トイレットトレーニングの失敗あるいは潜在的露出狂の誘惑

会社員にとってトイレは哲学者となる自由空間である。会社という搾取の場であるがゆえに、休日なら敢えて楽しまないスマホでのネットサーフィンに勤しむことで圧倒的な自由を味わう。
トイレでは様々な思索が訪れる。
人と人の立ち小便器の利用間隔に人間関係を、大便器からこぼれ落ちる爆裂音に自由を見いだせる。

会社の男性用小便器の前で尻を丸出しにして放尿する輩がいる。トイレットトレーニングが失敗したのか、トイレという究極のプライベート空間ゆえに開示される本来の姿なのか、様々な思考が訪れる。

放尿スタイルにはいくつかレベルがある。
1) ベルトは外さず、前のチャックのみ下ろす
2) ベルトを外し、前のチャックのみ下ろす
3) ベルトを外し、ズボンを下ろし、パンツは履いたまま用をたす
4) ベルトを外し、ズボンとパンツを下ろし、尻をむき出しにして放尿するがシャツで尻は半分隠れている
5) ベルトを外し、ズボンとパンツを下ろし、尻全体をむき出しにして放尿する

上記のスタイルに放屁の有無と、その放屁が自覚なされるか否かで4パターンある。すなわち全部で20種類の放尿スタイルを男性は取る。(ここでは大便器で用をたす者をカウントしない)

加齢や腹周りの大きさでズボンのおろし方は決まるだろうが、羞恥心のストッパーが効かなかった点に潜在的露出狂か否かの見極めポイントが潜む。

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