Chapter-588 水素さん、250歳のお誕生日おめでとう

2016年2月13日 Chapter-588 水素さん、250歳のお誕生日おめでとう

今年は水素の発見からちょうど250年です。

1766年、イギリス貴族出身の化学者物理学者ヘンリー・キャベンディッシュが金属と酸を反応させることによって人類で初めて水素を取り出すことに成功しました。

水素は周期表の1番であり、最もシンプルな原子であり、誕生から38万年後の宇宙で最初に作られた元素であり、宇宙に最も大量に存在する元素でもあります。

私たちの身体も元々は宇宙空間を漂うチリでしたので、身体の中にも水素原子は大量に含まれています。ただし、タンパク質や脂肪の構成元素としても存在していますが、そのほとんどは水(水素原子2個と酸素原子1個でできている)を構成する元素としての水素です。

また、ロケットや燃料電池自動車は水素をエネルギー源として飛んだり走ったりしていますが、実は私たちの細胞も水素イオンの濃度や水素イオンのやりとりによる水素エネルギーで動いています。

 2016年は水素発見から250年の節目ですので、宇宙の根源でもあり、私たちの細胞のエネルギー源でもあり、未来の超電導社会の主役にもなるかもしれない水素について思いをはせる年にしたいと思います。

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