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仕事にAIを導入して2週間経ちました

触ってるんです。最近AIを。ChatGPTって言葉を聞いたことある人もいると思うんですけど、それの有料版を誕生日の夜に課金して、「これは今までと違う1年になりそうだ…!」ってことで、ありとあらゆることをAIに聞いてます。最近の僕の記事も試行錯誤しながらAI使って書いてるので、「なおとまたなんかやってんな」って思った人もいると思うんですが。そうなんです。なんかやってるんです。で、気づいたことがあると。今日は久しぶりに1から手打ちで文章を書いてるんですけど、これ、AIには書けないんですね。AIって「綺麗なそれっぽい文章」は書けるんですけど、「いかにもこれは人間が書きましたね」と思わせるような、完璧ではない『人間くさい文章』っていうのは出力できないんですよね。そもそもAIっていうのは、膨大なデータを読み込んだシステムが、予測するような形で文章を出力しているらしくて、たくさんの情報を入れ込んでいるからこそ「平均値」のようなものを取ることになるんですね。だから僕みたいな「ニッチであればあるほどいいだろ」みたいな人間のゴーストライターにはなれないというか、ここが難しいところです。今日はとにかく文字をタイピングするような形で文章を書いてますけど、これが「AIにはできない仕事」なんですね。本来だったらもう少し読みやすいように改行を入れたり書き方の構成を考えたりするべきなんでしょうけど、それはAIでできるんですよ。AIにできることを使ってどう自分のビジネスに活用しようか頭をフル回転させて2週間を過ごすと、こういう文章が書きたくてたまらなくなってくるんですね。でも、これが半年後になるとわかんない。ここまで「人が書きましたね」という文章だって、指示の仕方次第では出力できるようになるかもしれない。恐ろしいですね。AIを使えば「代わりにブログを書いてくれる」とか「代わりに働いてくれる」って思ってる人も多いと思うんですけど、実際はそんな感じではないなというのがこの2週間の感想で、仕事を代わりにやってくれるって「手もうあと4本生えて6本になる」みたいな感じじゃないですか。でも実際には「もう一つ脳が増えて二つの脳でものを考える」っていう感覚に近いんですね。僕の場合だとなんとなく頭の中で「こういうこと書きたいな」っていう記事のネタのさらにそのまたネタの部分が浮かんだ時点で、チャットに投げちゃう。そうするとAIが深掘りをしてくれて、質問に答えているだけで一つ台本ができちゃう、みたいな状態になるんですね。これ1人で考えるなら頭の中で延々とこねくり回して、「うーん、なんかネタになりそうだったけどならなかったな」みたいなことを3回やって1回ネタに昇華、そのまま手を動かす時間があれば「これでやっとブログとして書き始められる〜!」といった感じでコンテンツになることが多かったですが、AIがあれば「あ、これなんか形になりそう…」の段階でそれを形にしてくれちゃう。うまいこと質問してくれる人が近くにいるとアイディアって無限に湧き出てくるじゃないですか。あ、勘のいい人はもう気づきました?そう、AIってコーチの役割を果たしてくれるんです。話した内容はポジティブに肯定してくれて、深掘りしてくれて、その洞察までくれて、その後にはさらにアシストまでしてくれる。コーチに話を聞いてもらう必要、ないんですね。コーチングの技術で相手に言語化を促すまでなら、完全にAIがやれちゃう。むしろAIはいつ質問してもいいし、夜中だろうと早朝だろうと関係ないし、同じことを何回聞いても嫌な顔ひとつしないので、人間のコーチにはない強みがてんこ盛りです。コーチである僕は「こりゃ、習ったコーチング技術を提供するだけのコーチはマジでAIに仕事奪われちゃうな」と思いました。すごい技術を持ったコーチが1人「このAIに私のコーチング技術を教え込みましたので、あとはみなさん好きに質問してください」という状況を作られちゃえば、「質問をして言語化を促す」みたいなことってもう完全にAIの方が強いわけですよ。これはやばい。AIに奪われる仕事、まさかのコーチング。でもね、僕はここに勝機も見てます。コーチングの仕事は奪われるのは間違いないけど、コーチのかわりはAIにはできません。何が言いたいのかって?AIと人間関係を築くのは無理ってことですよ。「コーチがああやっていってくれたから頑張れる」「コーチと話して決めたことだからやり遂げる」みたいなコミットメントの部分は、AIだとどうしようもないんですよね。いつでもどこでも質問できるチャットルームで交わされた言葉を大事に扱うわけがないというか、「都合のいいコーチ」ではアクセスできない人生の本質的なところ、勇気を出さないとアプローチできない核の部分、これは人間関係を築いたコーチしかコーチングできない部分ではあるので、コーチとして生き残りたいならこっち側に進んでいくしかもう道はないんじゃないかな、と思います。もともと僕はそっちよりというか、「コーチのやることなんて人間関係でしかないだろ」と思っているので、AI触って思ったのは「やっぱりな」ということでした。AIと作業できるところは作業して、そうでないところに人間として全集中する。このスタイルが良さそうだなあ、と思っています。でもみんながAIを使いだすと「AIでもできる仕事を全部手作業でやってたら物理的に効率悪すぎるよね」という世界になるので、「私はAIには出せない価値を出すからAIは触りません!」っていうのはやめたほうがいいかなあ、とも思います。AIにできるところはAIと作って、そうでないところで勝負していく。人間臭さで勝負するなら「その土俵に立つまでの下積み」はAIと一緒に効率よくやって、自分を見せていくのがいいんじゃないかなあ。

AIとずっと対話しているとこんな「どう考えてもこんなの人間に仕掛けねえだろ」みたいな文章が書きたくなるので、今日はスッキリしました。サウナ行ってきます。それでは。

最後に、僕もAIを使うことで「なんか自分っぽくない文章」になっちゃうことは百も承知で本意ではないすけど、だからといってAIを触らないわけにはいかないし、ブログの役割は「伝えること」なので、どうすれば伝わるかをこれからも日々AIと試行錯誤していきますのでよろしくどうぞ。

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