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「維新10年、大阪ようなりました?」インディーズのおばちゃんがロックスターに挑戦! | 2月8日 アップデートおおさか記者会見 谷口真由美発言全文

2023年2月8日、アップデートおおさかの記者会見に参加し、決意表明をいたしました。

会見の様子はこちらからご覧いただけます。

会見全文

こんにちは、谷口真由美です。お忙しい中、たくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございます。冒頭、トルコとシリアの地震で被災された方に、まずはお見舞いを申し上げたいと思います。

インディーズのおばちゃんがロックスターに挑戦する春に

すでにアップアップです。こういう世界に足を踏み入れるつもりは全くなかったんですけれども、いろんな方の熱意に押されました。大阪で生まれ育って、大阪で今、シングルマザーとして子育てをしています。

自分の感じる空気感とか、困ってる友人、ママ友、子どもたちをいっぱい見てきた中で、また、学生を育ててきた立場で、大阪が自分たちの代で少なくとも1ミリでも良くなったらいいなという思いがあって、この度チャレンジすることにいたしました。

維新さんってよう考えたら10年余りになったんですね。私も改めて言葉にするまで、ちょっと忘れてたなというぐらいの時間が経ってですね。

十年一昔って言いますよね。10年経って「チャレンジャー」っていうイメージをいつまでも出されてるっていうのもちょっとちゃうんちゃうかなっていう気がしてまして。吉村さんは大阪では、ロックスター並みの人気者なんですね。

インディーズのおばちゃんがロックスターに挑戦する春にしたい。インディーズの声って大事だと思うんですね。やっぱり、ロックスターになってしまった後っていうのは、なかなかに声を届けにくかったりとか、そうじゃない時に聞こえてた声が周りの声にかき消されて聞こえなくなったりっていうのがあると思うんです。いま私は、チャレンジャーなんで、声を聞いていきたいな。

「この10年大阪ようなりました?」をみなさんと考えたい

「この10年大阪ようなりました?」っていうのを大阪のみなさんと考えていきたいということで決意しました。

選挙戦・選挙というと、鉢巻きを巻いて「必勝」とか「出馬」とか「馬が出る」とか。私馬ちゃうしな、とか思うわけですよ。若い人たちは、ああいう強烈なイメージについていかれへんちゃうかな。私は今回、選挙を「祭り」やと思っているので、「こっちのだんじりとこっちのだんじりとどっちに乗りたい?」「どっちの方がみんな選びたいかな?」みたいなイメージで、明るく楽しく公明正大にフェアに、終わった後に「大阪のあの時の選挙をおもろかったな」「やって良かったな」「楽しかったよね」って言ってもらえる、記憶に残る祭りをしたいなと思っています。

もう一つの理由は、私は学者として女性が政治家になることを後押ししてきました。女性活躍やなんやって言われても、国会の女性議員が例えば1割弱になってる中で、自分が言うてるばっかでは心苦しい状況になってきて。

下の世代の女の人たちが、この統一地方選にチャレンジする予定の人たちが、色々な人たちが、あられもない誹謗中傷を浴びていると思うんですね。そういうことを今回の活動の中でつまびらかにしていって、みなさんに気づいていただく機会を提供できたらという思いはあります。

それで言うと、長らく大阪市政を担ってこられた隣におられる北野妙子さんのことを本当に尊敬します。女性が政治に出ることは並大抵のことではないことを、この間すでに感じています。次の世代の女性たちとか、今の世代、私たちの世代の女性たちが「いっぺん選挙出てみようかな」と思えるようになったらいいなと思っていて。

「アップデートおおさか」さんの情熱と私の思いが、啐啄(そったく)したんですね。雛鳥が外からコンコンとつかれて殻が破れたというのが、今回の経緯です。

こんな感じで、谷口真由美は谷口真由美として変わらず、メディアに出てた時も、大学で教えてた時もそうですけど、変わらずやっていきたいなと思っておりますので、どうぞみなさま注目していたただきたいと思っています。

質疑応答

ーーIRに対するスタンスは。反対なのか、住民投票をすべきという意見なのか。

個人的には反対です。そのように発信もしてきたつもりなんですけれども、もちろん、個人としてコメンテーターとして話す時は、自分の意見でいいんです。今回はラウンドテーブルを作るというお話です。なぜ「アップデート大阪」がいいと思ったかというと、今回のNO大阪IRカジノの武田かおりさんが発起人に入ってらっしゃるんです。これは、私にとっての決意表明で、すごく大きくなった点です。

対話や討論、議論ってすごく大事だと思っているのですが、周りの人の話を聞くと、賛成とか反対とかっていう明確なスタンスを持ってる方はほとんどいないんですよね。大半は、境というか、よくわからんと。この「よくわからん」って言ってる人たちは、置き去りですよね。しかも情報もよくわからんと。だから、こういう選挙を通じて情報開示をしていく機会はすごく大事。民主主義のプロセスとしてすごく大事だと思っているんです。

例えば住民投票。直接請求されたやつが採用されなかったりとか、間接自治でいうと、議会で反対って出たものがそのまま進んでいたりとかっていうこともあるので、色んなことをつまびらかにしていきたいと思っています。

結果として、例えば住民投票になるいうことがあったとして、これはみなさんにとって「直接」問えるもので、大阪は2回住民投票やってるんで、慣れていらっしゃると思うんですよね。慣れたみなさんだったら、そこは明らかにちゃんと情報を得た上で判断することになる。

考えていただきたいんですよ。住民自治、地方自治の本旨は、やっぱり住民が作り上げるものなので、「不参加な状態」「よくわからない状態」っていうのが一番良くない状況だと思っています。IRカジノに関しては個人的な意見は反対ですが、ラウンドテーブルを作っていく中で、みなさんと一緒に、何が最善か、何がいいかっていうところを採用していきたいという気持ちです。

聞きたいです。みなさんがどう考えてるかってことを聞きたいです。「少数の人の意見も取り残さない」ことをどういうふうに実現していけるか?これを考えていきたいと思っています。

ーーこの世界に入るつもりはなかった、と。これまでも選挙の誘いは受けてきたと思うが、今回受けられた決定的な理由は。

いや、ほんま出る気はなかったんですね。2万%出ないって言ってもいいかなと思ったりしてたぐらいなんですけど。

やっぱり「アップデート大阪」のみなさんのあっちこっちそっちこっちから、諦め悪いというか、まだくるの?っていうくらいオファーがきて。一回だいたい断ったら、「もう谷口は受けへんねんな」で、これまで済んできた話が、なんべんもなんべんも言うてきはるんで、考えようかなと。お話しいただいてる中で、色々向き合って考える中で、「維新の10年何やったんかなあ?」という気持ちにどんどんなってきた。

さらに、女性が立候補することってものすごくハードルが高くて。この間、みなさんにも「報道をちょっとお控えください」「家の周りでお控えください」ということを言ってきました。本当にこういう立場になると突如、大変な思いをするんだっていうことがわかりました。これまでは机上の空論って言うか、もちろん、色んなことを実践してきたつもりでしたが、いや、やらなわからんなあ、もう1段行こうかなという思いがあった。

1年2年ぐらい前に、ある団体に行ってえらい目に遭いまして。その時、もう全部ちょっと捨てて行ったんですけど、そんな大変なことがあっても、変わらず友人でいてくれた人たちがいたんですね。離れていく人もいてたんですけど、私が全てを失っても変わらず付き合ってくれる人がいたことと、その時仕事全部なくなったんですけど、1年ぐらい経ったらなんとなく戻ってきたっていうのがあった。

もし出るからにはもちろん一番取っていきたいというのを思ってるんですけど、駄目だった時でも私には帰る場所はあるって思えたのが大きい。大きな失敗したことが、良い機会になったなっていうのがありました。はい、いろいろ失敗しましてですね...。

ーー今回一番訴えたいこと、政策公約は。また、今回の選挙の争点は何か。

政策集は後日になります。でも私が掲げたいのは、「ごきげんさんなまち大阪へ」なんですよ。不機嫌さんがすごく多い気がしています。なんで不機嫌になるかっていうと、みんな何か不満があって、その不満がご本人の責によるものではないことがすごく多い気がしていてですね。なので、そういうご機嫌さんを大事にしたい、ご機嫌さんでいてほしい。みんな「おかげさんで」って言うてもらいたいし、昨今ちょっとなくなってきた「おせっかい」も必要な場面いっぱいあると思うんです。

なので「おせっかいが気軽にできるまち」にもしたいなというのが、大きな枠組みとして思ってることです。

そして今回問いたいことは、「維新10年大阪どないなりました?」ということです。「検証する」みたいな言い方はきつく聞こえる方いらっしゃるかもしれませんけど、みなさんの暮らしは良うなりましたか?楽しなりましたか?機嫌ようなりましたか?機嫌悪なったとしたら、何が原因やったんかな?と。

新型コロナは別に大阪のせいやないけど、だけどコロナでどないなったか?は、問うべき問題になってくるかもしれないと思ってます。

私の人生のモットーは「フェアに生きる」なので、いろんな方のご意見を聞きたい。私のこと、嫌いな人いっぱいてはる思うんです。嫌いでもいいんですよ。ちゃんと話聞くんで、呼んでいただいて。

SNSでの罵詈雑言はね。何にも生み出せへんのです。アホボケカス言ってその次は何もないよね。ほんならっていう話でデブブス言われてもね。「私はそうは思ってへん」とか、そういうことで終わってしまうので、やっぱり対話をしていきたいなと思ってます。

争点は、「維新を問う」ことなので、いっぱいあります。大きくはIRカジノっていうのは分かりやすい争点だと認識しています。あと教育も争点かなと。無償化の問題とかもあるんですが、この間、子育てをし、公立中、小学校に子供を入れて育ててきた者として、やっぱり思うこととかがいっぱいありますので、私の中ではそういったものが争点になるかなと思っております。

ーー立候補の経緯について。いつごろ誰から声をかけられて、いつごろ決めたのか。

正味それ何で聞きたいかなっていうぐらいなんですけど、いっぱい声かけられました。去年からお話を色々いただいていてちょっと戸を叩いてみてるみたいなレベルから、ゴンゴン開けに来たみたいな。私も自分の中でそれぐらいしか捉えられてないところがあるんですよ。だから何が決定打だったかとかっていうのも、いろいろあった中で、こういう風になっていたっていう感じです。

ーー既にIRに反対の立場で取り組んでこられた辰巳さんと一緒になって反対しようという選択肢はなかったか。

辰巳コータローさんは素晴らしい政治家だと思っています。それは全く変わりがないんですけれども、先程申し上げたみたいに、賛成と反対の旗印がはっきりしてる方はいいんです。辰巳さんを応援していただいたり、維新を応援していただいている層の方はそれでいいと思うんですけど、はさかいにいてる、ようわからん人たちを置き去りにはしたくないっていう思いがあるんです。

それが私の中での「問いたい」っていうことなんですね。どっちにも寄れない人たちが多数この大阪にいらっしゃるとしたら、その方たちを置き去りにした論戦っていうのは、民主主義の何かを欠いている気がするなと思ってます。別の争点もありますし。

政治にチャレンジする人が、被選挙権の行使だと思っているので、たくさん選択肢がある方がいいと思うんですよ。

ーー今回は北野妙子さんとコンビを組むが、北野さんは(完全離党とされるということだが)自民党に所属をしていた。谷口さんご自身は、今まで安倍政権や改憲に対して非常に批判的な主張をしてきたが、自民党から支援や応援は受けられると思っているか。

まず、立場を先に申し上げておくと、私は民主党政権の時も批判しているんです。つまり、「権力」というのはウォッチされる側にあるので、それが何政権であろうが、あかんもんはあかんって言うてきたわけですよ。だから、今回権力側に行くかもしれない自分を今どうしようかなって。見られるって怖いなって思いながらなんですけれども。

だけど、私の学者としての矜持があったので、批判すべきものはやっぱり是々非々で。自民党だからええとか悪いとか立憲やからええとか悪いとか共産からええとか悪いとか、そういう党派の問題ではない。

しかも今回は、住民自治、地方自治の話。国政選挙であれば、今の政権どうですか?っていう質問は正しいと思うんですけど、今回は、今の政権どうですか?じゃなくて、大阪のこれ良くしていきましょう。私の「ごきげんさんにやりたいです」っていうことに賛同していただける、賛同しようかなと思ってくださる自民党の方とか、立憲の方とか共産の方とか参政党の方とかいらしたったら、どなたにでも応援していただきたいんです。全部取り込みたいぐらいな欲張りなんで。

欲張りボディーだとわかっていただけると思うんですよ。そういう人間というのはわかっていただけると思うんで。そういう意味でいうと「隣いてる北野さんは自民党ですね」っておっしゃるんですけど、都構想は反対や言うてきはったし、どれだけ先頭に立ってこの間やってきはったかっていうのは、大阪に住んでいる人なら、自民党とかなんとかというより北野妙子やなっていうのは、みんな知ってはると思うんですよ。

私は北野さんが自民党っていうよりも本人の活動を見ていて、北野妙子さんのこと、好きなんです。ずっとファンです。そういう意味で言うと隣に並んでる方が「党派性を持たない」っておっしゃってるので、むしろ私よりも北野さんの方が大変なんじゃないかなって思っています。

私はみなさんの愛で生きていこうと思っていますので、色んな方にご支援いただきたい。どんな方でも、いっぺん話聞いたろかろ思う方いらっしゃったら、どこでも行くんで言ってください。

よろしくお願いします。


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