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【退職エントリ】役所を辞めて作家になろうと思うんだ。

6年間お世話になった内閣府・期間業務職員の仕事を退職しました。

やっていたのはただの事務仕事ですが、仕事の内容が国の政策に関わることなので国家試験は受けていないがそれに準ずる仕事をする、準国家公務員という立場でした。
他にもいろいろあって、ずっとこのnoteでは「会社員」と名乗っていました。すみません。



8年前、サービス業で心身ともに疲弊していた時にCTIでコーチングを学び始めました。
「答えは自分の中にある」という言葉を聞いた時、心に光が差した瞬間を今も覚えています。

当時(今も?)CTIは大きい企業の人事の方が多く参加しており、そういった方はたいてい優しく親身に話を聞いてくださるのですが、私が自分の労働環境について話すたび顔色がサッと変わり「その会社やめた方がいいよ・・」となることが多く、何の当てもないまま新卒から5年間続けたサービス業を退職しました。

退職した翌日、たまたまお茶をした学生時代の友人から「事務さんが大量にやめちゃって。仁美ちゃん来てくれない?」と言われ、その紹介があったこと・人手が足りなかったこと・真面目そうな見た目が功を奏したのか割とトントン拍子に役所へ就職できました。

サービス業時代はお水も飲めなかった環境から、いつでもコーヒーやお菓子をつまめる環境へ。

始めこそ喜んでいましたが、最初に配属されたのは国会でよくやり玉になる部門だったこともあり、だんだんと霞ヶ関独特の空気に自分のメンタルがやられるようになっていきます。

そうして平日はひたすら心を無にして仕事、土日はCTIで知り合った先輩のワークショップや講座を受けまくり、安心安全な学びの場に行くことで何とか心を保つ、という日々を2年くらい続けていました。

そうやって素晴らしい学びを受けていると、次第に自分も、喜びを受け取るだけでなく喜びを提供することもしてみたいと思うようになります。

自分のアパートでボディワークやセラピーを提供した時期もありましたが、所属していた協会と決裂したり、当時のブログを読んだ友人を怒らせてしまったり、うまくいかないことが続きます。

何もかもうまくいかない。

そんな時たまたま、知人が行っていた大阪にある文章教室がなんか良さそうだと行ってみた先で、先生から「(文章の)答えは、読む人の中にある」という言葉を聞き、再び自分の心に何かが灯ったのを感じました。

そのまま様々な文章教室を渡り歩いているうちに、だんだん自分が愛したコーアクティブの世界観と、誤解やすれ違いの多いライティングを統合させたいという想いが湧き、その後も何やかんやありつつオリジナル文章ワークショップ「ことのは文章教室」は誕生しました。

(いちおう公務員だったので、文章教室や記事執筆でいただいたこれまでのお代は全て、日本赤十字社・ウクライナ大使館・トルコ大使館等に寄付していました)

じゃあ書くことで食べていけるようになったのかというと決してそういうわけではなく、出版社30社への売り込みは全敗。
ネットエッセイストの登竜門的なnoteコンテストも書いては落選、書いては落選、落選、落選。

とうてい仕事を辞められる状態ではなく、もう数年はこのままの方がいいのではと迷った時期もありましたが、去年「もうこれ以上待てない」というサインを身体から受け取る出来事があり、安定の世界から飛び出すことになりました。

とりあえず地元の生涯学習センター的なところで文章教室をさせてもらうことは決まりました。
オンラインでも講座をしながら、受賞を目指して書く生活を始めてみようと思います。

環境は変わりましたが、これからも地道に、誠実に、そして謙虚に頑張ります。


本日はお忙しい中、私のソロ卒業式にお越しくださりありがとうございました。また読みに来て下さいね。

BGM:「COSMOS」



時の流れに生まれたものなら、一人残らず幸せになれるはず。


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