クライアント獲得力⑦ ポジション取りは4つのパターンで考える
今日も書いていきますクライアント獲得力について。前回の記事では中野あすかさんとのコーチ対談の中でとりわけアツいトピックだった「ブログの3ヶ月ジンクス」について掘り下げました。前回の記事はこちらをどうぞ
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今日はポジショニングを決める時の考え方をパターン別に解説します。執筆する前の今は4パターンで考えていますが、書いていくうちに増えたり減ったりするかもしれません。
実際に現在進行形で僕もクライアントさんと一緒にポジショニングを考えたりしている最中なので、ぜひ読者のあなたも一緒に「自分のポジショニングはどうだろう?」と考えながら読んでください。
それでははじめていきましょう。7回目!
ポジションを決めるときにまず考えること
連載中何度も何度も口が酸っぱくなるほど言っていますが、ポジションを取る理由は「どの立場から物を言うか」をはっきりさせるためです。伝えたいメッセージに説得力を持たせるためです。
ポジションを取り、説得力のあるメッセージをある程度の量積み重ねることで読者からの反応を待ち、そこで繋がった人と最終的にクライアント関係になっていく。これがこの連載におけるクライアント獲得のベースです。
そしてこのポジションがハマっているのかどうかは、3ヶ月ほど発信を継続しないと判断できません。1ヶ月発信して反応がなかったからと言って「間違っている」と判断するには早すぎるからです。
だから並走してくれるメンターや経験者がいた方がいいですよね、というロジックです。ここまではOKですか?大前提を理解してもらえた上で本題に入ります。
4パターンのポジションの決め方
ポジションの取り方は、主に4パターンあると僕は考えています。それぞれの特徴と見極め方について話をしていきます。
スペシャリストタイプ(その道のプロ)
僕が自分のポジションを決めたり、クライアントさんと一緒にポジションを考えるときは、まず「圧倒的な実績」がないかを聞いていきます。全体の上位5%に入るくらいのものであれば、それだけで十分ポジションが取れるからです。
僕は起業した時点でスポーツで学生日本一になった経験がありました。が、そのスポーツの世界から飛び出したくて起業に挑戦したかったので、「それはナシで」という方向で考えた結果、ベンチプレス(MAX150kg)という分野に決定しました。
この決め方をスペシャリストタイプと呼びます(今名付けました)。スペシャリストには権威性があるので、読んで字の如く読者にメッセージを伝えやすいです。バレーボール実業団代表選手のスパイク講座。字面から強いですよね。
僕がコーチとしてnoteをはじめたときはすでに「自社サービスをオフラインで1800万円売ってきたコーチ」という実績がありましたので、それをそのまま出しました。完全なパワープレーです。
スペシャリストタイプが取れたらそれだけで勝ちみたいなもんです。だから最初に「今までに圧倒的に成果を出したことないですか?」と聞きます。
ですがやっぱり、そんな実績「ある」と答える人の方が少ないのです。だからその次は「専門分野はありますか?」と聞きます。
エキスパートタイプ(課題を解決する)
専門分野があれば、持っている知識や経験を使ってお客さんの課題を解決することができます。つまり問題解決型のブログが書けると言うことです。一般的に「ブログで価値提供せよ」というと、エキスパートタイプとしての立ち回りのことを指します。
前回の記事に出てきた中野あすかさんはこのタイプです。前職のベンチャーでやっていた「トレーナー向けの集客支援」を対象者をコーチカウンセラーに向けて提供した。「集客ができていない」「商品設計ができていない」という課題を解決したわけです。
ちなみに「資格を持っているからその資格について発信する」だけでは、エキスパートとは言えません。エキスパートとは「特定の分野について深い知識と熟練した経験を積み、高い技術を持った人」のことです。
知識を持っているだけでは専門家です。読者が求めているのは「課題解決」であって専門知識ではないので、資格は持っているけれど経験がまだ浅い人は「エキスパートとして発信するにはどうするか」というヒネリが必要でしょう。
カギは「専門性と成功体験」です。アパレル店員として服を売りまくってきた。事務員としてバックオフィス業務を徹底的に最適化し有名になった。話題のプラットフォームで結果を出した。戦略的に婚活して理想の相手と結婚した。などなど。
自分の経験と知識を活かして、誰かの課題を解決するブログを書く。このパターンもうまく取れると強いですね。
起業してうまく行っている人を見ると、前職の経験を活かして活動する人が多いように感じます。
人事をやっていた人がキャリアコンサルタントになったり…これが一般的な独立のイメージに近いかもしれませんね。
ここまで読んでいて「深い専門性もなければ、誰かに誇れるような成功体験もないよ!」と言う人がいても、全然大丈夫です。
上2つは「やってきたこと系」のポジション取りですが、「これからやること系」というポジションの取り方もできます。ぶっちゃけ、多くの人にとっては次が本命です。
挑戦者タイプ(勇気のいるタブーに切り込んでいく)
これは今までのタイプとは違ったポジションの取り方。「退職して独立起業に挑戦する姿を進行形で見せていきます」のように「今まさにやってる人」として、経験したことや感じたことをそのまま見せていく。
イメージは「みんなやりたいと思っているけれど勇気がないとできないこと」をして、読者に疑似体験をしてもらうようなイメージ。
「この経験は必ず将来のクライアントの役に立つ」と思いながら挑戦をし、記録に残していくといいでしょう。ここに関しては見てもらうのが一番早いので、大高あみちゃんの退職エントリを置いておきます。
このポジションは誰でも取れるのですが、一つ注意点があります。実際に行動が伴わないと何もコンテンツが生まれないと言うことです。
このポジションの価値は「起業したい人はいっぱいいるけれど実際に行動できる人は少ない」という視点で、「数少ない勇気を出して行動できた人」になるから、「行動したからこそわかること」という価値を提供できます。
ですから「勇気ある行動」がセットでないと、ポジションとして弱いのです。「売上が立ったら独立したいです」ではなく、「勇気を出して先に会社辞めます」と行動するから読み応えのあるコンテンツになる。
価値のある経験の渦中にいないとこのポジションが取れません。裏を返せば、勇気さえ出せばポジションはいくらでも取れると言うことです。
ちなみに僕は起業当初、上京した時に「全てを捨てて田舎から出てきました、起業して食っていきてえす!」とパワー系の自己紹介を炸裂させ、1ヶ月でLINEの友達を180人増やした経験があります。捨て身の挑戦は人の心を動かします。
ですから「売れるものがなにもない」のなら、売れる経験を仕入れる必要があるのです。行動を伴わない挑戦者タイプは「素人の日記」になってしまいます。
退職、離婚、上京、などなど…人が自分ごとになるような「勇気のいる挑戦」をしながら、その経験を丸ごとコンテンツにするやりかたです。このやり方は戦っている時にしかできないので、できる時にやり尽くしておくことをお勧めします。
僕はもう上京できない…落ち着いちゃったし…
一緒に勉強しましょうタイプ(高度な変わり種)
これは実際に僕がやったことがなくて、知人がやっていたのを見たことがあるだけなのですが、一応紹介します。
「下手くそなので今から上達する様を見せます」というポジションで記事を書き、学ぶ過程で得たノウハウを商品にして収益化するというやり方です。
僕が一度見かけたのは「音痴がカラオケの上達法を学んで実践するブログ」でした。「音痴だから音痴の悩みがわかる」と知人は言っていたのですが、どう考えてもレベルが高い。僕にはできないなって思いました。
ポジションを決める手順
①と②は今持っているものでどうにかすると言う考え方で、③と④はこれから売るものを仕入れると言う考え方です。どちらにせよ、売りを作る以上は「他の人には持っていないもの」を売り物として仕入れなければいけません。
特に③は現実的な行動が伴っていないと難しいです。とはいえ、③こそブログの醍醐味というか、「経験全てがコンテンツになる」という意味で自分の人生を大きく変えるきっかけになると思っています。
①②で思いつくものがなければ③をやる。今手元に売り物がないなら、せめて勇気を持って挑戦してその経験を売り物にする。
経験はなまものですから、その課題を越えて一度安定してしまうと、その時の気持ちで記事を書くことはできなくなります。
逆境で戦う人の、それも自分が将来向き合わなければいけない課題とリアルタイムで向き合う人の経験談が、価値にならないわけがありません。
ですから今から挑戦者ポジションをやる人は「仕入れだ!ネタ集めだ!!」と思って、怖いけれどやりたいことにバンバン挑戦してください。
逆に挑戦者ポジションを取っているはずなのにいまいちパッとしない時間が続いている人は、自分が「何を賭けて挑戦しているのか」を考えてみてください。
「いつか起業したくて毎日note書いてます」ではポジションとして弱いです。語れる何かがないのなら今日の行動で語るしかないのです。勇気を出すことを後回しにしてませんか?最近挑戦してますか?
今回のまとめ
ポジション取りのパターンは4種類
ポジション取りを見つける手順
③の具体例 大高あみちゃんの退職エントリ
次の講義
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