今日もクライアント獲得力について話します。

前回の講義では「コーチングで独立をすることはメリットだらけだけど、クライアント獲得力がないと厳しいよね」という話をしました。

今回はその続きです。前回の講義を読んでいない人はこちらからどうぞ

クライアント獲得力とは何か

僕が伝えている「クライアント獲得力」というのは、もう言葉そのまんまの意味で、「クライアントを獲得する力」です。

個人で活動するコーチが収入を得られるのはクライアントを獲得できた時ですから、クライアントが獲得できないと収入を得られないとも言えます。

クライアントを獲得で挫折するコーチの多くは「友人知人に声をかけてもダメだった」「発信をしてもお客さんが来ない」「もうどうしたらいいかわからない」という風にドツボにハマっていくみたいですが、これは伝え方の問題です。

そもそも、コーチの提供する「対話」にお金を払うということは、常識的なことではありません。

「いつも通っている道だけど今日から通行料がかかるよ」と言われて「はいそうですか」と納得できますか？できませんよね。

友人や知人にコーチングを提案するときは、まずこの部分から考えないといけません。

今までの関係は金銭のやり取りなしで成立していたのですから、「コーチングするから金くれ」では関係性にヒビが入ってしまって同然です。

あなたと今まで普通に話していた人からお金をもらうには、相手が納得するためのロジックが必要です。

このロジックの強さこそ「クライアント獲得力」なのです。クライアント獲得力がある人は、クライアントに対して「コーチの対話を買う意義」を伝えることができます。

「あなたはなぜ私の対話を買うべきなのか？」を自然に説明でき、そのロジックで相手を納得させることができる。

言葉で伝えるだけではなく、感情や今まで紡いできた関係性そのものを使って、自分の考えていることを相手に伝える。

クライアント獲得力とは伝える力なのです。対話という商品は目に見えないので、伝えようとしない限りと伝わりません。

「コーチングが売れない」という悩みは「伝える力がない」とも言い換えることができます。

つまり、伝える力さえ身につけることができれば、自然と売れるようになると言うことです。

伝える力とは一体なんでしょうか。もう少し深掘りしていきます。

「伝える力」には個別性がある

伝える力はカリキュラムで学べるようなものではなく、個別性の強い能力だと僕は考えています。

恋愛で例えるとわかりやすいです。恋愛とクライアント獲得はとても似ています。カップルの数だけパートナーを選んだ理由がありますよね。

確かに顔がいい人やお金を持っている人はモテるかもしれないけれど、だからといって「イケメンや高収入でないと恋人ができない」というわけではない。

個人的な関係というのはディープな世界なのです。「こうすればモテる」と言い切れるほど単純ではなく、複雑で入り組んでいて当たり前の世界。

コーチとクライアントという関係も恋愛と同じように、ディープな世界だと僕は考えています。どんな人でも「あなたをコーチにしたい」という人がいれば関係は成立する。

自分をコーチにすることのメリットを掲示することでクライアントを獲得する人もいるだろうし、コーチングの素晴らしさを説いて同志的な繋がりをする人もいていい。

親友のような近い距離感が欲しいという人も、はたまた師匠と弟子のような関係を築くことも、「成立すればそれでOK」なのがコーチとクライアントという関係なのだと思います。

こんな話をすると「そんなのはコーチングじゃない」だとか「コーチとしてのあり方が間違っている」と反論が飛んでくることがあるのですが、「コーチとしての正しさ」ってそんなに大事ですかね？

コーチとしての正しさを気にする必要はない

「正しいコーチングをするコーチのみがコーチとして名乗ることを許される」という世界は、なんともコーチにとって生きにくい世界だと思います。

それこそコーチングが提供したい「本質的な対話」が普及することを妨げている考え方だと、僕は思うんですよね。

きっちり学んで難しい試験に合格したコーチからすると、素人が聖域を侵すようなことで許せないのかもしれませんが、まあそれは個人の考え方次第ですよ。

とにかく僕が伝えたいのは、コーチの「クライアント獲得」は強い個別性が存在する分野なので、「自分の得意な伝え方」を伸ばしましょうということです。

今日のまとめ

1.形のないものを売るときは「伝える力」が重要
2.コーチの売り物は恋愛のように個別性があって当然のもの
3.正しさを気にせず自分の「伝える力」を伸ばそう

「具体的にどうすれば伝える力を伸ばすことができるのか？」という話は次回以降具体例を用いながら話していきます。続きが聞きたい人はリアクションお願いします。感想は公式LINEにください。では

つづき

クライアント獲得力について③　ポジション取りが決まった時の破壊力はエゲツない｜おはなし屋なおと @naoto_ohanashi #note

前回の講義