキーシーズンは日本語が通じないと言われるほど海外旅行客であふれかえるところですが、滞在中はおおむねガラガラでした。

まずはニセコの山すそをニセコ駅まで走っていきます。

この全力の北海道感。

ニセコ駅はルートから折れた所にあり、ちょっと瀟洒な駅舎と駅前の日帰り温泉施設が注目スポット。うまくルートが作れるなら「走り終えてここで温泉！」とかも良さそう。(と言っても、ニセコ地域はいたるところに温泉があるんですが)

オシャレ。
発着する電車は2、3時間に1本というペース(新千歳空港や小樽方面からの電車は手前の倶知安駅止まりが多い)なので、輪行で使おうとするのは危険な予感。

2.フラット(？)な周回道路で羊蹄山をぐるり

ルートに戻って道の駅ニセコビュープラザのある国道5号線を越えると、いよいよ羊蹄山の麓へ。

羊蹄山を一周する道沿いは基本的に畑が広がっていて開放感があるので、アップダウンが少なめ(ないとは言ってない)なのも相まって、「サイクリングしてる～」って感じの走りごこちです。

羊蹄山の南にある真狩(まっかり)からの眺め。一直線に羊蹄山に向かっていく道。

真狩からは道の名前が道道66号から97号に変わり、田畑を貫きながら京極まで続きます。

突然看板にあらわれる「札幌」の文字。どうもこの先の喜茂別から国道230号を走ると、定山渓を経由して札幌までいけるようです。70kmほど走れば大通り公園、と書くと近所な気がしてきますね！( )

3.見た目にも涼しい京極の大湧水

しばらく走ると、道の駅 名水の郷きょうごくに到着。この道の駅の隣は湧水で有名な「ふきだし公園」という場所で、つまるところミネラルウォーターが無限に湧き出てくるのでみんなタンクで汲みに来るというわけです。

バイクラック完備。ニセコ周辺の道の駅はだいたいバイクラックが用意されていた印象。

1日8万トン、年を通じて6℃前後の水が湧き出しているそうです。土産物屋やコーヒースタンドに連なって、タンクの販売や台車のレンタル店があったのは笑いました。
キンキンに冷えた水をしっかりボトルに詰めたら、道道478号を西へ。

ふきだし公園のすぐ傍にセイコーマートの京極氷を作っている工場を発見。

4.倶知安市街近くからニセコへ"山登り"

ここまでの写真でもチラチラ写り込んでいましたが、自転車向けの羊蹄山一周コースには青い案内看板がつけられています。
ここで看板コースは右(倶知安の市街地方面)を案内していて、そちらの方がややアップダウンが少なめです。まあ、倶知安の市街地からニセコ方面に行こうとするとどのみち登るんですが。

雄大。

約8kmの直線を走り続けると、倶知安市街地の外れ・国道5号線に到着。ここからニセコヒラフ方面に向かい、最後のゆるい登りへ。

このルートのハイライト、ニセコエリアの入り口にあるサンモリッツ大橋からの眺望。このヨーロッパのような景色！

ニセコに行くときは初日にここを通るのをオススメします。テンション上がります。

登り終えたら、スタート地点のニセコひらふに帰還。
ぐるっと回って55kmほど＆走りやすい道ばかりなので、ロードバイク入門中な方から、北海道をロングライドする限界な方まで広くオススメでございます。

おまけ。宿に帰ってから、ボトルで運んできた京極の湧き水でコーヒーを淹れました。このためにわざわざ豆とミル持っていったんやぞ！ということで、口当たりがなめらかで甘みを感じる味でした。美味しかったです。

■夏の北海道ニセコシリーズ
・羊蹄山一周サイクリング(この記事)
・積丹半島とウニを味わうサイクリング
・パノラマラインの絶景ヒルクライム
・どこまでも続く畑と洞爺湖なサイクリング
・メープル街道の森林浴サイクリングと小樽と寿司
・ニセコ一周快走ヒルクライムと五色温泉